2025/4/25

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牛田智大が第51回日本ショパン協会賞を受賞!

この度、ピアニスト・牛田智大が第51回日本ショパン協会賞を受賞したことをお知らせいたします。

本賞は、日本ショパン協会により制定され、毎年、日本国内で開催されたショパンプログラムを含む演奏会から最も優れたショパン作品の演奏者に贈られるものです。
第51回となる昨年度は、2024年の1年間にショパン作品を取り上げた約671件の演奏会を対象に選考が行われました。その中で同賞の主旨と目的に適した演奏会として、2024年10月22日 東京オペラシティ コンサートホールで行われた「ジャパン・アーツ アフタヌーン・コンサート・シリーズ〈六重奏で聴くショパン・ピアノ協奏曲~牛田智大 室内楽プロジェクトVol.3~〉」が選出され、牛田智大がショパン作品演奏で示した成果に対して、および今後の活動の奨励として、本賞が授与されました。

■牛田智大 受賞コメント
このたびは日本ショパン協会賞にお選びいただきとても光栄です。
昨年10月に行われた、ショパンの「ピアノ協奏曲第1番・第2番(ケヴィン・ケナー&クシシュトフ・ドンベクによるピアノ6重奏版)」の公演では、カルテット・アマービレの皆さん、コントラバスの加藤雄太さんとともにいろいろなアイデアを試し、長時間にわたるリハーサルやツアーを通してたくさんの話し合いをしながら作品に取り組みました。
ときおりソロとオーケストラが分離し、典型的な古典派ヴィルトゥオーゾ協奏曲のスタイルに陥ってしまいがちなショパンの協奏曲において、すべてのパートが一体となったときに生まれる構造的・交響的な魅力に光を当てることはできないかーーそんなテーマをもって皆で試行錯誤した結果に、かぎりなく温かいこのような評価を与えていただいたことに深く感謝しております。
わたし個人としては、これまで素晴らしい音楽家の方々が紡いでこられた伝統ある賞をいただくことに大きな責任を感じると同時に、一抹の戸惑いがなかったわけではありません。
こんにち日本において我々の世代がショパンや彼の作品について学び、演奏においてさまざまな挑戦ができるのは、なによりもこれまで日本ショパン協会を中心として素晴らしい先生方や諸先輩方が演奏や研究に情熱を注ぎ続けてくださったからこそであり、まさに巨人の肩に立って学び続けることの静かな重みを感じております。
これからもショパンという偉大な存在に向き合い続けると同時に、いつか次の世代にも学んだものを引き継いでいけるよう、変わらぬ情熱をもって日々努めていく所存です。
本当にありがとうございました。

牛田智大は、2011年「題名のない音楽会」に出演すると瞬く間に世間の注目を集め、翌12年にCDデビュー。以来、10年以上にわたり国内で高い人気を誇るピアニストです。2018年に出場した浜松国際ピアノコンクールでは第2位を受賞。その音楽的才能だけでなく、音楽に対する真摯な姿勢も聴衆の心を掴み、さらに日本の音楽界を牽引していくピアニストとしての存在感を強めています。
この秋も各地でショパン演奏を届ける牛田智大の今後の活躍に、どうぞご注目ください。

◆牛田智大のアーティストページはこちらから
https://www.japanarts.co.jp/artist/tomoharuushida/

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