2026/3/19
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ウィーン少年合唱団 100年の歩み(1926-2026)
2026年、ウィーン少年合唱団は初めてコンサート・ツアーを行ってから100年を迎えます。100年もの間にどんな旅が行われ、どのようにして世界一有名な合唱団になったのか。その歴史を振り返ります。
ウィーン少年合唱団の始まりと528年の伝統
宮廷礼拝堂少年聖歌隊として創立し、以来528年の歴史を誇るウィーン少年合唱団。1498年に皇帝マクシミリアン1世によって創設され、ハイドン兄弟やシューベルトもその一員として歌いました。長年歌を届けていましたが、第一次世界大戦後の1924年、政府の支援が打ち切られ、わずか13名の少年たちによる民間団体として再出発するという苦難の時期を迎えます。この再出発時に、海外でも親しみやすい「Vienna Boys’ Choir(ウィーン少年合唱団)」という名前が名付けられました。彼らの歌声は圧倒的な成功を収め、公演の需要が高まるにつれ、合唱団は1つの組から2つへと増員されました。
1926年夏、合唱団はドイツとスイスへ初の国外ツアーを行いました。トレードマークのセーラー服とともに、世界中から一目で認識されるシンボルとなりました。
世界へ羽ばたく「ウィーン少年合唱団」
1932年には初の米国ツアーで大西洋を渡り、1935年から36年にかけては254日間にも及ぶ伝説的な世界一周ツアーを敢行しました。地中海、スエズ運河、インド洋、太平洋を渡るこの壮大な旅を経て、ついに3つ目、4つ目の組が結成されます。1936年以降、4つの組がほぼ絶え間なく世界を巡るようになりました。こうして彼らは現在まで、ヨーロッパ、北米、オーストラリア、オセアニア、南米、アフリカ、アジアに歌声を届けてきました。
ウィーンからの音楽の挨拶
彼らは「ワールドミュージック」の先駆者でもあります。訪問先の国の音楽を大切に歌い、フィナーレにはシュトラウスのワルツでウィーンの香りを届けます。現在も約100人の少年たちが「ハイドン」「モーツァルト」「シューベルト」「ブルックナー」の4組に分かれ、グレゴリオ聖歌から古典、ジャズ、ポップスまで幅広いレパートリーを披露しています。
歌声とともに世界を巡る
世界各地を巡ることは、今や合唱団の生活の一部であり、教育の根幹です。団員たちはツアーを通じて互いの違いを認め、自分たちの歌声が人々に喜びを与えることを発見します。2017年には、その合唱の伝統と教育がユネスコ無形文化遺産に登録されました。創立からこれまでに延べ2,800人の団員が、世界100カ国で29,000回以上のコンサートを行い、全世界の人々に歌声を届けてきました。
ウィーン少年合唱団のアーティストページはこちら
⇒ https://www.japanarts.co.jp/artist/wsk/














