2016/8/18

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長谷川陽子(チェロ)×錦織健(テノール)にコンサートの聴きどころを聞く

アフタヌーン・コンサート・シリーズ2016後期トップ・バッターを飾るチェリストの長谷川陽子さんと、テノールの錦織健さんにコンサートの聴きどころなどを存分に語っていただきました。また、シリーズ2016後期は、イタリア・トリノの老舗チョコレート・ブランド“カファレル”がサポートしています。演奏家にとってパワーの源でもあるチョコレート。スイーツと音楽のコラボレーションを、会場でお楽しみ下さい。
今度のコンサートでは2人きり。ピアニストはいないのですね?
錦織「これまで、長谷川さんとは2度ほどご一緒したんですが、数曲を共演したのみ。今度のコンサートでは、およそ90分のステージで、2人だけで演奏します。」
長谷川「やったことのないジャンルを2人で開拓しよう、ということで。ステージには最初から最後まで2人だけです。ときどき、チェロの無伴奏曲や、錦織さんのソロをはさみますが、登場人物は2人のみ!」
錦織「初めての試みだよね。ここでしか聴けないびっくりするような演奏会になりますからぜひ聴きに来ていただきたいです。トークも盛りだくさんで、楽しいコンサートになると思う。」
長谷川「今回のための特別な曲がたくさんありますよね。聴き逃したらもったいない!」
錦織「そうそう。僕は今年、このコンサートに一番と言っても良いくらい入魂してるからね。チェロと歌だけ。今年一番の挑戦だね。」
長谷川「本当?とっても嬉しいです!私もすっごく楽しみにしているんです。」
錦織「このコンサートで良いスタートを切れるように頑張りたいよね。」

錦織さんはイタリアにもいらっしゃいました。カファレルはトリノが本拠なのです。
錦織「僕はイタリアにいたから、カファレルをよく知ってるよ!近くにカファレルのチョコレートを売ってるお店がありました。買ったこともあるし、いただいたこともあります。甘くてイタリアらしいチョコレートなんだよね。イタリアはラテンの国だから、『甘くない苦めのチョコレート』とかはなくて。ちゃんとストレートに甘い、“チョコレートらしいチョコレート”という感じ。」
長谷川「このごろカファレルのチョコレートを色々なところで見かけます。パッケージが本当に可愛らしくて、目も楽ませてくれますよね。かわいいパッケージだと、大事にとっておきたくなるし、きっとアフタヌーン・コンサートのお客様も嬉しいと思います。」
錦織「カファレルの故郷・トリノには歌劇場がありますね。とても大きな都市です。ビルがたくさんあって、まさに産業都市。歌劇場も近代的ですよね。サッカーだと、ユベントス!」

長谷川さんは、お料理もお得意だそうですね。お菓子もつくりますか?
長谷川「お料理は好きですよ。だけど、お菓子はきっちり計りながら作らないといけないので、どちらかというと美味しいお菓子を買って来ることが多いです。来客が多いので、甘いものは常備しています。あとは…大変なときや、疲れたときは甘いものを摂ります。学校で会議をしていて、みんなで『う~ん』となっているときに、甘いものを配ると空気が和みますよね。お菓子は大切なコミュニケーション・ツール。音楽にも同じ力があると思っています。疲れたときや、さびしいときに聴くと、心が融けて気分も上がってきますよね。お菓子も音楽も、大きな力を持ってるって思ってます!」

演奏家のエネルギー源を教えてください。
錦織「演奏家は、かなり体力を使います。だからエネルギー源はとっても大切。僕は、甘いものがエネルギー源ですね。歌手は体が楽器だから、ベスト・コンディションにする方法をこれまでにいろいろ試してきたけど、甘いものを摂って整えるようにしてます。チョコレートやドライ・フルーツしか食べないときもあるんですよ。」
長谷川「チョコレートがあると心強いですよね。急いで食べたいときでも、ポイっと口に入れられますし。冷蔵庫にチョコレートが入っていて、一日一粒ずつ楽しむのも好き。」
錦織「血糖値が落ちたかな?というときに食べると、回復するよね。」
長谷川「緊張で手が震える…なんていうときにも、良いのかな?」
錦織「緊張で手が震えるのは、血糖値が下がっている状態と同じなので、チョコレート食べると良いよ。」
長谷川「そうなんだ!今度から、ステージ出る前に一粒食べることにします。最近は緊張して手が震える…ということは少なくなりましたが、甘いものを食べるとほっとして、元気も出てきますよね。」
錦織「たしかに、デビューして何十年も経っているので緊張はしなくなってきたけど、初めて取り組むプログラムの時には、緊張することもあるかな。でも緊張は必要で、これまでにたくさんの緊張を克服して、乗り越えてきたことが今につながっていると思います。」
長谷川「今回は大好きな錦織さんが一緒なので、緊張せず、楽しくできそう!」

ソロで演奏するときとオーケストラと共演するときがありますが、違いを教えてください。
長谷川「それぞれ違いますからね…。大勢で演奏すると、迫力もありますね。ソロで弾く場合、コツコツと考えながら音楽を作るやりがいがありますし、自由度も高いです。2人だと、色々なアイディアが沸くし制約もないから、自由ですよね。」
錦織「2人で完結できますね。オケとの場合は、自分を発揮することだけでなく、『足をひっぱらないように…』という気持ちも出てきます。一員として参加した、という特別な感動もあります。」
長谷川「歌手と演奏することは、しょっちゅうあることではないんです。だから、とっても楽しい。歌との場合、空気が揺れているのを肌で感じます。弓を持つ腕のあたりが、びりびりします。空気が震えて音が聞こえる、ということをまさに体感しているんですね。それだけエネルギーがあるということ。たとえば、床を伝わってくることもあります。様々なアーティストが出演するガラ・コンサートなどで、舞台袖で出番を待っているときに歌手の方がステージで歌っていると、舞台の床が響くんです。声って、すごいですよね。」
錦織「楽器は歴史を経て完成されたものですよね。声は、人間が生まれて作られるもの。永遠ではないから、何だかせつなさも感じます。」
長谷川「だからこそ、すごく良い刺激をいただいています。」
錦織「うん、気合いが入りますね!コンサートが本当に楽しみ。」

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「カファレル」のページに2人からの動画がアップされてます!
 ⇒ http://www.caffarel.co.jp/site/caffarel_news.html
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シンプルだからこそ心にまっすぐ響いてくる…
長谷川陽子&錦織健 ~チェロと歌のデュエット~
2016年10月22日(土) 13:30東京オペラシティ コンサートホール

公演の詳細はこちらから

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