2023/3/30

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「メストレに聞く」 ハーピスト グザヴィエ・ドゥ・メストレ

グザヴィエ・ドゥ・メストレ

グザヴィエ・ドゥ・メストレに、4月27日(木)ハープ・リサイタルの“聴きどころ”、“プログラムの選曲”について聞いてみました。
メッセージ動画と合わせて、ぜひご覧ください!
https://www.japanarts.co.jp/news/p7812/


プログラムについてですが、今回はハープのスタンダード作品として、フォーレの即興曲、ルニエ、デュセックを入れることにしました。

この即興曲を書いた時、フォーレは パリ音楽院の学長でした。最終試験用に毎年新しい曲が委嘱されることが伝統となっていました。この即興曲もそうだったのですが、あまりに難曲なため、学生達は時間どおりに全曲を演奏することができず、全曲としての初演は後日になりました。フォーレはハープのことをよく知っていました。というのも、有名なフランス人ハープ奏者ミシュリーヌ・カーンがフォーレの愛人だったのです!この即興曲は試験やオーディションで最もよく演奏される曲のひとつとなっています。

ソフィア・コッリ=デュセックも有名なハープ奏者でしたが、彼女のハ短調ソナタは当初夫のの名前(ヤン・ラディスラフ・デュセック)で出版されました。最終楽章に非常に華麗なロンドがあります。

アンリエット・ルニエは私にとって時代を問わず最も輝かしいハープのヴィルトゥオーゾです。パリ音楽院の作曲科クラスに入学を許可された最初の女性の一人で、彼女の作品は我々のレパートリーの中でも最もチャレンジングなものになっています。「伝説」(Légende)はルコント・ド・リールの陰気な詩に作曲されたものです。ドビュッシーとデ・ファリャの曲は私にはハープのための最高の編曲のひとつなので、演奏するのが大好きです。私としてはこのハープ版は原曲と同じくらい良いと思います。

グラナドスのワルツとタレガのワルツは私が編曲しました。これらの曲もとても情緒的で、世界中で聴衆とこの曲を分かち合える時は私にとってとても特別です。


グザヴィエ・ドゥ・メストレ
《公演情報》
深い音楽性と鋭い感性で多彩な音色を紡ぎだす最高峰のハーピスト
グザヴィエ・ドゥ・メストレ ハープ・リサイタル
日程:2023年4月27日(木) 19:00
会場:紀尾井ホール
[プログラム]
ペシェッティ:ソナタ ハ短調
デュセック:3つのピアノ・ソナタ ハ短調 Op. 35-3
タレガ:アルハンブラ宮殿の思い出
デ・ファリヤ(グランジャニー編):歌劇「はかなき人生」より スペイン舞曲
フォーレ:ハープのための即興曲 第6番 変ニ長調 Op. 86
* * *
グラナドス:詩的なワルツ集(序奏と7曲)
ドビュッシー:2つのアラベスクより アラベスク第1番 ホ長調
ルニエ:伝説
https://www.japanarts.co.jp/concert/p2010/


◆グザヴィエ・ドゥ・メストレのアーティストページはこちらから
https://www.japanarts.co.jp/artist/xavierdemaistre/

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