2024/2/13

ニュース

  • Facebookでシェア
  • Twitterでツイート
  • noteで書く

【国際音楽祭NIPPON2024】公開マスタークラス(チェロ部門)が開催されました

国際音楽祭NIPPON2024_マスタークラスVnVc

2月11日(日祝)、12日(月休)の2日間にわたり、国際音楽祭NIPPON2024 公開マスタークラス(チェロ部門)が行われました。
イェンス=ペーター・マインツが講師を務めました。

初日はフィリアホール リハーサルホールにて、エルガー:チェロ協奏曲のレッスンからスタートです。

「エルガーが作品で何を伝えたかったのかを話すと、とても長くなります。20世紀初期の作品です。楽譜に細かい指示が書かれるようになった時代ですよね。それをきっちりつめていくことが大事です。それをこれから勉強しましょう。」

【国際音楽祭NIPPON2024】公開マスタークラス(チェロ部門) 【国際音楽祭NIPPON2024】公開マスタークラス(チェロ部門)

「骨盤の2つの骨を、振り子時計のように振ってみましょう。自分身体を上手に使いましょう。今のそれです!掴みましたね。いつも振り子のようなフィーリングを忘れないで。」

【国際音楽祭NIPPON2024】公開マスタークラス(チェロ部門)

2日目は横浜みなとみらいホール 小ホールにて行われました。

【国際音楽祭NIPPON2024】公開マスタークラス(チェロ部門)

レッスンのなかで、音の「密度」「カラー」という表現が繰り返されました。

「先ほどふっと上を見て弾いたときの音が良かったですよ。この音は、小さいけど音の”密度”が濃いのです。チェロのことばかりを考えて音を出すと縮こまるので、全く違うことを考えながら弾いてみる。例えばサッカーのこととか(笑)、グルグル目線を動かしながら弾いてみるとか、どんな音が出るでしょう。」

「今の音はきれい過ぎたかな。ハーモニーを意識しながら、音の”カラー”に違いがあることがわかりますか。イントネーションにもっと神経を集中させましょう。ピアノの音にぐっと気持ちが引き寄せられるように。」

【国際音楽祭NIPPON2024】公開マスタークラス(チェロ部門) 【国際音楽祭NIPPON2024】公開マスタークラス(チェロ部門)

修了演奏会の後には、5名の受講生の熱演に、「今回、5名の生徒さんに新たに出会うことができて嬉しいです。2日間で2回のレッスンと修了演奏会を行うというのは、極めてタイトなスケジュールです。じっくり時間をかけてレッスンするべき内容を、可能な限り凝縮してお伝えしましたが、皆さんは 2日間で驚くほどの変化を見せてくれました。素晴らしかったです。
これからぜひ、作曲家が何を表現しようとしていたのかを一度自分のなかに落とし込んだうえで、自分の表現として出していって欲しいと思います。」とのメッセージが贈られました。

【国際音楽祭NIPPON2024】公開マスタークラス(チェロ部門)

修了演奏会は、後日YouTubeで配信いたします。

◆森朝美
エルガー:チェロ協奏曲ホ短調 Op.85 第 1 、第 2 楽章より
◆島宗楽
シューベルト:アルペジオーネとピアノのためのソナタ イ短調 D 821より
◆河田実聖
ショスタコーヴィチ:チェロソナタOp.40 第 2 、第 3 楽章より
◆滝川桃可
ブラームス:チェロソナタ第 2 番 ヘ長調 Op.99 第 3 、第 4 楽章より
◆金叙賢
ラフマニノフ:チェロソナタOp.19 第 1 、第 4 楽章より

ピアノ:諸田由里子

【国際音楽祭NIPPON2024】公開マスタークラス(チェロ部門)

国際音楽祭NIPPON2024 マスタークラス(ヴァイオリン部門)

2024年2月26日(月)マスタークラス第1日目
フィリアホール・コンサートホール(横浜市青葉区民文化センター)
フィリアホール・リハーサル室(横浜市青葉区民文化センター)

2024年2月27日(火)マスタークラス第2日目/修了演奏会
フィリアホール・コンサートホール(横浜市青葉区民文化センター)
フィリアホール・リハーサル室(横浜市青葉区民文化センター)

[ 講師 ]
諏訪内晶子
ベンジャミン・シュミット

https://www.japanarts.co.jp/special/imfn/

ページ上部へ