プリマドンナの今を聴く!
佐藤美枝子 チャイコフスキー国際コンクール優勝20周年記念リサイタル
- 声楽
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チケット詳細Ticket Information
① 4月21日(土) 10:00a.m.~発売 夢倶楽部ネット会員
② 4月22日(日) 10:00a.m.~発売 夢倶楽部会員
③ 4月26日(木) 10:00a.m.~発売 ジャパン・アーツぴあネット会員
④ 4月28日(土) 10:00a.m.~発売 一般
… ジャパン・アーツぴあコールセンター (03)5774-3040
… インターネットで購入可チケット購入はこちら※ジャパン・アーツ夢倶楽部会員先行発売などで満席になった席種は、以降販売されない場合がございます。
【その他プレイガイド】
紀尾井ホールチケットセンター kioi-hall.or.jp/ 03-3237-0061
チケットぴあ t.pia.jp 0570-02-9999 [Pコード112-392]
イープラス eplus.jp
ローソンチケット 0570-000-407 [Lコード34577]
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チケット購入にあたっての注意事項
曲目・演目Program
出演者の希望により、当日プログラムが変更されました。
チャイコフスキー:
- それは早春のことだった Op.38-2
- 子守唄 Op.16-1
- 狂おしい夜々 Op.60-6
- 和解 op.25-1
- 私は野の草ではなかったか op.47-7
- 唐木亮輔:花の雨
- 越谷達之助:初恋
- 山田耕筰:からたちの花
- 小林秀雄:落葉松
- ベッリーニ:オペラ「ノルマ」より“清らかな女神を”
- ベッリーニ:オペラ「カプレーティ家とモンテッキ家」より“おお、幾度か”
- ドニゼッティ:オペラ「ランメルモールのルチア」より“あたりは沈黙に閉ざされ”
<変更前>
チャイコフスキー:
それは早春のことだった Op. 38-2
私の小さな庭 Op. 54-4
カナリア Op. 25-4
子守歌 Op. 16-1
狂おしい夜々 Op. 60-6
和解 Op. 25-1
私は野の草ではなかったか Op. 47-7
チャイコフスキー:オペラ「エフゲニー・オネーギン」より’手紙の場’
シャルパンティエ:オペラ「ルイーズ」’その日から’
ドリーブ:オペラ「ラクメ」より’鐘の歌’
ベッリーニ:オペラ「ノルマ」より’清らかな女神を’
ドニゼッティ:オペラ「ランメルモールのルチア」より’狂乱の場’
- プッチーニ「トゥーランドット」より’お聞きください、王子様’
- プッチーニ「トゥーランドット」より’氷のような姫君も’
- ドニゼッティ「ランメルモールのルチア」より’狂乱の場’
- カッチーニ:アヴェ・マリア
公演によせてMessage
ソプラノ 佐藤美枝子に寄せて
1998年のチャイコフスキー国際コンクール声楽部門で優勝して以来、ソプラノ佐藤美枝子は、オペラ界の最前線で目覚しく活躍しながら、さまざまな歌の個性を獲得するようになった。まずは、本場の聴衆も認めたロシア語の歌。チャイコフスキーのロマンチックな歌曲やオペラの劇的なシーンで、佐藤のきりっとしたフレージングが憂いをもたらす瞬間を筆者は何度も耳にした。続いては、得意のベルカント・オペラにおいて、悲劇のヒロインを演じる際の凄絶な声音。特に、《ランメルモールのルチア》の狂乱の場における悲痛な呼びかけなど、まるで声が刀と化したかのように、聴き手の心に鋭く切り込んできた。
ところが、それとは正反対の境地ながら、佐藤美枝子はコメディエンヌの才能も有する歌い手なのである。ロッシーニやドニゼッティの喜劇のヒロインを彼女は実に楽し気に演じていたが、中でも、《ドン・パスクワーレ》で老紳士を操る若妻ノリーナの役など、持ち前の朗らかさが満開になった歌いぶりであった。
また、近年の佐藤は、ドイツやフランスのレパートリーも積極的に広げている。今回のリサイタルでも、抒情的な旋律美が光る《ルイーズ》の〈その日から〉と、声の技を追究しつつ哀感も滲ませる《ラクメ》の〈鐘の歌〉という対照的な二つのアリアを歌うとのこと。これなど、いわば、彼女の隠れた闘志を露わにする選曲であろう。ふくよかさと儚さという対照的な美感を、持ち声ひとつで両立させるのだから。聴き逃すことのできないプログラミングである。
素顔の佐藤美枝子は、オペラのプリマドンナでありながら、気取りの欠片も見せぬ人。常に毅然としているが、気ままではない。だから彼女の歌と内面は直結する。今回のリサイタルも、佐藤の美声を深く愛する皆さまのみならず、若き声楽学習者にも大いに聴かれるべきものだろう。「歌の翼で世界に羽ばたいた名歌手の気概」を、幅広い世代に、ぜひとも知ってもらいたい。
岸 純信(オペラ研究家)
プロフィールProfile
佐藤美枝子 Mieko Sato(ソプラノ, Soprano)
武蔵野音楽大学卒業。(公財)日本オペラ振興会オペラ歌手育成部第9期生修了後、イタリアに留学。 留学中、第7回五島記念文化賞オペラ新人賞を受賞し、1997年より(公財)五島記念文化財団の奨学生としてさらに2年間イタリアで研鑽を積む。1998年、第11回チャイコフスキー国際コンクール声楽部門で日本人初の第1位を受賞、世界の注目を集める。その他、第64回日本音楽コンクール声楽部門第1位をはじめ国内外のコンクールに入賞。CDはビクターエンタテインメントより「至上のルチア」「ああ、信じられないわ~オペラ・アリア集」など7枚をリリース。2011年3月東京(藤原歌劇団公演)、2012年9月名古屋(愛知県文化振興事業団プロデュースオペラ)においてオペラ「ランメルモールのルチア」のタイトルロールで、2015年2-3月には錦織健プロデュース・オペラ第6弾モーツァルト「後宮からの逃走」にコンスタンツェ役で出演、好評を博した。2016年には藤原歌劇団「ドン・パスクワーレ」ノリーナ、プーランク「人間の声」、「ラ・ボエーム」ミミ、「夕鶴」つうと新役に挑戦、意欲的な活動を続けている。藤原歌劇団団員。
河原忠之 Tadayuki Kawahara(ピアノ,Piano)
日本を代表する歌手やソリストがその共演者に挙って指名する、幅広い音色、繊細な音楽表現には定評がある人気ピアニストであると同時に、オペラやコンサートの指揮者・プロデューサーとしても注目される存在。国内外の第一線で活躍中の「太メン」男声オペラ歌手4人とのユニット、IL DEVUのメンバー。国立音楽大学卒業、同大学院修了。国立音楽大学及び大学院准教授,新国立劇場オペラ研修所音楽主任講師。 IL DEVU公式ブログ:http://ameblo.jp/devudivo/
主催・協賛
主催:ジャパン・アーツ