2013/7/23

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アリス=紗良・オット:来日前インタビュー (フランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団)

アリス=紗良・オット

このたび、指揮者チョン・ミョンフンとのフランス国立放送フィルとは初めての共演となりますね。彼らとの共演に、何を期待しますか?
 私にとって、マエストロ・チョンとフランス国立放送フィルとの共演はとても光栄なことです。今回初めて一緒に演奏することを、本当に心待ちにしています。
初めてのホール、初めての指揮者、初めてのお客様たち、新しい音響に囲まれての演奏は、いつも一度として同じものはありません。
 演奏家というのは、ステージの上では常にフレキシブルでいて、環境に応じながら音創りをすることに適応しなければなりません。演奏者が多くなるほど、それぞれの奏者が共通の言語を見出し協調することは簡単ではありません。でもその分、とてもやりがいがあります。
 私も、マエストロ・チョンとフランス国立放送フィルの方々も、それぞれ別の場所や環境からやってきて、このたびの演奏会で今までと違う新しい音を創り出すことをとても楽しみにしています。

ラヴェルのコンチェルトを通じて、どんなメッセージを伝えたいですか? またどのように演奏したいですか?
 ラヴェルのピアノ協奏曲は、ジャズやブルースから多くの影響を受けています。 とても新鮮で、自由な精神が含まれていると思います。
 私は、オーケストラとピアノの間で生まれる‘対話’や、ときに起こる‘大きな議論’が大好きです。そして、管楽器が弦楽器以上に大きく音をならすとき、最大のコンチェルトへと変化する様子もまた好きです。
 第2楽章は、まるで別世界のように感じます。イングリッシュ・ホルンの響きに心を奪われます。ラヴェルのピアノ協奏曲は、お互いに遠くない距離にいて、同じ由来で繋がる、別の音楽ジャンルから生まれたものではないかと私に示してくれます。
 ぜひ、若い人たちにも聴きに来てほしいです。 私が経験したように、彼らもきっと、この驚くほど素敵な音楽に恋をしてしまうことでしょう。

音楽家になる上で、最も影響を受けた人あるいは経験は?
 私の両親の友人の、情熱的なピアニストからです。彼のリサイタルを聴いたことがきかっけで、私はピアノを弾き始めました。
 彼がガンで亡くなる少し前、私が5歳のときにコンクールで演奏した小品を聴きに来てくれたことは、音楽家になる夢の大きな支えとなりました。 彼は私がピアニストになる、まさに最初に影響を与えてくれた人。でも、関った演奏家の人たち全ての方々から、いろいろな形で影響を受けています。

アリス=紗良・オット

将来どんなレパートリーに挑戦したいですか? 日本のファンへのメッセージをお願いします。
 前回の日本公演から暫く経ちます。日本のお客様にお会いできることを心待ちにしています。 デビューしてから8年間も、私を支えて下さった日本のお客様にとても感謝しています。
 聴いて下さる人がいるからこそ、ステージの上で音楽が生まれ、音楽を通じて聴き手とコミュニケーションをはかる事を、とても大切に思います。
私にとって演奏は、毎回唯一無二の経験です。 時には、たとえ同じプログラムであっても、ツアー中2回、3回来て下さるような方々にお会いできることもあります。とても幸せなことです。
 日本のお客様とは、長い時間をかけて良い関係を築きたいと願っていますし、皆さんは、私を冒険や音楽の未知なる宝のような世界へと導いてくれることもあります。
例えば、2014年夏には、私の大切な友人でありピアニストのフランチェスコ・トリスターノと日本でデュオ・コンサートを行い、有名なバレエ・リュスの音楽を題材としたアルバムをリリースする予定です。私にとって、とても魅力的なテーマですね。
特に今、私たち人間は、時間も無い中で商業的、金銭的な成功にゆだねられてしまっている。 私はこのバレエ・リュスの精神を、’芸術のために’、人々の心に呼びかけたいと願います。
 日本でのピアノ・デュオは、初めてとなります。 もしも、私のリサイタルやコンチェルトに来て下さった方々が、再びこのデュオ・コンサートに来てくれたら、この上ない喜びとなるでしょう。


チョン・ミョンフン指揮
フランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団

2013年09月29日(日) 14時開演 横浜みなとみらいホール
2013年09月30日(月) 19時開演 サントリーホール(ピアノ:アリス=紗良・オット)
詳しい公演情報はこちらから

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