伝統と革新。北欧屈指の名門楽団。
フィンランド放送交響楽団 首席指揮者:ハンヌ・リントゥ、ヴァイオリン:五嶋 龍(5/27)、ピアノ:チョ・ソンジン(5/28)
- オーケストラ
- 日時
- 2020年5月27日(水) 19:00
- 会場
- サントリーホール
チケット詳細Ticket Information
チケット発売情報
- ① 11月23日(土・祝) 10:00a.m.~発売 夢倶楽部ネット会員 WEB
- ② 11月24日(日) 10:00a.m.~発売 夢倶楽部会員 TEL
- ③ 11月28日(木) 10:00a.m.~発売 ジャパン・アーツぴあネット会員 WEB
- ④ 11月30日(土) 10:00a.m.~発売 一般
TELWEB
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チケット残席状況
残席あり / × 売り切れ
その他プレイガイド
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[Pコード166-934 (5/27、5/28東京公演)] - イープラスeplus.jp
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チケット購入にあたっての注意事項
曲目・演目Program
オール・シベリウス・プログラム
- 交響詩「エン・サガ」
- ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 (ヴァイオリン:五嶋 龍)
- 交響曲第5番 変ホ長調
2020年5月28日(木)19:00開演
- プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第2番 ト短調 (ピアノ:チョ・ソンジン)
- チャイコフスキー:交響曲第5番 ホ短調
公演によせてMessage
-深遠で過酷な「生」に迫る-
深い霧に包まれた大自然の妙なる響き、森と湖の国から生まれた「神秘の巨人」……。あなたがシベリウスの音楽について、こんな印象を抱いているとしたら、ハンヌ・リントゥの指揮を聴くべきだ。作曲家とその作品にまつわる茫漠としたイメージを、彼ほど徹底的に打ち壊してくれる人はいない。
シベリウスの「交響曲第5番」終楽章コーダの謎めいた六つの和音について、リントゥはかつてこう語った。「演奏はすべて、この終結部を吟味するために準備されなければならない」。謎を謎のまま終わらせず、明晰な意志の力で音楽の機序を解き明かす。そうして初めて、この曲はベートーヴェンの末裔たるシンンフォニストの作品として真価を現すのだ、と。
彼が率いるフィンランド放送響は、卓越した技量を誇るだけでなく、とても力強い。金管は野太く、木管は素朴で飾り気がない。弦楽器は上から下まで音が厚く、ごつごつした風合いのタペストリーを思わせる。5年前の来日公演では、これらの美点をもってシベリウスをベートーヴェンのように劇的で明快な音楽として鳴り響かせていた。
7シーズン目となる――そして来シーズンで最後となる――このコンビは、シベリウスをただの「お国自慢」にしない。美しい北欧土産を愛でるような気安さで演奏会にやって来る人たちは、そのシリアスな迫力に打ちのめされる。そしてようやく、フィンランドの大地とそこに生きる人々の厳しさを理解するだろう。
ソリストに五嶋龍を迎えるシベリウス「ヴァイオリン協奏曲」の冷たく清澄な空気感と、同じくチョ・ソンジンを迎えてのプロコフィエフ「ピアノ協奏曲第2番」のモダンで挑発的なサウンドは、リントゥ/フィンランド放送響にうってつけの演目。さらにシベリウス若書きの「エン・サガ」とチャイコフスキー「交響曲第5番」では、見かけの熱狂の裏に潜む、深遠で過酷な「生」の実相が描き出されるだろう。彼らにとって、音楽とはそのようなものなのだ。
松本良一(音楽ジャーナリスト)
全国公演日程National performance
★:五嶋龍 ☆:チョ・ソンジン ◆:仲道郁代 ◎:オーケストラのみ
プロフィールProfile
ハンヌ・リントゥ Hannu Lintu (Chief Conductor,首席指揮者)
