【공연 연기】콘스탄틴 리프시츠(Konstantin Lifschitz)(피아노) 베토벤의 여행 피아노 소나타 전 32곡 연주회
チケット詳細Ticket Information
チケット発売情報
- ① 11月16日(土) 10:00a.m.~発売 夢倶楽部ネット会員 WEB
- ② 11月17日(日) 10:00a.m.~発売 夢倶楽部会員 TEL
- ③ 11月21日(木) 10:00a.m.~発売 ジャパン・アーツぴあネット会員 WEB
- ④ 11月23日(土・祝) 10:00a.m.~発売 一般
TELWEB
- WEB … インターネットで購入可
- TEL … ジャパン・アーツぴあコールセンター 0570-00-1212
※ジャパン・アーツ夢倶楽部会員先行発売などで満席になった席種は、以降販売されない場合がございます。
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曲目・演目Program
피아노 소나타 제26번 「고별」
피아노 소나타 제22번
피아노 소나타 제31번
公演によせてMessage
神韻縹渺たるリフシッツのベートーヴェン
これほど胸がときめくプロジェクトがあるだろうか。
以前からリフシッツは折に触れ、日本でベートーヴェンのピアノ・ソナタを演奏してきた。2004年の第12番、第27番、第29番「ハンマークラヴィ―ア」を皮切りに、第15番「田園」や第21番「ワルトシュタイン」、2013年には最後期の3曲、そして2017年にも第32番などを採り上げている。
かつてリフシッツ自身、ベートーヴェンのソナタには格別な想いがあり、一年に一曲ずつ取り組み、じっくり対峙、研究し、世界の舞台に乗せると語っていた。作曲順という訳ではないが、ベートーヴェンの人生を俯瞰するように時間をかけて辿っているとも重ねた。一方で前述の第29番は、あるピアニストの代役だった。それまで人前で第29番を弾いたことがなかったリフシッツは、本番までの一週間、連日明け方まで練習に打ち込み、さらに直前には小さなホールでのトライアルにまで及んだ。そもそもベートーヴェンの後期ソナタは、耳の障害のために頭の中だけで構築しており、実際の演奏では困難を伴う。けれどもリフシッツの演奏は、特有の研ぎ澄まされたクリアな音色、千変万化と移ろう色彩、馥郁たる香りとみずみずしい詩情を携えて悠揚胸に迫ってくるのだ。そのスケールたるや壮大で、完璧にコントロールされたピアニズムはベートーヴェンに真正面から向き合い、難解なフーガでさえ、複雑に絡み合ったファクターを鮮やかに解きほぐしてくれたのである。
それは2017年の第29番と「ディアベリ変奏曲」の折も変わらず、いや、それどころか2004年を遥かに凌駕するクオリティに、心底驚かされたものだ。“男子3日会わざれば刮目せよ”というが、リフシッツの深化はいかばかりだろう。
今回はベートーヴェンの全32曲を首都圏8か所に分けてのコンサート。樫本大進とのヴァイオリン・ソナタ全曲や、昨年の東京・春・祭等でのJ.S.バッハで神韻縹渺たる境地に到達したリフシッツがどのような解釈を示してくれるのか、これはまさにセンセーションであり、2020年4月、5月が待ちきれない。
真嶋雄大(音楽評論)