2018/8/13

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エカテリーナ・コンダウーロワに聞く [マリインスキー・バレエ]

マクレガー、ブヴェニチェクなど現代振付家の作品から、古典作品まで、幅広いレパートリーを誇るエカテリーナ・コンダウーロワ。
特に、ゴールデン・マスク賞を受けたラトマンスキー振付『アンナ・カレーニナ』では、激しく哀しいヒロインの姿と心理描写は、大評判になりました。キャリアを重ね、舞台にますます大きな華を咲かせるエカテリーナ・コンダウーロワのインタビューをご覧ください。
コンダウーロワさんは、マリインスキー・バレエに入団してから17年。今や劇場を代表するトップダンサーです。
ありがとうございます。私はこの劇場で踊ることが夢でしたから。そして今もその夢の中にいるような気持ちです。別の場所で踊ることは想像すらしませんでした。おそらくキャリアの最後まで、マリインスキー劇場が私の家であり続けるでしょう。

マリインスキー・バレエの美しさについて、もう少し話してください。
特徴は、共通のスタイルがあることだと思います。帝室スタイルと呼ばれるものですが“知性”という言葉がすべてを語っていると思います。人によっては、それを冷たく受け止めるかもしれませんが、灰色っぽくてちょっと陰気な感じでも、知的な優雅さには、観たとたんに心を奪われる!と思うのです。マリインスキー劇場が世界一の劇場であることは、サンクトペテルブルグという美しい街にあることと多いに関係があると思います。きっとこの組み合わせが、両方の素晴らしさを際立たせているのでしょう。
入団当初から今まで、古典作品から現代振付家の作品まで多くのレパートリーを踊りこなしていらっしゃいます。
そうですね。でも、両方の極端に違うように思える作品でも、踊ることに矛盾を感じることはまったくありません。逆に、両者はお互いを補完する関係にあると思います。重要なのは、私がクラシック・バレエを習得した上で、現代の作品を踊っているという点です。すべての基礎は、クラシック・バレエにあるのですから。
無駄のない身体の動き、ラインは美しさにつながっていくのです。
ガラ公演(「マリインスキーのすべて」12月2日公演)で踊る『フラッシュ・バック』のパ・ド・ドゥを振付けたジヴォイは、他の振付家にはないものを持っていると思います。彼は踊りを手段として、舞台で登場人物のキャラクターや気持ちを表そうとしている。観客は、公演後に劇場を去る時、まるで他の世界に行っていたかのような感覚を覚えるのです。

ところで、休日はどのように過ごされますか?
この前は、友人の別荘に行きました。彼女は保護された犬をたくさん飼っているんです。犬を飼うことは私の長年の夢です。

美しく、輝かしい感動がよみがえる・・・
マリインスキー・バレエ

11.28[水] 18:30 「ドン・キホーテ」ヴィクトリア・テリョーシキナ/キミン・キム
11.29[木] 14:00 「ドン・キホーテ」アナスタシア・マトヴィエンコ/ティムール・アスケロフ
12.5 [水] 18:30 「ドン・キホーテ」レナータ・シャキロワ/フィリップ・スチョーピン
12.2 [日] 18:00 「マリインスキーのすべて」
12.3 [月] 18:30 「マリインスキーのすべて」
12.6 [木] 18:30 「白鳥の湖」ヴィクトリア・テリョーシキナ/ウラジーミル・シクリャローフ
12.7 [金] 18:30 「白鳥の湖」エカテリーナ・コンダウーロワ/ティムール・アスケロフ
12.8 [土] 12:00 「白鳥の湖」ナデージダ・バトーエワ/キミン・キム
12.8 [土] 18:00 「白鳥の湖」オクサーナ・スコーリク/ザンダー・パリッシュ
12.9 [日] 14:00 「白鳥の湖」アナスタシア・マトヴィエンコ/ウラジーミル・シクリャローフ
マリインスキー・バレエ2018年来日公式サイトはこちらから

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