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ニーナ・アナニアシヴィリに聞く【2】

アナニアシヴィリのインタビュー【1】はこちら

今年7月【オールスター・バレエ・ガラ】公演のために来日するニーナ・アナニアシヴィリ。
ソロで踊る『瀕死の白鳥』は毎回観るたびに、悲しみと崇高さを増しているように感じます。


Q:『瀕死の白鳥』は何回も踊っているかと思いますが、踊り始めたころと今とで変わってきたことなどお聞かせいただけますか?
ニーナ・アナニアシヴィリ(NA):私が知らないうちに変わってきていることが、もちろんあるかと思います。また、私自身でも毎回踊るたびにに少しずつ意識的に変えていることもあります。今踊っているのは、ストルチコーワ先生(※ボリショイ・バレエ団時代の先生)に振りつけてもらった『瀕死』です。そこに自分の解釈も入れながら少しずつ変えて踊っているんですよ。
フォーキンがアンナ・パブロワのために振りつけたものを踏襲してきましたが、プリセツカヤが自分なりの解釈で踊り「あぁ、こういう風に踊っていいんだ」ということになり、それから皆が自分の解釈なども入れていくようになったのだと思います。
実は、私が『瀕死の白鳥』を最初に踊ったのはバレエではなくて、フィギアスケートをしていたころのことです。プリセツカヤを見て、ショックを受けたのです。手の向きとか、体の使い方とか・・・バレリーナになる予定もなかったころですが、プリセツカヤの踊りを真似てスケートで踊っていたことがありました。今となったは懐かしい思い出ね!それぞれのダンサーが自分なりの解釈で踊ることのできる、それだけ魅力的な作品でもあるのだと思います。

Q:踊りを毎回意識的に変えるというのは、その時の音楽や会場の雰囲気に影響される、ということでしょうか?
NA:うーん(と少し考え込む)。以前、3年ぶりにNYで踊った時に、『瀕死の白鳥』を連日披露することがあったのですが、昨日と今日とでは全然違う!ということがありました。1回目は普通のいつものバージョン、2回目のものは即興的に踊ったもの。もう一度2回目の方を踊って欲しいとリクエストされたのですが、即興的にやったものだから覚えていない!そんなこともありました。でもやっぱりそれは、それなりに自分の経験をつんできているから出来ることであって、即興的に踊るということは、若いときには出来なかったのではないかと思うのよね。自分の中に蓄積されてきたもの、それを出していける作品だと思うから。

Q:ニーナさんが踊る『瀕死の白鳥』は、やはり腕の動きに注目してしまうのですが、腕の動き以外にも作品の素晴らしいところ、観てほしいところなどお教えていただけますか。
NA:音楽に合わせて機械的に動くだけじゃお客さまもつまらない、と思うんですよね。3分間というとても短い作品なのですが、演じる側としては3分というのはとても長い。それは、自分が生きてきたストーリーを伝えることが求められるから。自分の人生の中での悲劇とか辛い出来事とか、もしかしたら束の間の喜びなども、この3分間の舞台の中で語ってみせる!と言うことだから。
いくら美しい動きであっても自分の感情を込めないものだったら、それは多分お客さまの心の中には届かないと思います。ただ腕を動かして綺麗に見せることが出来るダンサーはいると思うのだけれども、そこに自分の生きてきた人生の感情が入っていなければ、それはお客さんに届かない。「どうしてそのような動きができるのですか?」と聞かれるのですが、技術は教えられるけれども、技術にどれだけの感情を込められるかと言うことは、どうしても教えられない。そこはダンサーその人自身が考えたり、感じたりしなければいけなくて、そこが肝心なことなのでしょうね。それが伝えられなければ感動を呼び起こすことはできないのですから。
だから、私、よく言うのよ!「どうやって腕をなめらかに動かせるのですか?」って聞かれるから「一旦骨を抜くのよ、そしてやわらかくしてから動かすのよ、そしてまた戻すのよ」って。ウフッ!(と少し笑った後、大笑い!)

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オールスター・ガラ

≪プログラムA≫
2016年07月23日(土) 14時開演 東京文化会館
2016年07月26日(火) 18時30分開演 東京文化会館

≪プログラムB≫
2016年07月24日(日) 14時開演 東京文化会館
2016年07月27日(水) 18時30分開演 東京文化会館

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