偉大なる作曲家の深淵に迫る旅・・・最終章

河村尚子 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ・プロジェクト Vol.4 (最終回)

  • ピアノ
日時
2019年11月13日(水) 19:00
開場 / 終演予定
18:30 / 21:00
会場
紀尾井ホール Kioi Hall
出演
河村尚子 Hisako Kawamura (ピアノ,Piano)

チケット詳細Ticket Information

チケット発売情報

  1. ① 4月20日(土) 10:00a.m.~発売 夢倶楽部ネット会員 WEB
  2. ② 4月21日(日) 10:00a.m.~発売 夢倶楽部会員 TEL
  3. ③ 4月25日(木) 10:00a.m.~発売 ジャパン・アーツぴあネット会員 WEB
  4. ④ 4月27日(土) 10:00a.m.~発売 一般 TELWEB
  5. ⑤ 4月27日(土) 10:00a.m.~発売 学生 TELWEB
  • WEBインターネットで購入可
  • TELジャパン・アーツぴあコールセンター 0570-00-1212

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曲目・演目Program

  • ピアノ・ソナタ 第30番 ホ長調 Op. 109
  • ピアノ・ソナタ 第31番 変イ長調 Op. 110
* * *
  • ピアノ・ソナタ 第32番 ハ短調 Op. 111
  • ベートーヴェン:ソナタ第30番 第3楽章より ‘歌うように、心の奥から感情を込めて’

公演によせてMessage

“ハイレベルの自然体”の精華を聴く

「悲愴」冒頭の鮮烈な「fp」に衝撃を受け、「熱情」終楽章の何かに取り憑かれたような激走に震撼する……河村尚子の「ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ・プロジェクト」は、かようなインパクトを与えながら進行している。しかし全体を俯瞰してみれば、これらも楽曲の性格に即した自然な表現に過ぎない。楽譜通り、曲想通りを突き詰めた演奏が、特別な個性を持った新鮮な音楽に聴こえる。それが彼女のベートーヴェンの凄さだ。
全4回のプロジェクトは、初期から順に選抜された楽曲で構成されてきた。2018年5月のVol.1では、前記の如く始まった「悲愴」の第2楽章が無我の境地で歌われ、「月光」が些かの雑味もなく幻想的(この曲の本来の題は「幻想曲風ソナタ」だ)に奏された。18年11月のVol.2では、激情迸る「ワルトシュタイン」と「熱情」の間に、「テレーゼ」が美しくエレガントな花を添えた。すべては自然体。しかしそれは、楽曲の本質を極限まで探求し、各作品に最適な奏法を吟味し尽くした上で、彼女特有の即興的なパッションを加えた(ように感じさせる)、いわば“ハイレベルの自然体”である。その演奏は、各曲の性格を的確に描き分け、ベートーヴェンの音楽言語は作品の数だけあるとさえ思わせる。ゆえに当プロジェクトは、1曲たりとも聴き逃すことができない。現段階では、巨大な「ハンマークラヴィーア」を含む19年4月のVol.3は未聴だが、同公演も期待を裏切ることはまずないであろう。
そして早くも最終回。Vol.4は、ベートーヴェンの到達点たる第30~32番の後期三大ソナタである。簡素化・浄化された、内省的で限りなく深いこれら3作は、ただバリバリと達者に弾いても、表情を込めすぎても、淡々とし過ぎても曲にならない。そう、まさしく“ハイレベルの自然体”が求められる音楽だ。それを弾くに相応しい河村が真髄に迫る日が、待ち遠しくてならない。

柴田克彦(音楽評論家)

全国公演日程National performance

日時
2019/10/26(土)
会場
フィリアホール
お問い合わせ先

同左チケットセンター 045-982-9999

日時
2019/11/1(金)
会場
電気文化会館
お問い合わせ先

同左 052-204-1133

日時
2019/11/3(日)
会場
兵庫県立芸術文化センター神戸女学院小ホール
お問い合わせ先

芸術文化センターチケットオフィス 0798-68-0255

日時
2019/11/4(月)
会場
兵庫県立芸術文化センター神戸女学院小ホール
お問い合わせ先

芸術文化センターチケットオフィス 0798-68-0255

日時
2019/11/10(日)
会場
白鷹町文化交流センター
お問い合わせ先

同左 0238-85-9071

日時
2019/11/11(月)
会場
岩手県民会館
お問い合わせ先

同左 019-624-1173

プロフィールProfile

河村尚子 Hisako Kawamura (ピアノ,Piano)

ハノーファー国立音楽芸術大学在学中の2006年ミュンヘン国際コンクールで第2位を受賞、翌年、クララ・ハスキル国際コンクールで優勝を飾り、一躍世界の注目を浴びる。ドイツを拠点に、欧州で積極的にリサイタルを行う傍ら、ウィーン響、バイエルン放送響、チューリヒ・トーンハレ管、サンクトペテルブルク・フィルなどと共演。室内楽では、C.ハーゲン(チェロ)とのデュオで知られるほか、M.ホルヌング(チェロ)とロンドン・ウィグモアホール、R.オルテガ・ケロ(オーボエ)とニューヨーク・カーネギーホールにデビューするなど、同世代の実力派アーティストたちとも積極的な活動を展開している。 日本では、2004年東京フィル定期演奏会でデビュー。P.ヤルヴィ指揮NHK響など国内主要オーケストラと共演を重ねる傍ら、フェドセーエフ指揮モスクワ放送響、ルイージ指揮ウィーン響、ヤノフスキ指揮ベルリン放送響、ビエロフラーヴェク指揮チェコ・フィルなどの日本ツアーに参加。その他、ノリントン、インバル、ラザレフ、テミルカーノフなど多くの指揮者から度々再演の指名を受けている。 文化庁芸術選奨文部科学大臣新人賞、新日鉄音楽賞、出光音楽賞、日本ショパン協会賞、井植文化賞、ホテル・オークラ賞を受賞。主なCDに「夜想(ノットゥルノ)~ショパンの世界」「ショパン:ピアノ・ソナタ第3番&シューマン:フモレスケ」「ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番&チェロ・ソナタ」ほか、2018年4月にリリースした最新譜「ショパン:24の前奏曲&幻想ポロネーズ」がある(RCA Red Seal)。2018年5月より2シーズンにわたり、ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ・プロジェクトを日本各地で展開し、高評を得ている。これまで、ウラディーミル・クライネフ、澤野京子、マウゴルジャータ・バートル・シュライバーの各氏に師事。現在、ドイツ・エッセンのフォルクヴァング芸術大学教授。

河村尚子オフィシャル・ホームページ
http://www.hisakokawamura.com/
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主催・協賛

主催
ジャパン・アーツ
協力
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
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