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イントロダクション

国際音楽祭NIPPON 2020に寄せて

〜芸術監督・諏訪内 晶子の本音楽祭への思い

この度、「国際音楽祭NIPPON 2020」で皆様とまたお目にかかれます事を、とても嬉しく思っております。2020年は先の大戦が終わり、世界が共に新たな一歩を踏み出した時より75年となる節目の年となります。一方、楽壇に目を向ければ、偉大な作曲家ベートーヴェンの生誕250年にあたる年でもあります。そして私自身にとっても、2020年は1990年のチャイコフスキー国際コンクールの優勝から30年の年となります。
私はこれまで多くの方のご支援とご協力により、国内外において数多くの演奏の機会をいただきました。それは私自身にとって尊い学び、経験、感動の瞬間であり、同時に多くの方々とのすばらしい出会いと、皆様とともに「今を生きている」という喜び、世界中の人々との平和と幸福を実感できる瞬間でもありました。
私が皆様にご案内いたします「国際音楽祭NIPPON」は、私たちにとって大切な音楽芸術の感動をお届けする事と、未来に生きる人たちに向けての発信をテーマに掲げてきました。この音楽祭が世界にとって、また自身にとって節目となる2020年に開催されることを心に留めおき、芸術作品のもつエネルギーによって人と人との出会い、繋がり、感動が生まれ、それが今日、そして未来の人々への生きる力、平和へのメッセージとなってほしい、という願いを込めて開催させていただきたいと考えております。そして今回の音楽祭にも多くの仲間が、多彩で意欲的なプログラムの演奏のために集まって下さる事となりました。
最後に、本音楽祭がスタートいたしました2012年以降変わらずご支援を戴いております企業の皆様、関係の皆様にこの場をお借りして改めて厚く御礼申し上げます。
音楽祭の会場で皆様とお会いできます事を楽しみにしております。

諏訪内 晶子

公演詳細