シベリウス音楽院でチェロとピアノを学び、後にヨルマ・パヌラに指揮を師事。シエナでチョン・ミョンフンのマスタークラスに参加し、1994年にノルディック指揮者コンクールで1位を獲得。19/20シーズンはリントゥのフィンランド放送響の首席指揮者としての7シーズン目を迎える。ボストン響、デトロイト響、パリ管、オランダ放送響に再客演するほか、シカゴ響、モントリオール響、ウィーン・トーン・キュンストラー管などにデビューする。近年はハンガリー国立フィル、ボルティモア響、セントルイス響、シンシナティ響、新日本フィル、NDR響などに客演している。また22年1月からはフィンランド国立オペラの音楽監督に就任する。これまでに同劇場で「トリスタンとイゾルデ」「クレルヴォ」「ヴォツェック」などを指揮し、成功を収めている。またサヴォンリンナ・オペラ・フェスティバルでも、サッリネンの「クレルヴォ」、ヴェルディの「オペラ」などを指揮している。録音も多く、オンディーヌ、BIS 、ナクソス、ハイペリオンなどからCDをリリースしている。
フィンランド放送交響楽団 Finnish Radio Symphony Orchestra
1927年に創立。フィンランド放送響(FRSO)はフィンランド国営放送(Yle)のオーケストラである。これまでの首席指揮者には、パーヴォ・ベルグルント、オッコ・カム、レイフ・セーゲルスタム、ユッカ=ペッカ・サラステ、サカリ・オラモらがいる。2013年からハンヌ・リントゥが同職を務め、21年からはニコラス・コロンが引き継ぐ。2019/20シーズンはYleの委嘱による4つの作品を世界初演するほか、シューマンの壮大な「ゲーテのファウストからの情景」、ショスタコーヴィチの交響曲、協奏曲などが呼び物となっている。指揮者にはサロネン、ブロムシュテット、サラステ、オラモ等、世界の名高いマエストロが招待されている。FRSOは定期的にツアーを行い世界のすべての地域で演奏している。2019/20シーズンのハイライトは、首席指揮者ハンヌ・リントゥと中欧ツアーと日本ツアーである。CD録音も多く、BBCミュージック・マガジン賞、アカデミー・シャルル・クロ賞などの主要な賞を獲得している。
五嶋 龍 Ryu Goto (ヴァイオリン, Violin)【5/27のみ出演】
五嶋龍は、7歳でパシフィック・ミュージック・フェスティバルにてパガニーニのヴァイオリン協奏曲第1番を演奏し楽壇デビュー。幼い頃から「五嶋龍のオデッセイ」はじめ多くのメディアで取り上げられ、JR東日本のイメージボーイや「題名のない音楽会」の司会などで注目を集める。今日、世界屈指のオーケストラ、芸術家たちとの共演、リサイタルに併せ、国際文化交流・教育・社会貢献活動を国内外に展開し、また空手家、企業家としての顔も持つ。2020年のハイライトとしては、11~12月にデビュー25周年記念全国リサイタルツアーを行う。録音はドイツ・グラモフォン専属契約/ユニバーサルクラシックスよりリリース。使用楽器は日本音楽財団より貸与の1722年製のストラディヴァリウス「ジュピター」。ハーバード大学(物理学専攻)卒業。上海大学名誉客員教授。JKA(公益社団法人日本空手協会)認定参段。日英仏中語が堪能。ニューヨーク生まれ・在住。
- 五嶋 龍 オフィシャルウェブサイト
- https://www.ryugoto.com/
- @RealRyuGoto
チョ・ソンジン Seong-Jin Cho (ピアノ,Piano) 【5/28のみ出演】
2015年10月第17回ショパン国際ピアノ・コンクール優勝、ポロネーズ賞も同時受賞し、国際的な脚光を浴びる。卓越したテクニックと透明で美しい音色、身体中から溢れ出る音楽性が聴く人の心を打ち、若き世代で最も際立つピアニストの一人として、高く評価されている。1994年ソウル生まれ。2008年モスクワ・ショパン国際ピアノ・コンクールで優勝、2009年浜松国際ピアノ・コンクールでは15歳で最年少優勝を果たし、2011年チャイコフスキー及び2014年ルービン・シュタイン国際コンクールで第3位受賞。これまでにチョン・ミュンフン、マゼール、ヤンソンス、ゲルギエフ、プレトニョフ、アシュケナージ、ラトルなどの著名な指揮者の指揮の下、ベルリン・フィル、バイエルン放送響、ロイヤル・コンセルトヘボウ管、フィルハーモニア管などの世界一流のオーケストラと共演。老舗ドイツ・グラモフォン・レーベルと専属契約を結び数々のCDが発売されており、最新録音は「モーツァルトのピアノ協奏曲第20番、ピアノ・ソナタ第3番、第12番」。
主催・協賛
- 主催
- ジャパン・アーツ
- 協賛
- 富士通株式会社