アンネ=ゾフィー・ムター

ヴァイオリン
Anne-Sophie Mutter, Violin
アンネ=ゾフィー・ムター
©Tina Tahir

バイオグラフィー

 アンネ=ゾフィー・ムターは、クラシック音楽の将来に対するゆるぎないコミットメントを示しながら、35年間にわたり並外れた活躍を続けている。

 ドイツのバーデン州ラインフェルデンに生まれ、1976年のルツェルン国際音楽祭で世界デビューを飾った後、ヘルベルト・フォン・カラヤンの指揮でザルツブルク聖霊降臨音楽祭にソリストとして出演。
以来、あらゆる主要ホールで演奏を行っている。
彼女は、伝統的な名曲に加え、20~21世紀のレパートリーを積極的に披露しており、セバスチャン・キュリアー、アンリ・デュティユー、ソフィア・グバイドゥーリナ、ヴィトルド・ルトスワフスキ、ノルベール・モレ、クシシトフ・ペンデレツキ、アンドレ・プレヴィン、ヴォルフガング・リームから作品を捧げられている。


 2011年のスケジュールは、13歳でのルツェルン国際音楽祭デビューから35周年を記念する年ゆえに、ムターの多様な音楽性とクラシック音楽界での比類なき存在感を決定づけるものとなっている。

 ムターは、ドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲を、サイモン・ラトル指揮/ベルリン・フィルと共にドイツとオーストリア、ビクトル・パブロ・ペレス指揮/ガリシア響と共にスペインで演奏する。

 また今シーズンの注目すべきプログラムのひとつは、Mutter's Virtuosiとのツアーである。これは、アンネ=ゾフィー・ムター財団の現在と過去の奨学生14名から成る、ムター自らが音楽監督を務める新しいアンサンブルである。ヨーロッパ11都市での公演が予定されており、メンデルスゾーンの弦楽八重奏曲、ヴィヴァルディの「四季」、同財団が委嘱したペンデレツキとプレヴィンによるヴァイオリンとコントラバスのための作品などが演奏される。

 ニューヨークにおける2010/11年シーズンには、「アーティスト・イン・レジデンス」として3つの世界初演作品を含む3種類のプログラムを披露。2010年11月にリームの新作「リヒテス・シュピール」を初演した後、2011年4月にはグバイドゥーリナの「今この時の中で」をニューヨークで初披露し、6月にはキュリアーの「タイム・マシーン」を演奏する。さらに室内楽の夕べでは、コントラバス奏者のロマン・パトコロと共にリームの「Dyade」を初演した後、ペンデレツキの「ヴァイオリンとコントラバスのためのスケルツォ」のアメリカ初演を行う。

 また2011年には、長年のリサイタル・パートナーであるランバート・オルキスと共に、ドイツ、中国、韓国、台湾、そして米国において、今回の日本公演と同じプログラムを演奏する。

 7月にはマンフレート・ホーネック率いるピッツバーグ響とヨーロッパ・ツアーを行い、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を披露すると共に、リームの「リヒテス・シュピール」を、ドイツ、英国、リトアニア、オーストリア、スイスで初演する。

 ムターは、2011/12年シーズンの開幕を、ボストンとピッツバーグにおけるガラ・コンサートで飾る予定であり、それぞれの都市で、ジェイムズ・レヴァイン指揮/ボストン響、ホーネック指揮/ピッツバーグ響と共演する。

 2011年にはこの他、ブラームスのヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲やグバイドゥーリナの「今この時の中で」などを、クルト・マズア指揮/ロンドン・フィル、ワレリー・ゲルギエフ指揮/ロンドン響、レヴァイン指揮/ボストン響と共に演奏する。

 彼女の膨大な録音は、ドイツ・レコード賞、レコード・アカデミー賞、フランス・ディスク大賞、国際レコード賞、および複数のグラミー賞など多数の賞を受賞している。モーツァルト生誕250年に際しては、ドイツ・グラモフォンに主要ヴァイオリン作品の録音を行った。2008年には、グバイドゥーリナの「今この時の中で」(ゲルギエフ指揮/ロンドン響)と、バッハのヴァイオリン協奏曲2曲(指揮&独奏ムター、トロンハイム・ソロイスツ)を収録したCD「バッハ・ミーツ・グバイドゥーリナ」がリリースされた。また、メンデルスゾーン生誕200年に際しては、ヴァイオリン・ソナタヘ長調、ピアノ三重奏曲第1番、ヴァイオリン協奏曲のCDとDVDをリリース。2010年には、オルキスとの共演によるブラームスのヴァイオリン・ソナタ全集をリリースした。

 ムターのデビュー35周年を記念して、ドイツ・グラモフォンが発表したすべての録音、広範囲にわたる資料、そして希少な未発表音源を収録した集大成ボックス「ASM35」がリリースされる。また同時に、リームの「リヒテス・シュピール」とキュリアーの「タイム・マシーン」のニューヨーク初演時のライヴ録音もリリースされる予定。

 2008年には、才能ある若手音楽家たちのさらなる世界的支援のために、「アンネ=ゾフィー・ムター財団」を設立。同財団は、1997年に設立した「アンネ=ゾフィー・ムター友の会財団」から発展したものである。また、医療問題や社会問題にも強い関心を寄せ、様々な慈善運動にも定期的に支援を行っている。2011年には、Hanna and Paul Gräb Foundation やスイス多発性硬化症協会などのためにチャリティー・コンサートを行う予定である。

 2010年には、トロンハイムのノルウェー科学技術大学から名誉博士号を授与された。2009年には、ヨーロッパ聖ウルリッヒ賞(平和に貢献した個人や団体に贈られる賞)と、クリストバル・ガバロン財団(スペイン)の国際舞台芸術賞を、さらにその前年には、国際エルンスト・フォン・ジーメンス音楽賞とライプツィヒ・メンデルスゾーン賞を受賞。この他にもムターは、ドイツ連邦功労勲章一等、フランス芸術文化勲章オフィシエ章、バイエルン功労勲章、オーストリア科学・芸術功労十字章など、多くの栄誉を得ている。

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