2021/6/19

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初共演!出田りあ×村治佳織

今年7月に初共演を予定する、マリンバ奏者の出田りあとギタリスト村治佳織さんが取材に応えてくれました。
取材・執筆はライターの千葉望さんです。

出田りあ&村治佳織

 マリンバとギターの組み合わせによる珍しい演奏を、出田りあ(マリンバ)&村治佳織(ギター)という人気演奏家のデュオで聴くコンサートの登場である。プログラムもバッハ、モーツァルトから、フォーレ、ラヴェル、フィンジ、モリコーネ、イエペス、ピアソラ、ファリャなど多彩な作品が揃った。

 もともと友人として親しい関係にある二人だが、共演は今回が初めて。それだけに力が入る。企画の発案者である出田は、マリンバとギターのために書かれた曲がないことから、魅力的な曲を探して編曲家にアレンジを依頼するところから準備をスタートさせた。

 「私は十代の頃からギターに興味があって佳織さんの大ファンでした。自分でギターのレパートリーをマリンバで弾いたりもしていました。そんな経験から、ギターとの共演なら私がソロではできない曲を、他の弦楽器や管楽器とではできない表現で演奏することが可能になるだろうと思いました。編曲は編曲家にお願いしつつ、楽器の鳴り方は演奏する本人がいちばん知っているので、そこは意見を出し合って作っていきました」(出田)

 「ギターとマリンバはどちらも楽器の特性から音を長く伸ばせないので、トレモロで余韻を作り出していくなどの共通点があります。実際、一緒に演奏するととても弾きやすいのです。これは新しい発見でした。また、意外なことにりあさんはこれまで映画音楽をコンサートで取り上げたことがなかったそうなので、《ニューシネマパラダイス》などもプログラムに入れようと提案しました。編曲された曲を演奏してみて意見を出し合うのも楽しい時間でした」(村治)

 意見がまとまるとそれをまた編曲家に戻して、仕上げてもらった。演奏する曲の中にはファリャのバレエ音楽《三角帽子》のように、大編成のオーケストラ曲をアレンジしたものも含まれるという。2台でそのスケール感をどこまで表現できるだろうか。ギターとマリンバの持つ可能性が大きく広がるコンサート。今から楽しみである。

千葉望(フリーライター)


<出田りあ コンサート情報>
7月1日(木)18:30開演 アクトシティ浜松 中ホール

<出田りあ&村治佳織 デュオ・コンサート情報>
7月6日(火)19:00開演 佐賀市文化会館 中ホール
7月7日(水)19:00開演 市民会館シアーズホーム夢ホール(熊本市民会館)大ホール
7月9日(金)19:00開演 紀尾井ホール

⇒ 出田りあのアーティストページはこちらから
https://www.japanarts.co.jp/artist/riaideta/

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