2015/3/6

ニュース

  • Facebookでシェア
  • Twitterでツイート
  • noteで書く

あなたとウィーン少年合唱団との思い出エピソード【1】

ウィーン少年合唱団初来日から60年周年を記念して、現在「皆さまとウィーン少年合唱団との思い出・エピソード」を募集しています。

応募いただいた中から、素敵なエピソードを少しずつ紹介させて頂きます。

——————————————————————————————
 小学校の低学年の頃だと思います。
 母の実家の福井に遊びに行っていた時、偶然ウィーン少年合唱団が福井にやってきました。音楽好きだった祖母が話を聞きつけ、幼い私の手を引っ張って市民会館まで連れて行き、「なかなか聴けないものだから、よーく聴いておきなさい。」と、S席を奮発して私を座らせました。その頃私はピアノを習ってはいたものの、本格的なコーラスの音色に触れたのは初めてでした。透明な風のように、どこまでも澄んだ響き。自分と同じくらいの年の子たちが、こんな風に歌っている世界があるんだ、という思いが、私の幼い心に刻み込まれました。やがて私は中学、高校、大学と、まるで導かれたかのように、すっかりと合唱の道に染まっていきました。
 そして、大学卒業の思い出にと訪れたウィーンで、かのウィーン少年合唱団との再会を果たしたのです。王宮礼拝堂で聴いたシューベルトのミサ曲。昔と変わらない清白な響きに包まれながら、私はあの明治生まれで気丈だった祖母が、今でも隣に座ってくれているような感覚を覚えました。

 今度は私が孫の手を引いて、ウィーン少年合唱団を聞きに行ける日を心待ちにしています。

(50代 男性)
——————————————————————————————

まだまだ、思い出エピソードは募集中です。
ぜひ、皆さまの思い出を教えてください。
応募ページはこちらから

4月下旬から全国公演スタート!!

公演の詳細はこちらから

ページ上部へ