河原忠之 リサイタル･シリーズ2015

日本を代表する歌手や器楽奏者が、共演者に挙って指名する人気ピアニスト。幅広い音色，繊細な音楽表現には定評がある。国立音楽大学卒業。同大学院修了。イタリアで、故アルド･プロッティ氏のもとオペラ伴奏ピアニストを務め数々の演奏会に出演、またマリア･カルボーネ女史のもとでは伝統的なイタリア･オペラの表現にとどまらず発声法・ディクション等も取得。帰国後はサイトウキネンフェスティバル等でコレペティトゥールとして活躍しながら、ヴェルディ「シモン･ボッカネグラ」、プッチーニ｢ラ･ボエーム｣、モーツァルト｢フィガロの結婚｣｢コジ･ファン･トゥッテ｣を指揮するなど指揮者としても活躍。彼のピアノに信頼を寄せる歌手たちとともに、毎回ひとりの作曲家の歌曲の、広く豊かな音の世界を声で染め上げる｢歌霊｣シリーズは今回で7回目。国内外の第一線で活躍中の「太メン」男声オペラ歌手4人とのユニット、IL DEVUのメンバー。オペラ･カンパニーGruppo Kappa Operaを主宰。国立音楽大学及び大学院准教授，新国立劇場オペラ研修所音楽主任講師。

武蔵野音楽大学卒業。ザルツブルク・モーツァルテウムを首席で修了。ウィーン国立歌劇場専属歌手として活躍し、ウィーンを中心にヨーロッパ各地の歌劇場に出演。14年東燃ゼネラル音楽賞洋楽部門本賞受賞。11年東京二期会『ドン・ジョヴァンニ』エルヴィーラ、12年びわ湖・神奈川県民ホール『タンホイザー』エリザベート、13年東京二期会『ホフマン物語』ジュリエッタ等に出演。卓越した音楽性と表現力で日本を代表するプリマドンナの一人である。コンサートに於いては「4つの最後の歌」「ミサ・ソレムニス」「レクイエム」（モーツァルト、フォーレ）「復活」等で多くの著名な指揮者、オーケストラと共演している。東京藝術大学教授。二期会会員。

東京藝術大学卒業、同大学院修了。ウィーン国立音楽大学にて研鑽を積む。06年東京二期会『皇帝ティトの慈悲』タイトルロールや、10年のびわ湖・神奈川県民ホール『ラ・ボエーム』ロドルフォ、13年『ワルキューレ』ジークムント、新国立劇場『魔笛』タミーノなど常に大舞台で活躍。宗教曲でも評価は高く、「マタイ受難曲」「ヨハネ受難曲」「ミサ曲」「レクイエム」などでサヴァリッシュ、アシュケナージなどの著名な指揮者と共演。13年にはNHK交響楽団「第九」演奏会に出演。銀座王子ホールでのリサイタルシリーズ“Wanderer～さすらい人”ではシューベルト、R.シュトラウス等の歌曲で好評を博している。21世紀の声楽界を担う最高のリリックテナー。二期会会員

東京大学文学部英文科卒。英米文学のほか、英語学、英語史、ドイツ語、音声学、美学、音楽史などを学ぶ。ヘンデル研究・オラトリオ研究、声楽家の発音指導（英独羅）、字幕・対訳制作に従事。オラトリオの歴史や、オラトリオ、オペラ台本の政治史的解釈に関する講演・執筆で好評を博す。字幕・対訳では原典のことばを大切にした分かりやすい日本語訳に定評がある。
著書・訳書に『歌うドイツ語ハンドブック』、『ミサ曲・ラテン語・教会音楽ハンドブック』、『ヘンデル　創造のダイナミズム』（共訳、日本ミュージック・ペンクラブ音楽賞受賞）、『オペラ事典』（共著、編集協力）など。日本音楽学会、日本ヘンデル協会、日本イタリア古楽協会会員。