デビュー40周年記念 平和への祈り

千住 真理子 ~バッハ無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲演奏会~

千住 真理子 ~バッハ無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲演奏会~

チケット詳細Ticket Information

① 5月29日(金) 10:00a.m.~発売  夢倶楽部ネット会員 

② 5月30日(土) 10:00a.m.~発売  夢倶楽部会員 

③ 6月10日(水) 10:00a.m.~発売  ジャパン・アーツぴあネット会員 

④ 6月13日(土) 10:00a.m.~発売  一般  
※ジャパン・アーツ夢倶楽部会員先行発売などで満席になった席種は、以降販売されない場合がございます。

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… ジャパン・アーツぴあコールセンター (03)5774-3040
… インターネットで購入可

 

【その他プレイガイド】
東京オペラシティチケットセンター 03-5353-9999
チケットぴあ t.pia.jp 0570-02-9999 [Pコード263-233]
イープラス eplus.jp
ローソンチケット 0570-000-407〔Lコード33155〕
東京文化会館チケットサービス 03-5685-0650

 

【特別割引チケット】
 ※ジャパン・アーツぴあコールセンター及びWEBジャパン・アーツぴあで受付/事前に予約が必要です

◎学生席(各ランクの半額/限定)
  *残券がある場合、10/1(木)10:00より受付を開始いたします。
  *社会人学生を除く25歳までの学生が対象です。公演当日、入口にて学生証を拝見いたします。
   (学生証がない場合は一般料金との差額を頂戴する場合がございます。)
   ジャパン・アーツ夢倶楽部会員で学生の方も、学生席は一般価格の半額です。
シニア・チケット=65歳以上の方はS席とA席を会員料金でお求めいただけます。
車椅子の方は、本人と付き添いの方1名までが割引になります。
 (ジャパン・アーツぴあコールセンターでのみ受付)
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  • ◎シニア・チケット=65歳以上の方はS席とA席が会員料金でお求めいただけます。
  • ◎車椅子の方は、本人と付き添いの方1名までが割引になります。(ジャパン・アーツぴあコールセンターでのみ受付)
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曲目・演目Program

祈りたい想いがつのったとき、バッハが心に鳴り響き、やむことがない。悩ましく、苦しく、哀しい想いのとき、わたしはバッハをただただひたすら弾き続ける。それは遠いあの日、すべてが絶望に思えてヴァイオリンを手放した挫折のとき、或いは、大震災によって多くのひとが悲しみに暮れたとき、または、信じられないほどの巨大津波で残酷な現実を知ったとき、テロリストによって直視出来ない映像が世界へ配信されたとき、それから、それは、母の死を目前にしてうろたえたあのとき、心にバッハが鳴り響いた。それを弦にのせた。空間に広がるバッハの世界に、萎えた心が少しずつ癒されていった。
バッハよ、ありがとう。
このステージ生活40年間、必ずしも順風満帆とはいえなかった我がバイオリニスト人生の中で、気がつくとバッハはいつもそばにいてくれた。励まし、慰め、芸術の厳しさを教えてくれたのもまた、バッハだった。いま、わたしは祈りたい。
あのひとのために、あなたのために、怯え泣く子供たちのために、平和を願うすべての愛する人々のために。
デビュー40周年に寄せて
千住 真理子

 

J.S. バッハ J.S.Bach

無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ 第1番 ト短調 BWV 1001
Sonata No.1 in G minor, BWV 1001

無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第1番 ロ短調 BWV 1002
Partita No.1 in B minor, BWV 1002

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無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ 第3番 ハ長調 BWV 1005
Sonata No.3 in C major, BWV 1005

無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第3番 ホ長調 BWV 1006
Partita No.3 in E major, BWV 1006

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無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ 第2番 イ短調 BWV 1003
Sonata No.2 in A minor, BWV 1003

無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第2番 ニ短調 BWV 1004
Partita No.2 in D minor, BWV 1004

