シリーズ'調の秘密' 第3回 ~悲しくも力強い響き・ハ短調~

寺田悦子 ピアノ・リサイタル

寺田悦子 ピアノ・リサイタル
日時
2013年10月31日(木) 19:00
会場
紀尾井ホール
出演
寺田 悦子 Etsuko Terada (ピアノ / Piano)

チケット詳細Ticket Information

① 6月2日(日) 10:00a.m.~発売  夢倶楽部ネット会員 

② 6月3日(月) 10:00a.m.~発売  夢倶楽部会員 

③ 6月4日(火) 10:00a.m.~発売  ジャパン・アーツぴあネット会員 

④ 6月9日(日) 10:00a.m.~発売  一般  
※ジャパン・アーツ夢倶楽部会員先行発売などで満席になった席種は、以降販売されない場合がございます。

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曲目・演目Program

モーツァルト:幻想曲 K.475
Mozart : Fantasie c-moll K.475

ベートーヴェン:ソナタ第8番「悲愴」Op.13
Beethoven : Sonate für Klavier Nr.8 c-moll Op.13 ‘Pathetique’

ショパン:ノクターン第13番 Op.48-1
Chopin : Nocturne c-moll Op.48-1

ショパン:ポロネーズ第4番 Op.40-2
Chopin : Polonaise c-moll Op.40-2

ショパン:エチュード第12番「革命」 Op.10-12
Chopin : Etude c-moll Op.10-12

シューベルト:ソナタ第19番 D.958(遺作)
Schubert : Sonate für Klavier Nr.19 c-moll D.958

公演によせてMessage

~「ハ短調」の世界を描き切る、寺田悦子~

 ’作曲家は確固たる意志を持って調性を選んでいるのだから、演奏家はそれに応えて常に調性を強く意識しなくてはいけない’
 そのことを後進にも聴衆にも熱く説く寺田悦子の真摯な企画「調の秘密」シリーズは、今回のハ短調で最終回を迎える。このシリーズは、シューベルトが死の年に書いた3作のソナタ(遺作)を核に、他の大作曲家の同じ調の曲を組み合わせることで、作曲家にとっての調性の意味や音楽史の流れを知る、意義深い企画になっている。
 と固いことを述べる一方、プログラムを見れば、「これは名曲コンサート?」と訝る程にポピュラーな名曲が並んでいる。ハ短調の曲は何故こんなにも人気が高いのだろう? その理由を寺田はこう解説する。
 「ハ短調は、あらゆる調性の中で作曲家の主張が最も明確に伝わる調です。ドラマ性に富み、訴える力が強いので、聴き手の心に真っすぐ飛び込み、結果として分り易いのです。もちろんハ短調でも、作曲家によって曲想は様々です。例えばモーツァルトの《幻想曲》は、オペラ作曲家の手腕を余すところ無く発揮した、力強さと悪魔的な幻想味を持つ曲。ベートーヴェンの《悲愴》からは、難聴の苦悩に立ち向かう強靭な精神力と救いを求める心が汲み取れ、シューベルトの遺作のソナタはドラマ性と言い躍動感と言い、敬愛するベートーヴェンへの壮大なオマージュです。ショパンのハ短調は正に直球勝負の曲で、彼の音楽の男性的で情熱的な側面が現れています。要は、ハ短調は人間の感情を最も率直に表せる調性だと言えましょう」
 故に、聴き手は本能的に共感や慰めを得るのだが、演奏者の方は作曲家の人生の悲劇的な局面と否応無しに対峙させられる。長い準備期間を通して、彼らの魂の叫び、激怒、慟哭、死の影と向き合わなくてはならない。寺田にとっては、極度の緊張感と精神力の持続が求められる「シリーズ勝負の回」になりそうだ。
ひのまどか(音楽作家)

プロフィールProfile

寺田 悦子 Etsuko Terada (ピアノ / Piano)

 2012年3月から続けている、一晩の曲目をすべて同じ「調」の作品で構成し、作曲家や時代でどう違って聴こえるのかを聴き比べる、”調の秘密”シリーズ。このユニークな企画の第1回<イ長調>、第2回<変ロ長調>は、ともに高い評価を得てきました。寺田悦子は、これまでもショパンとシューマンの生誕200周年記念イヤーを中心に展開した、ショパンのマズルカ&ノクターン全曲とシューマンの代表作を年代を追って演奏する全5回のリサイタルや、モーツァルト生誕250年記念ピアノ・ソナタ全曲演奏(全4夜)等のシリーズなどが大きな話題となりました。
 16歳でウィーンに留学した彼女のデビュー・リサイタルは、一時帰国した18歳の時、東京でのオール・ショパン・プログラムでした。その後ウィーン国立アカデミーを最優秀賞で卒業してアメリカに渡り、ジュリアード音楽院大学院、インディアナ大学など11年間に及ぶ欧米での研鑽中の1977年、アルトゥール・ルービンシュタイン自身が審査した第2回ルービンシュタイン国際ピアノ・コンクールで第3位金賞を受賞し、さらに日本ショパン協会賞を受賞。翌1978年にはリーズ国際ピアノ・コンクールに入賞。その後は「プラハの春」国際音楽祭出演、ロンドンやドイツ各地でのリサイタルをはじめ、国内外の主要オーケストラとの共演など第一線での活動を続けてきました。
 その後もヘルシンキや東京・大阪でのリサイタル、ショパン作品によるプレ・トーク付きのコンサート、2003年ロシア芸術祭でのロシア作曲家の代表作品でのソロとデュオのリサイタル、ロシアのハバロフスク、フィンランドのエスポー・ピアノ・フェスティバルでのリサイタル、ラトヴィアの首都リガでのリサイタル、そして渡邉規久雄とのデュオ・リサイタル等、『水晶の輝き』『真珠の粒立ち』『金細工を想わせるような細やかさ』と評される色彩感溢れる華やかなステージで、聴衆を魅了しています。
EXTONレーベルから発売中のショパン作品のCD「ノアン」「ノアン2」に続き、昨年4月には渡邉規久雄との共演で、初の2台ピアノ作品集を発売リリース。
日本大学芸術学部大学院研究科教授
オフィシャル・ホームページ:http://www.etsukoterada.com/

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主催・協賛

主催:ジャパン・アーツ

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