2015/12/3

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ダンサー・インタビュー:シャプラン、アスケロフ&マカロワ来場(マリインスキー・バレエ)

 『ロミオとジュリエット』最終日のマチネ公演は、ナタリア・マカロワの75歳の誕生日に捧げられ、伝説のプリマみずからがカーテンコールのあとステージで感謝の意を述べた。

「かつての仲間たちがいる劇場に帰ってきて嬉しい。昔私が踊ったジュリエットを素晴らしいキャストで見ることができました」と涙ながらに語るのを、傍で聞いていたのがこの二人。日本で初めてジュリエットを踊るクリスティーナ・シャプランは、一瞬一瞬を真実の演技で埋め尽くし、身に迫る悲劇を全身にまとうような迫真の踊りを見せた。ティムール・アスケロフのロミオも丁寧な役作りで、大きな身体で素晴らしい跳躍をし、ジュリエットの死のシーンではもらい泣きをしてしまうほどだった。

―7月にサンクトペテルブルグでお二人のロミオとジュリエットを拝見しましたが、パートナーシップが格段に成長していると思いました。
アスケロフ「二人の心の距離が縮まったことが影響していると思います。本当に、これからが大変だと思いますが、技術的な部分をあまり心配しなくてすむようになったので、さらに感情表現を深く深く掘り下げていかなければならないと思っています」

シャプラン「私が特に大切にしているのは、マドリガーレのあとの二人の出会いのシーンです。お互いに魅かれあい、ものすごく甘美で柔和な雰囲気が醸し出されますが、肉体的というより感情的な表現が大切なシーンです」

アスケロフ「7月に彼女がジュリエット・デビューを飾ったときより、ジュリエットが良い方向に進化しているのが、バレエ全体の質を高めていますね。彼女はすごく落ち着いて踊っています」

シャプラン「(嬉しそうに)リハーサルを重ねて、共通の言葉をたくさん見つけていきました」

―では、今日の東京での公演はとても快適に踊れたのですね。
シャプラン&アスケロフ「そうです!」

―アスケロフさんは『白鳥の湖』の最終日にジークフリート王子を踊られますね。相手役はコンダウーロワさんです。どのような準備をされていますか?
アスケロフ「特別な想いで踊ると思いますよ。ツアーのフィナーレですし…」

シャプラン「名古屋での公演を観ましたが、怪我から回復したばかりのカーチャ(コンダウーロワ)を大切に守りながら、とてもいい演技をしていました」

―楽しみです。お二人のロミオとジュリエットがとても素晴らしいので、他の演目でも一緒の踊りを見てみたいですね。
アスケロフ「これからレパートリーのすべてを二人で踊りたいと思っていますよ」

―期待のカップルですから、実現すると思います! 今日は特別なセレモニーもあり、忘れられない公演になりました。
シャプラン&アスケロフ「ありがとう!」

取材:小田島久恵 (音楽ライター)

この日は、11月27日75歳の誕生日を迎えていた伝説のバレリーナ、ナタリア・マカロワが来場し、彼女の代表的なレパートリーが「ロミオとジュリエット」であることから、12月2日来場、そして会場で彼女の功績を称えるとともに、セレモニーも行われました。


<開演前に、ザンダー・パリッシュから花束贈呈のセレモニー>


<終演後、舞台上で記念撮影>


<この日限定で、ロビーに写真パネルを飾りました。>

明日12月4日から「白鳥の湖」がスタート!
マリインスキー・バレエ日本公演はあと、残り4公演のみとなりました。
ぜひ、お見逃しなく!

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東京公演開幕!!
世界のバレエの至宝。ロシア芸術の都サンクトペテルブルグの高貴な華
マリインスキー・バレエ<キーロフ・バレエ>
2015年来日公演

詳細はこちらから

「白鳥の湖」
 12月4日(金) 18:30 東京文化会館
 12月5日(土) 12:30 東京文化会館
 12月5日(土) 18:30 東京文化会館
 12月6日(日) 13:00 東京文化会館

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