2022/12/7

ニュース

  • Facebookでシェア
  • Twitterでツイート
  • noteで書く

ソリストたちが語る円熟の巨匠 小林研一郎

小林研一郎 指揮 ハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団

82歳となり、今なお精力的な指揮活動を行う日本が世界に誇る指揮者小林研一郎。
今回のハンガリー国立フィルのソリストであり、長年共演を重ねる千住真理子、仲道郁代に「マエストロとの共演の思い」について語ってもらいました。

とめどなく溢れる「音楽の泉」
—— 千住真理子
 1月16日(月) 公演出演

千住真理子

いつのまにか弾かされてしまう不思議な力。
音が鳴り出すと、マエストロ・コバケンにしか許されない感動的現象が次々に起きる。それがコバケンのステージだ。その身体の内部から滲み出るオーラが、100人近いオーケストラの奏者と横に立って演奏する私を包み込む。マエストロの世界に入り込み、思わず知らず奏でてしまう不思議な感覚。マエストロからほとばしるエネルギーが私たちの心に火をつける。その存在、指揮台に立つだけで実際に感動が生まれるという稀なる指揮者、それを私たちは「カリスマ性」と言うのではないか。
年齢を感じさせない情熱のパワーは、マエストロの内側から湧き出る泉のようだとも思った。今なお多忙に活躍するマエストロが、例え疲れていようがいまいが全く関係なく、その身体からは「音楽の泉」がとめどもなく溢れ出てくる。泉はドックンドックンとダイナミックに脈を打ちながら、常に呼吸をしている生命体となって大きな渦をまく。
生きている音。
生きている細胞。
生きているこころ。
私たち奏者に生命を吹き込む魔法の棒を振りながら、この日もマエストロは炎となる。

千住真理子

ベートーヴェンを演奏する時、思い出すマエストロの言葉
—— 仲道郁代
 1月17日(火)公演出演

仲道郁代

ベートーヴェン「皇帝」の全ての音を熟知なさっている小林研一郎マエストロの造る音楽には、確固たる信念が感じられます。
その信念のもとで協働で音楽をつくることほど幸せなことはありません。
かつて「皇帝」をご一緒したとき、マエストロがオーケストラの皆さんに「ベートーヴェンの魂を受け止める姿勢で弾いてください」とおっしゃったことがありました。その瞬間からオーケストラの音が変わり、感動したことを覚えています。
ベートーヴェンを演奏する時、私はこの言葉を思い出しています。

ハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団とは、27年前に日本で小林研一郎マエストロや故エルヴィン・ルカーチ氏と初めてご一緒し、その後、ブダペストに招かれてリスト音楽院の美しいホールでも共演いたしました。今回は日本公演に先立ち、12月にもこのホールでハンガリー国立フィルと共に「皇帝」を演奏いたします。
久しぶりの共演を、とても嬉しく思っています。

仲道郁代

▽画像をクリックするとチラシをPDFでご覧頂けます▽
ハンガリー国立フィル


《公演情報》
現代(いま)を熱く駆けるマエストロが謳い上げる、時代を強靭に生き抜いた作曲家たちの魂
ハンガリー国立フィル創立100周年記念コンサート
小林研一郎 指揮 ハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団

新年の幕開けを告げる“新世界”ほか (千住真理子出演)
日程:2023年1月16日(月) 19:00開演
王道の名曲プログラム (仲道郁代出演)
日程:2023年1月17日(火) 19:00開演
会場:サントリーホール
https://www.japanarts.co.jp/concert/p988/


◆千住真理子のアーティストページはこちらから
https://www.japanarts.co.jp/artist/marikosenju/
◆仲道郁代アーティストページはこちらから
https://www.japanarts.co.jp/artist/ikuyonakamichi/
◆ハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団アーティストページはこちらから

https://www.japanarts.co.jp/artist/hungarianphil/

ページ上部へ