2022/2/24

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<国際音楽祭NIPPON2022> 音楽祭委嘱による望月京さんの新作 タイトルは「Phylogénie (フィロジェニー)」 。

国際音楽祭NIPPON2022

国際音楽祭NIPPON「諏訪内晶子 室内楽プロジェクト Akiko Plays CLASSIC and MODERN with Friends」は、古典~ロマン派の作品を中心としたCLASSIC公演と、現代作品で構成されるMODERN公演から成る、シリーズ企画です。
国際音楽祭NIPPON2022ではこの度、 望月京さんに新作を委嘱いたしました。
タイトルは「Phylogénie (フィロジェニー)」、ヴァイオリンとヴィオラによるデュオ作品です。
望月京さんによる曲目解説をご紹介いたします。

望月京


Phylogénie フィロジェニー
「国際音楽祭NIPPON 2022」における諏訪内晶子さんの室内楽プロジェクト「Akiko plays Classic & Modern」の2つの演奏会(「Classic」:3月9日、「Modern」:3月11日)のプログラムを並べると、「Modern」コンサートの冒頭に演奏される私の曲は、ちょうど全9曲の中央に位置します。プログラム上は分断されているものの、音楽史上は連続性のある「古典」と「現代」とを、西洋音楽の伝統や慣習、その変遷への目配せによって連係するような音楽を意図して作曲しました。
進化に伴う生物の種や系統の分化や派生の変遷が、縮小形で発現するという系統発生論(フィロジェニー)になぞらえ、曲は、西洋音楽史の各時代を象徴するような、さまざまな技法や形式、様式、概念、テクスチュアのいくつかを内包する音楽的慣用句が、姿を変え、繰り返し出現することによって構成されています。
望月 京

<望月京 プロフィール>
さまざまな領域への関心からもたらされる着想や、繊細さとダイナミズム、多彩な音色とバランス感覚に優れたユニークな作風が各地で注目を集め、オペラ《パン屋大襲撃》はじめ多くの委嘱作品が国内外で演奏される。芥川作曲賞、出光音楽賞、芸術選奨文部科学大臣新人賞、尾高賞、ハイデルベルク女性芸術家賞ほか受賞。


「Phylogénie (フィロジェニー)」は3月11日(金)紀尾井ホールにて行われる「Akiko Plays MODERN with Friends」にて世界初演され、また翌3月12日(土)に名古屋 トヨタ産業技術記念館でのミュージアム・コンサートでも演奏されます。
芸術監督の諏訪内晶子は、近現代作品の演奏をライフワークとし、素晴らしい作品を聴衆の方々と共有することが大きな喜びであると語っています。
新たな音楽が紡がれる瞬間に、どうぞご期待下さい。

国際音楽祭NIPPON
《公演情報》
国際音楽祭NIPPON2022
ミュージアム・コンサート

日程:2022年3月12日(土) 19:00 開演
会場:トヨタ産業技術記念館 エントランス・ロビー
プログラム:
望月京:新作 (国際音楽祭NIPPON委嘱) <2022>
ブラームス:弦楽六重奏曲第2番 ト長調 Op.36
公演情報 ⇒ https://www.japanarts.co.jp/special/imfn/#con05

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