2016/12/21

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シュテファン・ドール~ドヴォルザーク:5つのバガテル(八重奏版)世界初演について語る~[ベルリン・フィル八重奏団]

来年1月に来日する、ベルリン・フィル八重奏団。ベルリン・フィル八重奏団のレパートリーには、このアンサンブルのために特別に作曲されたものが多くあります。今回演奏される『ドヴォルザーク:5つのバガテル(八重奏版)』は、2017年日本公演のために特別に編曲された新作。つまり、日本で世界初演を迎えます。ベルリン・フィル首席ホルン奏者のシュテファン・ドールに、詳しく話を聞きました。

この曲を八重奏版に編曲することを決めた経緯、ウルフ=グイド・シェーファーに依頼した経緯を教えてください。
もともと、八重奏という編成で演奏できるレパートリーは限られています。もちろんシューベルトの八重奏曲のような比類のない美しい曲もありますが、’新しい作品を見つけること’は、私たちにとって大きな課題です。ベルリン・フィル八重奏団は常に新しくて良い曲を見つけたい、出会いたい、作ってもらいたいと思っています。
昨年、私たちはIsidora Zebeljan作曲の野生的で印象的な“Needle Soup”を初演しましたが、こういった私たちのために書かれた優れた新曲と出会えるのは、とても幸運なことです。それと同時に、本来はバイオリン2台、チェロ、ハルモニウムのために書かれた『ドヴォルザーク:5つのバガテル』のように、八重奏曲としてもとてもうまくいくに違いないと確信できる既存の曲に出くわすことが時としてあります。それが実現すれば私たちのロマン派のレパートリーを広げるという素晴らしいことにもつながります。私たちは、今回の日本公演のために特別な新しいものを準備したいと思い、信頼する仲間であると同時に長年の友人、そして優れた編曲者であるウルフ=グイド・シェーファーに編曲を依頼しました。私は、編曲者としての彼と以前にも一緒に仕事をしたことがあり、このドヴォルザークのバガテルも、必ずや見事に八重奏曲版にしてくれる、という確信がありました。

ウルフ=グイド・シェーファーとベルリン・フィル八重奏団はどのような関係にあるのでしょう?
ウルフ=グイド・シェーファーは、非凡な才能をもつ編曲者であると同時に、素晴らしいクラリネット奏者です。数年前にベルリン・フィルでソロ・クラリネットのポジションが空席だったことがありました。その際、しばしば彼がソロ・クラリネット奏者として演奏していました。ですから、彼は私たちのことを知っていましたし、私たちも彼のことを知っていました。彼の編曲はとても繊細です。今回の『ドヴォルザーク:5つのバガテル(八重奏版)』は、彼とベルリン・フィル八重奏団の初めてのコラボレーションですが、これからも彼にいろいろなことを依頼していくでしょう。

今回の『ドヴォルザーク:5つのバガテル(八重奏版)』の編曲の特徴はどのようなところにありますか?
楽譜が手元に届きリハーサルを始めたとき、私たちはたちまちこの作品(編曲)が大好きになりました。ウルフ=グイド・シェーファーは不可能と感じていたことー原曲の特徴を保ちつつも、そこに新しく独創的なアイディアを加えることーを成し遂げたのです!

日本ツアーがこの曲の世界初演になると聞いています。
そうです!2017年1月に日本で世界初演いたします。この日本ツアーのために特別に委嘱した編曲です!私たちは以前から日本のお客さまは、世界で最も注意深く、演奏に耳を傾けて下さる素晴らしい聴衆だと感じています。この初演は、そんな日本のお客さまへの’感謝の気持ち’です。大切な日本の友人である皆さまが、この曲を私たちと同じくらい楽しみ、味わってくださることを心から願っています。

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選ばれし8人、最強のソリスト集団!
ベルリン・フィル八重奏団
2017年1月31日(火) 19:00開演 東京オペラシティ コンサートホール
公演詳細はこちらから

ベルリン・フィル八重奏団 全国日程
1月19日(木) りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館コンサートホール
1月21日(土) 川西市みつなかホール
1月22日(日) 横浜みなとみらいホール
1月24日(火) 東京文化会館大ホール
1月25日(水) 杉並公会堂
1月27日(金) 愛知県芸術劇場コンサートホール
1月28日(土) 兵庫県立芸術文化センターKOBELCO 大ホール
1月29日(日) 三島市民文化会館 ゆうゆうホール
1月31日(火) 東京オペラシティ コンサートホール

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