ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団Gürzenich Orchestra Köln

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プロフィールProfile

 ケルンに深く根ざしながら世界に開かれたギュルツェニヒ管弦楽団は、流行を作り出す解釈、革新的な演目、コンサート・ホールを超えた多彩な提供を旨としている。コンサートとオペラの両方をレパートリーに持ち、ドイツの一流オーケストラのひとつに数えられているが、その音楽作りの歴史の伝統に並ぶ者はない。
 ギュルツェニヒ管は1827年に「コンサート会社」によって設立されたが、その起源はケルンの中世の音楽習慣にさかのぼる。1888年以来、ギュルツェニヒ管は一貫してケルン市のオーケストラであり、各シーズン約50回のコンサートでは、100,000人以上の熱心な音楽ファンをケルン・フィルハーモニーに迎えている。また、ケルン・オペラのオーケストラとして毎シーズン約160公演を行っている。
 2015/16年シーズンよりフランソワ=グザヴィエ・ロトが、ギュルツェニヒ・カペルマイスター兼ケルン市の総音楽監督を務めている。この地位には、フェルディナント・ヒラー(1850~1884)、フランツ・ヴュルナー(1884~1902)、桂冠指揮者のギュンター・ヴァント、ドミトリー・キタエンコ、さらに1986年からの首席指揮者であるマレク・ヤノフスキ、ジェームズ・コンロン、マルクス・シュテンツといった著名な前任者がいる。
 ギュルツェニヒ管は誇りを持って偉大な過去を振り返り、生ける伝統としてその歴史を伝えるべく意欲的な活動を行っている。ヨハネス・ブラームス、リヒャルト・シュトラウス、グスタフ・マーラーによるロマン派のレパートリーの複数の名曲が同楽団によって初演された。今日、この偉大な遺産は、勇気と想像力を持って伝統を革新的に解釈し、我々の時代の音楽との懸け橋を築くべく、同楽団の約130人の楽団員と指揮者を鼓舞している。ここでもギュルツェニヒ管は、主な世界初演の印象的なリストを挙げることができる。聴衆を新しい音楽の道を探索し続けるよう誘いつつ、同楽団は常に新しい道を探し続けている。
 ギュルツェニヒ管はあらゆる人々のオーケストラである。クラシックのコンサート・ホールから躊躇なく飛び出し、社会の真ん中でそこにいる人々に感動を与える。これもまた同団の使命のひとつである。高齢者住宅や幼稚園でのコンサート、ワークショップ、学校公演、ファミリー・カードやケルン市民オーケストラ等の提供は、さまざまな団体の音楽に対する情熱を掻き立て、音楽を通して人々の暮らしを豊かにすることを目的としている。ライブストリーム・シリーズGOプラス、ポッドキャスト、ビデオによって、同楽団はデジタルでも強い存在感を示している。また複数の賞を獲得したCDによって、世界中のファンがこのケルン市のユニークな文化大使の演奏に触れることができる。

(2022年7月現在)

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