2025/7/2
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【公演レポート】ミハイル・プレトニョフ、アジアツアーを成功裏に終え、秋には再び日本へ
指揮者、ピアニスト、作曲家でもある世界的巨匠ミハイル・プレトニョフが、この5月~6月に日本を含むアジアでツアーを成功裡に終えました。
5月には東京フィルハーモニー交響楽団を指揮し、自ら編曲したショパンのピアノ協奏曲第1番を松田華音と共演。
そして壮麗な「眠れる森の美女」(プレトニョフによる特別編集版)の指揮でも聴衆を魅了しました。
続くPAC(兵庫芸術文化センター管弦楽団)との初共演定期公演では極上のチャイコフスキーを披露し、比類なきロシア音楽の真髄を如何なく発揮しました。
その後はピアニストとして日本国内、台湾(高雄、台北)、韓国(大邱、ソウル)、香港でのリサイタルツアーを行い、ベートーヴェンの「悲愴」「月光」両ソナタ、そしてグリーグ「抒情小曲集」から16作品を演奏し、プレトニョフならではの独特な解釈と音色で聴衆を深く惹きつけました。
最終公演となった香港では、プレトニョフが愛するピアノ”Shigeru Kawai”が醸し出す弱音の美しさに聴衆が引き込まれ、グリーグの各小品は心に深く刻み込まれるような研ぎ澄まされた演奏で、ただ「豊か」という言葉だけでは語り尽くせない感動を与えました。
喝采に包まれたラストでは、わずかに笑顔を見せて2曲のアンコールに応え、長いアジアツアーの幕を閉じました。
秋には京都で唯一、モーツァルト協奏曲公演で来日!
そしてこの秋、プレトニョフによるモーツァルトのピアノ協奏曲第24番と第26番「戴冠式」を聴くことができる貴重な機会が京都で実現します。
本公演は、ピアニストの海老彰子がプロデュースを務める「Ken Sato Memorial Concert」の記念すべき初回として開催されます。
プレトニョフは「ピアノ界の頂点に立つ」存在として海老彰子に全幅の信頼と深い敬意を寄せられており、一夜限りの特別な公演が実現の運びとなります。
高関健指揮、京都市交響楽団との共演による”プレトニョフのモーツァルト”は、今から待ち遠しい注目の公演となります!
写真提供:マストメディア
【公演情報】
Rohm Music Foundation Ken Sato Memorial Concert Vol.5
~世界の巨匠が奏でる極上のモーツァルト~
2025年10月31日(金) 19:00 ロームシアター京都メインホール
ピアノ:ミハイル・プレトニョフ (ピアノ)
高関健 (指揮) 京都市交響楽団 (管弦楽)
モーツァルト:交響曲 第1番 変ホ長調 K.16
モーツァルト:ピアノ協奏曲 第24番 ハ短調 K.491
モーツァルト:ピアノ協奏曲 第26番 ニ長調 K.537 「戴冠式」
https://rohmtheatrekyoto.jp/event/138088/
ローム ミュージック ファンデーション公演情報