2022/4/7

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仲道郁代が記者懇親会を行いました

仲道郁代 記者懇親会

仲道郁代が取り組む10年間のリサイタル・シリーズ『The Road to 2027』。
“春シリーズ”Vol.5として今春5月29日(日)サントリーホールで予定するリサイタル「知の泉」に先駆け、ヤマハ銀座店6階コンサートサロンにおいて記者懇親会を行いました。

仲道郁代 記者懇親会

今回のテーマ「知の泉」には、<人間の業と再生への祈り>という意味が込められています。
描かれる「人間の業」の悲しみと怒りから生まれる共感、そこから光の世界への再生を祈って予定する4つの作品は、ベートーヴェン「ピアノ・ソナタ第17番“テンペスト”」、ショパン「バラード第1番」、リスト「ダンテを読んで」、ムソルグスキー「展覧会の絵」。
これらは「それぞれの作曲家がインスパイアされた、叡智と示唆に溢れた絵画や文学に由来する」と仲道郁代は考えます。

「昔の人の叡智とか示唆に溢れる物語といいましたが、決して昔の人の偉大な話や教訓ではなくて、今の私たちに語ることなのだと強く感じています。
クラシックは遠い昔の時代の音楽ではなく、今のリアルな生きた言葉でありメッセージであると思うようになりました。昔の時代の音楽の中にあるメッセージ、人の気持ちや人の人生にとって深くかかわる大切なことは、今の現代社会の中の私たちに、今の言葉として響くと今年は痛切に感じています。
また演奏するとき、スタイルやその時代の楽器・社会背景、作曲家の思想などを調べ考えて作品に向かいますが、それは作曲家が音に委ねた思いに寄り添うためであって、そのスタイルを再現するためではないと感じています。
私にとって演奏するのは祈りのような行為と思っていますが、祈りの行為の意味がより切実な、人の思いを人へ伝えるというものに変わりつつあります。
今度のコンサートはそこに新たな意識が加わりました。コンサートというものの意味、音を出すことの意味、音が何を伝えるかということの意味、だから私は演奏するということの意味。覚悟がより深まった中で演奏するコンサートになるのではないかと思います。」

―― 仲道郁代

記者懇親会では演奏のデモンストレーションを交えながら、仲道の仮説や分析、考察をもって曲目の伝えるメッセージを読み解きました。

仲道郁代 記者懇親会

また5月29日のコンサートで使用するピアノは、2022年3月に発表されたばかりのヤマハCFX新モデル。ヤマハの最高傑作であるピアノの響きにも、期待と注目が集まります。

なお、仲道郁代ピアノ・リサイタル「知の泉」は
5月21日(土)アクトシティ浜松 中ホール
5月22日(日)兵庫県立芸術文化センター 大ホール でも開催が予定されております。
是非、足をお運びください。

2022.4.7


ユニオンツール クラシック プログラム
The Road to 2027 仲道郁代 ピアノ・リサイタル 知の泉
2022年5月29日(日) 14:00開演 サントリーホール

[プログラム]
ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ第17番「テンペスト」 Op. 31-2
ショパン: バラード第1番 Op. 23
リスト: ダンテを読んで S. 161-7
ムソルグスキー : 組曲「展覧会の絵」

仲道郁代

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