2023/11/6

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クリスチャン・ツィメルマン 11月4日柏崎で日本公演スタート!

クリスチャン・ツィメルマンの待望のピアノ・リサイタル、日本公演初日が11月4日、柏崎でスタートしました。

今回のプログラムの前半はノクターン4曲とソナタ2番のショパン・プログラム。
日本公演初日でもあり、さすがのツィメルマンも誰もが知る2番をかなりの緊張のもと弾き始めました。
続く2曲目のノクターン5番に至るとツィメルマンの心の声とショパンの音楽が一つになり、一度聴くと一つの「規範」となってしまうほどに美しく説得力のある演奏が繰り広げられました。
そして、前半の圧巻はソナタ2番第3楽章「葬送行進曲」でした。
予想以上に重々しいテンポと苦悩のにじみ出た音色で行進を刻み、その後の展開はあまりにも壮大で、様々なものが直接心に押し寄せてくるかのようで圧倒されます。
このクラスのアーティストになると、多くのものを音楽という言葉に凝縮して伝える力があることを実感させされる演奏でした。
ソナタ2番は過去のツアーでも演奏されてきましたが、葬送行進曲には今の彼が凝縮されているように感じられました。

後半のドビュッシーはシマノフスキにつなぐ作品として選ばれたものであることが、聴いているとわかります。
緊張を強いられるショパンとは打って変わって異国情緒とともに、豊かで美しいドビュッシーを本人も楽しんでいるように聴こえました。

そして最後のシマノフスキの大曲「ポーランド民謡の主題による変奏曲」こそが、このプログラムの本命ともいえます。
今回はこれを弾きたかった、そして聴いてほしかったに違いなく、このフィナーレに向けてプログラムを組んできたとさえ思われました。

この作品には素朴で繊細、エレガントかつダイナミックな性質、そして巨匠性やヴィルトォージティといったツィメルマンの持つ性質とも共通する要素が織り込まれております。
これを表現するのに今一番相応しい、生を受けているピアニストが彼だと納得させられる一大フィナーレでした。

ツィメルマンの次回公演は11月22日(水)鹿児島公演、期待が膨らみます。


【全国公演日程】
クリスチャン・ツィメルマン・ピアノ・リサイタル 2023年日本公演
11/4 (土)柏崎市文化会館アルフォーレ
11/22(水)川商ホール(鹿児島市民文化ホール)
11/25(土)ふくやま芸術文化ホール リーデンローズ
11/30(木) 愛知県芸術劇場コンサートホール
12/ 2 (土)横浜みなとみらいホール
12/ 4 (月)サントリーホール
12/ 6 (水)水戸芸術館
12/ 9 (土)兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール
12/13(水)サントリーホール
12/16(土)所沢市民文化センター ミューズ アークホール

https://www.japanarts.co.jp/concert/p2051/

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