2013/12/26

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《…アル・ニエンテ (…無へ)》ユーリ・テミルカーノフに捧げられた秘曲

ユーリ・テミルカーノフに捧げられた秘曲、「…アル・ニエンテ (…無へ)」(作曲:カンチェリ)日本初演とは?

日本で初めてベールを脱ぐこの曲について、カンチェリ自らが語りました。

「Diminuendo al niente - 近年の私の作品に、この言葉は頻繁に現れていた。そして、スカンジナビア三都市、-オスロ、エーテボリ、コペンハーゲンで初演が行われた新作を、私は“al niente”と名付けた。
この名称は、今の私の心の状態を表す。Diminuendo al niente とはつまり、無に至るまで、だんだん消えていく、ということだ。私の意識はいつになく明瞭なのであるが、常々思いを巡らせるのは、過ぎし時間(!)と残された時間(?)なのである。いかに力や構想が満ち満ちていようと、尽き果てぬ困難を克服する気力にあふれていようと、それでもここ数年、しばしば走馬灯のように、私の中に浮かんでくる… Diminuendo al niente、と。
悲観主義者ではない私は、思う。“だんだん消えていく”プロセスは、長い歳月を要する、時に永久に続くのかもしれない。日常と死の問題についての思考は、円熟するにつれて、私たちの中に生じ得る。そしてそれは、時の経過とともに変化する、いや、変化するべきなのである… al niente 作曲中に、私は65歳になった!
この作品について、私が皆さんにお伝えできるのはそれだけだ。より細かな分析は無用であろうと思う。聞き手諸氏の心に、私は委ねたい。」
ギア・カンチェリ

実は、ベースギターも使われているのです。
カンチェリ:「…アル・ニエンテ (…無へ)」作品ノート
カンチェリによる美しく透明感に満ちた作品。
弦と管が生み出すドラマティックな強奏の後には必ずそれをなだめるかのような穏やかで静かなフレーズが現われ、その“動”と“静”のコントラストが非常に印象的。
ユーリ・テミルカーノフに献呈。日本初演

作曲年:2000年
演奏時間:約30分
初演:2000年10月25日、オスロ(ノルウェー)
初演者:マルク・スーストロ指揮/オスロ・フィルハーモニー管弦楽団
編成:フルート4(ピッコロ, アルト・フルート含), オーボエ3(イングリッシュ・ホルン含),クラリネット3(バス・クラリネット含),ファゴット3(コントラ・ファゴット含) , ホルン4, トランペット4, トロンボーン4, チューバ1, 打楽器(ティンパニ, カウベル, ボンゴ3, トムトム3, タンバリン, タム・タム[ドラ], アゴゴ・ベル, グロッケン, シロフォン), ベースギター, ハープ, ピアノ, 弦5部

作曲者紹介 ギア・カンチェリ
 グルジア共和国生まれのギヤ・カンチェリ(1935- )は、A.ペルトやA.シュニトケ、S.グバイドゥーリナなどと同世代の旧ソ連出身の作曲家で、1991年以降は西ヨーロッパで活動し、クラシック・ファンのあいだで静かな人気を集めている。古い時代の音楽や民族音楽から現代のポピュラー音楽にいたる様々なスタイルを横断しながら、それらをシンプルな手法の中に響かせて、聴き手の心にしみじみと響いてくるような独自の作風を作り上げた。7曲の交響曲をはじめ、室内楽や協奏曲などあらゆるジャンルに多くの作品を書いているのに加えて、ソ連時代には映画音楽や演劇の付随音楽の作曲も数多く手がけているカンチェリの音楽は、激烈な現代的音響とナイーブで繊細な歌を隣り合わせながら、聴き手のイマジネーションを刺激する。

「…アル・ニエンテ (…無へ)」の試聴はこちらから▼


ユーリ・テミルカーノフ指揮
サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団

2014年01月26日(日) 14時開演 横浜みなとみらいホール
2014年01月28日(火) 19時開演 サントリーホール
2014年01月29日(水) 19時開演 サントリーホール

<出演>
芸術監督・首席指揮者 :ユーリ・テミルカーノフ
ヴァイオリン:庄司紗矢香<1/26出演>
ピアノ:エリソ・ヴィルサラーゼ<1/28出演>
サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団

詳しい公演の情報はこちら

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