2026/3/6
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【国際音楽祭NIPPON2026】公開マスタークラス(ヴァイオリン・チェロ部門)が開催されました
3月2日(月)、3日(火)の2日間、国際音楽祭NIPPON2026 公開マスタークラス(ヴァイオリン・チェロ部門)が開催されました。11歳から21歳までの15名が参加し、諏訪内晶子、ベンジャミン・シュミット、イェンス=ペーター・マインツの各氏によるレッスンを受講、その後、修了演奏会に臨みました。
今回はヴァイオリン、チェロ両部門ともに応募者が前回を大きく上回りました。選考を経て選ばれたヴァイオリン部門10名、チェロ部門5名が参加。ヴァイオリン部門では、2名の講師から指導を受けられることが大きな特徴です。講師たちは、楽器の扱い方や音の響きなど技術的なポイントから、楽譜に描かれた音楽の捉え方まで、様々な視点で語りかけます。 演奏家が一音一音をどのように築き上げていくのか、そのプロセスを惜しみなく伝えようとする熱意あふれるレッスンでした。
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲
諏訪内:「響きのよいホールで演奏するときは、音の響きを意識してみましょう。自分の音の返りを聞きながら、どれだけ返ってくるか、よく聴きながら弾いてみましょう。また、低音のビブラートはどうやって表情をつけたらいいかも、考えてみるとよいですね。」
ワックスマン:カルメン幻想曲
シュミット:「音の違いは、大きさや強さではないことを意識してみてください。この場合は、緊迫感のようなものが感じられるといいですね。」
ヴァイオリン部門の受講生の中には、今回のフェスティヴァル・オーケストラ公演に奏者として参加した的場桃さん、松木翔太郎さんもいました。
プロコフィエフ:チェロと管弦楽のための交響的協奏曲
マインツ:「オーケストラと一緒に弾いていることを想像して弾いてみましょう。自分が指揮者になったつもりで弾いてみてもいいかもしれません」手振り、身振りで指導します。
修了演奏会の後には、講師による講評がありました。
マインツ:「2日間のマスタークラス直後にコンサートで演奏するのは、とても大変なことだったと思います。それでも、レッスンで学んだことを皆さんがどう表現しようとしているのか、一音一音を興味深く聴きました。レッスンでは、細い指摘から曲のイメージを大きく変えるような助言まで、様々な指導があったのではないかと思います。教わったことを即座に演奏へ反映させるのは簡単ではありませんが、皆さんは持てる力を存分に発揮されていました。その姿に触れることができ、私も心から嬉しく思います。何より大切なのは、すぐに変化できなくても、その過程を楽しむことです。時間をかけて自分なりの答えを見つけ、舞台の上で表現することにワクワクしてください。その高揚感こそが、聴き手の心に届くものだと信じています。再び皆さんの演奏に触れ、どのような進化を遂げられたのかを伺える日を、今から楽しみにしています。」
シュミット:「本当に素晴らしい演奏でした。この才能あふれるみなさんに、もう一度拍手をお送りいただければと思います。まず、レッスンで初めて聴いたときに、みなさんのレベルの高さに驚きました。何を教えられるか少し悩んでしまったくらいです。今日の演奏を聴いて、さらに、みなさんが秘めていいた伸びしろに驚きました。音楽の素晴らしさとは、この素晴らしさを、自分で聴衆に届けることができるということです。講師の我々も、若いときに、音楽が好きであるという心で、この世界に飛び込んだわけですが、音楽への好奇心が尽きることはありません。音楽は生涯を通して学ぶに値するものです。これからも、どんどん学びを深めていってほしいと思います。この素晴らしさ時をみなさんと共有することができ大変嬉しく思っています。」
諏訪内:「みなさん、素晴らしい演奏でしたね。おめでとうございます。小学生の方もいらっしゃいましたが、舞台に立ったみなさんは大人に見えました。このマスタークラスは、私が小さかったときの経験をもとに、こういったマスタークラスがあったらよかったなという思いで行っています。ヴァイオリン部門は、2日間で2人の先生に教えてもらい、違う意見や考えに触れて、さらに弾く部屋も変わります。そして短い時間の中でなんとか自分のものにして、舞台で1人、自分の音楽をするというものです。やってみて、できた、できなかった、この積み重ねが続きます。そこではっとする瞬間があれば、何かが伝わっています。この経験をこれからもぜひ生かしていってください。」
記念撮影後も、舞台袖では、講師から「素晴らしかった」「とてもよかった」と拍手が送られました。
修了演奏会は、後日YouTubeで配信いたします。
[チェロ部門]
◆林 成
プロコフィエフ:チェロと管弦楽のための交響的協奏曲 作品125
◆渡邉 伶音
ブラームス:チェロソナタ 第1番 ホ短調 作品38 第1楽章 第3楽章
◆森 真雅
ブラームス:チェロソナタ 第2番 ヘ長調 作品99
◆島宗 楽
ブラームス:チェロソナタ 第1番 ホ短調 作品38
◆宮澤 結生
エルガー:チェロ協奏曲 ホ短調 作品85 第4楽章
[ヴァイオリン部門]
◆松島 菫子
ワックスマン:カルメン幻想曲
◆西尾 美香
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調作品47第1楽章
◆大田 奈櫻
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調作品35第1楽章
◆的場 桃
ヴィエニャフスキ:『ファウスト』の主題による華麗なる幻想曲 作品20
◆西江 優里彩
サラサーテ:序奏とタランテラ 作品43
◆中條 朋香
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品77 第1楽章
◆前田 早紀
サン=サーンス(イザイ編):ワルツ形式の練習曲 作品52-6「カプリス」
◆井上 佳音
バルトーク:ヴァイオリン協奏曲 第2番 第3楽章
◆麻野 由珠夏
ヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲 第2番 ニ短調 作品22 第1楽章
◆松木 翔太郎
イザイ:無伴奏ヴァイオリンソナタ 第3番 ニ短調 作品27-3「バラード」
◆国際音楽祭NIPPON2026 特設サイトはこちら
⇒ https://imfn.japanarts.jp/
◆諏訪内晶子のアーティストページはこちらから
⇒ https://www.japanarts.co.jp/artist/akikosuwanai/

