公演によせてMessage

年月をかけて積み上げられ、ストイックに追求された千住真理子の「無伴奏」。

 一人の人間にもさまざまな側面があるように、演奏家一人一人もそれぞれ多様な面を持っている。派手で技巧を売りにしている演奏家が思いがけず深く静かな内面を覗かせたり、逆に詩情や繊細さ、丁寧さをよく称えられる人が、ここぞというときに圧倒的なダイナミズムを披露して聴衆を驚かせたり、というエピソードを聞く機会は意外と多い。
 千住真理子の一般的なイメージは、どんなものだろう。メディアでよく目にする、人気のあるヴァイオリニスト。芸術家の一族。国際親善や慰問演奏といった幅広い活動。あるいは、千住真理子のがよく開催するトーク付きのコンサートに触れた方は、いわゆるクラシック作品ばかりにこだわらない、親しみやすいプログラムや物腰の柔らかな人柄に対する印象が強いかもしれない。
 だが、そんな華やかなイメージの一方で、千住真理子は求道者でもある。5年ごとに開く無伴奏曲だけのコンサートは、千住真理子のストイックな演奏家としての姿を如実に伝えるものだ。バッハやイザイを多くの聴衆を前に披露することは演奏家にとって最高に困難で緊張度の高い挑戦なのだが、その険しい道を千住真理子は自らの強い意志で設定し、糧となるものを確実に積み上げてきた。そしてデビューから40年という節目となる2015年に、それぞれ約20年ぶりの再録音となるイザイとバッハの無伴奏曲集のCDをリリースし、かつての録音から大きく進化、深化した姿が絶賛を浴びた。バッハに対する評価を一部引用すると「彼女のヴァイオリン、とりわけバッハの演奏にはヒューマンな『祈り』の想念が前提としてあるのだろう…(中略)…」この『祈りの道』へ、千住真理子の没入はひたむきで深い」(濱田滋郎氏、以上いずれも『レコード芸術』2015年4月号より)と、豊かな内容を称える言葉が並ぶ。
 多くのヴァイオリニストがいつか極めたいと考え、たゆまない挑戦が繰り返されるバッハの「無伴奏」全曲を、ついに千住真理子はぐっと手元に引き寄せたのではないか。CDに刻まれているのはそう実感させる優れた演奏だが、生のステージは多くの場合、録音されたものよりも一層の輝きを放つ。千住真理子の強いメッセージや作品に対する思いの丈が吐露される、密度の濃いステージになることだろう。

伊久 陽司

プロフィールProfile

千住 真理子 Mariko Senju (ヴァイオリン / Violin)

 2歳半よりヴァイオリンを始める。全日本学生音楽コンクール小学生の部全国1位。NHK交響楽団と共演し12歳でデビュー。日本音楽コンクールに最年少15歳で優勝、レウカディア賞受賞。パガニーニ国際コンクールに最年少で入賞。慶應義塾大学卒業後、指揮者故ジュゼッペ・シノーポリに認められ、87年ロンドン、88年ローマデビュー。国内外での活躍はもちろん、文化大使派遣演奏家としてブラジル、チリ、ウルグアイ等で演奏会を行う。また、チャリティーコンサート等、社会活動にも関心を寄せている。
1993年文化庁「芸術作品賞」、1994年度村松賞、1995年モービル音楽賞奨励賞各賞受賞。
1999年2月、ニューヨーク・カーネギーホールのウェイル・リサイタルホールにて、ソロ・リサイタルを開き、大成功を収める。
2002年秋、ストラディヴァリウス「デュランティ」との運命的な出会いを果たし、話題となる。
2014年はハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団とのツアーを行い、好評を博した。2015年はデビュー40周年を迎え、1月にイザイ無伴奏ソナタ全曲「心の叫び」、2月にはバッハ無伴奏ソナタ&パルティータ全曲「平和への祈り」をリリース、両作品ともレコード芸術誌の特選盤に選ばれた。また各地で周年記念公演を行う。
 コンサート活動以外にも、講演会やラジオのパーソナリティを務めるなど、多岐に亘り活躍。著書は「聞いて、ヴァイオリンの詩」(時事通信社、文藝春秋社文春文庫)「歌って、ヴァイオリンの詩2」母との共著「母と娘の協奏曲」(以上時事通信社)「命の往復書簡2011~2013」(文藝春秋社)「ヴァイオリニスト 20の哲学」(ヤマハミュージックメディア)など多数。
オフィシャル・ホームページ http://www.marikosenju.com/

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主催・協賛

主催:ジャパン・アーツ
協力:ユニバーサル ミュージック

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