プロフィールProfile

 クリスティアン・ティーレマンは、2012/13年シーズン以来、ドレスデン国立歌劇場管弦楽団の首席指揮者を務めている。ベルリン・ドイツ・オペラで音楽活動を開始し、ゲルゼンキルヒェン、カールスルーエ、ハノーファー、デュッセルドルフで経験を積んだ後、1988年にニュルンベルクで音楽監督となった。1997年故郷のベルリンに戻って2004年までベルリン・ドイツ・オペラの音楽監督を務め、2004〜11年にはミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団の音楽総監督を務めた。ドレスデンにおける現在のポジションに加え、2013年から2022年までザルツブルク・イースター音楽祭の芸術監督を務めた。

 これまでのシーズン中、ティーレマンは、ワーグナーとR.シュトラウス、そしてベートーヴェンの生誕を記念する多数のコンサートに多大な貢献を行ってきた。同時に、彼のプログラムは、バッハからヘンツェ、リーム、グバイドゥーリナまでの幅広いレパートリーを網羅し、ドレスデン及びツアーでそれらを探究している。ドレスデン国立歌劇場での新演出によるオペラとしては、≪ナクソス島のアリアドネ≫、≪カプリッチョ≫≪アイーダ≫を、ザルツブルク・イースター音楽祭では、≪ワルキューレ≫、≪トスカ≫、≪ニュルンベルクのマイスタージンガー≫、そして≪ローエングリン≫を指揮している。

 ティーレマンはベルリン・フィルとウィーン・フィルの両楽団と緊密なつながりを維持しており、2019年にはウィーン・フィルのニュー・イヤー・コンサートを指揮し、2024年にも再び指揮する予定である。また、バイロイト音楽祭には2000年の夏にデビューして以来毎年のように出演し、音楽顧問及び音楽監督として、その解釈で観客を感動させている。さらに、ヨーロッパ、アメリカ、イスラエルやアジアなどの主要なオーケストラから指揮者として招かれて演奏している。

 彼はユニテルの専属アーティストとして、幅広いレコーディングを誇っている。最近のドレスデン国立歌劇場管弦楽団との録音プロジェクトとしては、アントン・ブルックナー、ロベルト・シューマン、アルノルト・シェーンベルクの≪グレの歌≫などの他、多数のオペラ作品がある。

 ロンドンの王立音楽院の名誉会員であり、ドレスデンのカール・マリア・フォン・ウェーバー音楽大学の名誉教授を務め、ワイマール・リスト音楽院とカトリック大学ルーヴェン(ベルギー)から名誉博士号を授与されている。2003年、ドイツ連邦共和国功労勲章を受勲。2015年5月には、ライプツィヒ市のリヒャルト・ワーグナー協会よりリヒャルト・ワーグナー賞を、2016年10月には、ゼンパーオーパー・トラスト賞を受賞した。
2022年4月、ザルツブルク州より名誉のバッジを、同年7月にはザルツブルク市よりコート・オブ・アームズのゴールド・メダルを授与された。

ティーレマンは、グラウパのリヒャルト・ワーグナー・シュテーテン(博物館や記念碑のある場)の後援者である。彼の録音は、数々の賞を受賞している。

(2023年 5月現在)

ディスコグラフィDiscography

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