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ロリー・マクドナルドの見事で力強く、献身的な指揮は、オーケストラから熱烈な演奏を激しく引き出した。
デイリー・テレグラフ紙

スコットランド生まれのロリー・マクドナルドは、英国で最も才能のある、ダイナミックな若手指揮者として、急速に頭角を現している。コンサートとオペラの両方に精通し、古典派やロマン派のレパートリーでは特色ある解釈を、現代の音楽には理知的な洞察力と熱情をもたらしている。
ケンブリッジ大学でデイヴィッド・ジンマンに指揮を師事、アスペン音楽祭でヨルマ・パヌラに学んだ。卒業後、2001-03シーズンにはイヴァン・フィッシャーのもとブダペスト祝祭管のアシスタントを、2006-08シーズンにはマーク・エルダーのもとハレ管弦楽団のアシスタントを務めた。また2004-06シーズンにはロイヤル・オペラ・ハウスのヤング・アーティスト・プログラムのメンバーとして、『ニーベルングの指環』全曲などのプロジェクトを通じてアントニオ・パッパーノの薫陶も受けた。2013年にはコンセルトヘボウ管のアジアツアーで病気のヤンソンスの代役として北京とシドニーで指揮したことが話題になった。
これまでハレ管弦楽団には定期的に客演を続け、すでに50以上のコンサートを指揮しているほか、ベルゲン・フィル、オランダ放送室内フィル、アイルランド国立響、ラハティ響、 ロイヤル・フィル、BBCスコティッシュ響、BBCウェールズ・ナショナル管、BBC交響楽団、ボーンマス響、ノーザン・シンフォニア、名古屋フィルにデビューし、多くの再招聘を受けている。今後もロンドンフィル、ウィーン室内管、スコティッシュナショナル管へのデビューが予定されている。また、BBCスコティッシュ響とのレコーディングはハイペリオンよりリリースされている。
さらにオペラ指揮者としての才能も注目されており、すでに欧米各地の劇場に登場している。
2010年にカナディアン・オペラ『カルメン』、シカゴ・リリック・オペラ『真夏の夜の夢』(新演出)で米国デビュー。2012年はヒューストン・グランド・オペラ『ルクレティアの陵辱』(新演出)と、サンフランシスコ・オペラ『魔笛』。ヒューストンには『カルメン』で2014年に再客演する。
英国ロイヤル・オペラとの結びつきも強く、『セヴィリャの理髪師』『ヘンゼルとグレーテル』『フィデリオ』、『ラインの黄金』、『真夏の夜の夢』、『オルフェ』(フィリップ・グラス)などを指揮。イングリッシュ・ナショナル・オペラでは『セヴィリャの理髪師』、『真珠採り』に続き、2011シーズンの幕開けを『愛の妙薬』で飾った。グラインドボーン音楽祭では『イドメネオ』、『コジ・ファン・トゥッテ』、『アルバート・ヘリング』を、ウェールズ・ナショナル・オペラでは『愛の妙薬』を、オペラ・ノースでは『後宮からの逃走』をそれぞれ指揮。2013年はベルゲン・フィルと『利口な女狐の物語』を、ベルゲン新オペラ座で指揮する。

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