2013/7/25

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チョン・ミョンフン 特別インタビュー(フランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団)

今秋、チョン・ミョンフン指揮 フランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団が来日いたします。マエストロがオーケストラやプログラムについて語りました。

チョン・ミョンフン

就任して13年。楽団との関係はあらゆる意味で深まっています。

─ 音楽監督に就任して13年になるフランス国立放送フィルへの思いは?
 私はこの楽団に、職業上の尊敬よりもっと深い、人と人との繋がりを感じています。皆本当に気持ちのいい方たちで、仕事をする上で最高のコンディションを作ってくれます。そこで私は、彼らを“私の天使たち”と呼んでいます。

─ 就任当時から変化したことは?
 変わったというより、あらゆる意味で深まったと思います。「日々さらによく」が、私と団員の考えですし、いま団員同士が一緒に仕事をすることに喜びを感じています。これはオーケストラでは滅多にないこと。あるトランペット奏者などは、コンセルトヘボウ管に移りながら1年で戻ってきました。

─ サウンド面の特徴は?
 フランスの演奏家は、音の色合いをキャッチする力があります。特に自国の音楽に関しては、繊細な能力をもっていますので、芯の部分から音を出すことができます。

あらゆる演目が可能な一流の楽団が「それでもなお」意図したフランス音楽の“ベスト中のベスト”です。

チョン・ミョンフン

─ 今回のプログラムについては?
 偉大なフランス音楽の“ベスト中のベスト”が並んでいると自負しています。ツアー=自国物との単純な考えではなく、一流の楽団ならあらゆる演目が可能であるのを鑑みた上で、『それでもなお』意図したフランス物です。私自身、作品に対してどうアプローチし、どんな繋がりを見出していくかを見直しつつ、今回の演目を探求したいと思っています。

─ この公演に興味を抱いている日本の聴衆へメッセージを。
 クラシック音楽は、何十世代もの人々に感動を呼び起こし、残り続けてきました。ハイレベルな名曲を選んだ今回は、そんな時間を超えたムーブメントをハートで感じて頂きたい。それに、何の媒体も介さずに人と人の生身の感性のやりとりが発生する場所は、もはやクラシックのコンサートしかありません。その人間の声をぜひダイレクトに感じて欲しい。そして私は、例え何度も演奏した「幻想」であっても、全知識全経験をもって前回よりよいものにすると心に決めています。そうした姿勢で臨む私と私のオーケストラを聴きにきてくださったら本当に嬉しく思います。

取材・文:柴田克彦


チョン・ミョンフン指揮
フランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団 

2013年9月29日(日) 14:00開演 横浜みなとみらいホール
 ベルリオーズ:序曲「ローマの謝肉祭」  Op.9
 ビゼー:カルメン組曲
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 ベルリオーズ:幻想交響曲 Op.14

2013年9月30日(月) 19:00開演 サントリーホール
 ラヴェル:組曲「マ・メール・ロワ」
 ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調(ピアノ:アリス=紗良・オット)
 サン=サーンス:交響曲第3番 ハ短調「オルガン付」 Op.78

公演の詳細はこちらから

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