【メッセージ】ウィーン交響楽団 支配人 ヤン・ナスト氏が語る、指揮者 オメル・メイール・ヴェルバー

今、ウィーンで最もアクティブな指揮者、オメル・メイール・ヴェルバーが、ついに日本にやってきます。
この指揮者が国内で紹介されたのは2010年、サイトウ・キネン・フェスティバルにおける小澤征爾の代役として「サロメ」を指揮した時でした。
当時、バレンボイムが育てた若手有望指揮者の一人だったヴェルバーはその後、メトロポリタン・オペラ、および欧州の各地の劇場やオーケストラで多忙を極めてきました。
あれから14年。ウィーン・フォルクス・オーパー音楽監督からハンブルク州立歌劇場音楽監督への躍進が話題となる中、ウィーン交響楽団との来日が決まりました。

ヴェルバーのドレスデン国立歌劇場首席客演指揮者時代も、シュターツカペレ・ドレスデンの敏腕の事務局長として時を共にしていた、ウィーン交響楽団現支配人のナスト氏より、来日に先駆けてメッセージが寄せられました。

私はオメル・メイール・ヴェルバーのキャリアを長年追いかけてきました。彼について特に素晴らしいと思うのは、集中したエネルギーと純粋で尽きることのない創造性です。これは彼の音楽性とプログラムを特徴づけています。彼は確実に若い世代の中で、もっとも成功し、注目に値する指揮者の一人です。コロナ禍の時期に、オーケストラとしてやっと彼を迎える機会を得ました。この時は”Wohnzimmer-Konzerte”というストリーミング企画の一つに出演してもらいました。その後多くの企画を共にし、最近ではウィーン・コンツェルトハウスにおける大晦日の「第九」を指揮しています。彼のような指揮者を日本の聴衆の皆さまにご紹介できることを楽しみにしております。

ヤン・ナスト／ウィーン交響楽団支配人

I have been following Omer Meir Wellber’s career for many years. What I particularly appreciate about him is his concentrated energy and the sheer endless creativity that characterises his musical and programmatic work. He is definitely one of the most successful and remarkable conductors of the younger generation. During the corona years, we finally had the opportunity to engage him for one of our streaming concerts, the so-called “Wohnzimmer-Konzerte”. This was followed by a number of joint projects. Most recently, he conducted our New Year’s Eve concerts with Ludwig van Beethoven’s 9th Symphony at the Vienna Konzerthaus. I am particularly looking forward to travelling with him and introducing him to our Japanese audience.“

Jan Nast, Intendant der Wiener Symphoniker

《公演情報》

楽都ウィーンの名門 注目の指揮者ヴェルバーと共に謳いあげる薫り高い響き
オメル・メイール・ヴェルバー指揮 ウィーン交響楽団
2024年3月13日(水) 19:00 サントリーホール [河村尚子 (ピアノ) 出演]
2024年3月14日(木) 19:00 サントリーホール
https://www.japanarts.co.jp/concert/p2061/

◆河村尚子のアーティストページはこちらから
⇒ https://www.japanarts.co.jp/artist/hisakokawamura/
◆ウィーン交響楽団のアーティストページはこちらから
⇒ https://www.japanarts.co.jp/artist/wienersymphoniker/