2020/10/20

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舘野泉へ ~演奏生活60年おめでとうメッセージ~

11/10(火)東京オペラシティ コンサートホールで演奏生活60年記念公演を行う舘野泉(84)へ、 ご縁ある演奏家から届いた祝福のメッセージを紹介していきます。

舘野泉

高関健(指揮者)
二宮和子(クラリネット奏者)
藤田真央(ピアニスト)
久保禎(作曲家)
岡田龍之介(チェンバロ奏者・日本チェンバロ協会会長)
小山実稚恵(ピアニスト)


尊敬する舘野泉さんが演奏生活60周年を迎えられます。心よりお祝いを申し上げます。2016年には、80歳傘寿記念演奏会を中心に重ねて共演させていただきました。ラヴェルとともに、当時発見されたばかりのヒンデミットの大作、ルネ・シュタールと池辺晋一郎の委嘱作というプログラムは、ご自身に対する常に積極的な姿勢を示されるものでした。初日の練習で、すぐに私たちを包み込むような大きなお人柄に強く感銘を受けましたが、音楽に対する迸るような情熱と、緊張に溢れた素晴らしい演奏をご一緒できたことは本当にうれしく、今も忘れることができません。今回も委嘱作品を含む大胆なプログラムが再び用意されています。素晴らしい演奏を確信するとともに、舘野さんのますますのご活躍を心よりお祈り申し上げます。

高関健(指揮者)


舘野泉様、84歳のお誕生日おめでとうございます。まだ先行きのはっきり見えないコロナ禍の中でリサイタルを再開して頂ける事は本当に多くの方に希望と勇気を与えて下さることだとおもいます。何回かコンサートを御一緒させて頂きその度に舘野さんのファンタジーに溢れる発想とその裏に永年の体験に裏付けされた確固たる信念を身近に感じることが出来とても幸せでした。世の中の細かいことにこだわらずご自分のペースで音楽に取り組んでおられる姿勢にはいつも敬服しております。音楽に対する限りない情熱と謙虚さと自分を律する強さ。半世紀以上前にフランス.パリでお会いして以来故浜中浩一と藝大時代からの親しい友人でもあったことから長くお付き合い下さり感謝しています。いつまでも90歳までもお元気で円熟した若々しさのある音楽を聴かせてくださいます様に。

二宮和子(クラリネット奏者)


舘野泉先生 デビュー60周年おめでとうございます。私は小さい頃から、先生のCDが大好きで、特に『グリーグの抒情小曲集』はすり切れてしまうほどでした。また、コンサートも何回も聴きに行っていましたので、初めて直接お会いできたときは本当に嬉しくて、リハーサルから本番の演奏まで、先生の姿を食い入るように見て、一つの音も聴き逃したくない、と思っていました。自然体で音楽に向き合う姿、美しい音へのこだわり、ペダルの使い方、勉強になることばかりです。いつも新しいことに挑戦されて、今なお世界中で演奏活動を続けていらっしゃる舘野先生に尊敬の気持ちでいっぱいです。これからも真の音楽家としての生き方を見せていただけることに感謝し、私もその背中を追っていきたいと思います。

藤田真央(ピアニスト)


演奏生活60周年、誠におめでとうございます。このような時勢の中、記念すべき演奏会が多くの祝福とともに催されますことを心よりお慶び申し上げます。 本日の演奏会には光永浩一郎、新実徳英、パブロ・エスカンデによる世界初演作品が連なっています。演奏家にとって「遺産の継承」とともに「未来の創造」こそ使命、との考え方はデビュー当時から揺らぐことなく貫かれています。また、再演を何度も重ねることで、理想とする音楽像を追い求める姿勢は今も全く変わることがありません。時代や地域、ジャンルを等価的に扱う態度ととともに、偉大なる音楽家の矜持をここに見る思いです。ますますお元気にて固有の表現世界を一途に追い求めていかれますようお祈り致します。

久保禎(作曲家)


演奏生活60周年、おめでとうございます 。一口に60年と言っても、それは決して平坦な道のりではなかったと思います。 とりわけ左手だけで演奏活動を再開しようと決意された背景には、並々でないご覚悟があったものと察せられます。かれこれ30年前に偶然購入した一枚のCDが舘野先生を識るきっかけとなりましたが 、以来主にCDを通して、その繊細で表情豊かなピアノ演奏に親しんできました。 その音楽から感じられる豊かな人間性、 ヒューマンな暖かさが私を含め多くの人を魅了して止まない理由であることは間違いありませんが、最近自分自身も歳を重ねてきて改めて先生の演奏に接して思うのは、表面的な美しさとは裏腹に、その表現の底には「生」への根源的な欲求 、衝動のようなものが存在し、生き生きと躍動しているのが感じられ、それこそが人口に膾炙する最大の理由なのではないか、ということです。昨秋新潟は見附での演奏会で偶然ご一緒し親しくお話する機会を得ましたが、優しく穏やかで飾らないお人柄は想像していた通り、ですが若者のように旺盛な好奇心と柔軟な感性は遥かに私の予想を超えるものでした 。健康に留意されつつ今後とも益々充実した演奏活動を展開されることを願って止みません。

岡田龍之介(チェンバロ奏者・日本チェンバロ協会会長)


舘野さんの中には、動と静が渦巻いています。その渦はいつでも静かに大きくうねっている。「動の渦」は不屈の魂、そして「静の渦」は無限の優しさ、そして希望。 舘野さんが左手のピアニストになられた直後にお話しさせていただいたことがありました。その言葉が今も忘れられません。「左手しか使えなくなっても、僕はまったく残念に思わないの。だって旋律の中にはいつでも和声があるから・・・両手で弾く以上に感じることだってできる・・・」柔らかな声で、そうおっしゃいました。どんな運命をも受け入れて、そこからご自分の世界を楽しげに築かれる。不屈の魂で苦しみも喜びに変えてしまうのが、舘野さんです。 舘野さんの音楽は“人間力”から生み出されていると感じます。だから私たちの心にダイレクトに響いてくる。 これからも、いつまでも、舘野さんの素敵な音楽に触れていたいです。 84歳のお誕生日、そして演奏生活60周年 本当におめでとうございます。

小山実稚恵(ピアニスト)


「舘野泉 演奏生活60周年 ピアノ・リサイタル」
11月10日(火)19時00分開演 東京オペラシティコンサートホール
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そのほかの全国ツアースケジュール:福岡、札幌、藤沢、福島
                 大阪公演は2021年2月を予定。

・2020/10/24(土) 福岡 FFGホール (問)エムアンドエム 092-751-8257
・2020/10/26(月) 北海道 札幌コンサートホールKitara 小ホール (問)オフィス・ワン 011-612-8696
・2020/11/1(日) 神奈川 藤沢リラホール
・2020/11/7(土) 福島 南相⾺市⺠文化会館(ゆめはっと) (問)南相馬市民会館 0244-25-2763
・2020/11/10(火) 東京 東京オペラシティ・コンサートホール (問)ジャパンアーツぴあ 0570-00-1212
・2021/2/23(火・祝) ⼤阪 あいおいニッセイ同和損保ザ・フェニックスホール

舘野泉 演奏生活60周年記念インタビュー
https://www.japanarts.co.jp/news/p5411/


⇒ 舘野泉 プロフィール
https://www.japanarts.co.jp/artist/izumitateno/

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