2025/6/16
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【RMF&山田和樹グローバルプロジェクト】モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団 定期公演 フルート・ソリスト レポート
<RMF&山田和樹 グローバル プロジェクト>の一環として、 山田和樹が指揮するモンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団の公演で、武満徹『ウォーター・ドリーミング』のソリストを、石井希衣さんが務めました。
この公演の直前に行われた山田和樹指揮バーミンガム市交響楽団の公演を見学、アドバイスなどを受けており、その際のレポートも併せてご紹介します。
現地レポート
レポート⑥
ついに、本番の日がやってきました。
前述した通り、夕方の本番のみ(オペラ以外でゲネプロなしの本番はしたことがありません!笑)なので、どのような雰囲気なのか響きなのか、ドキドキでした。
本番、オーケストラはリハーサル2日間とはまた違った響きで、その違いをキャッチして楽しむことができたように思います。個人的な反省点は多々ありますが、とても長くなってしまうので心の中で留めておこうと思います(笑)。
この素晴らしい機会を与えてくださったローム・ミュージック・ファンデーションの皆さま、陰ながら多くの面で支えてくださったジャパン・アーツの皆さま、そしてこの夢のようなプロジェクトを生み出し、導いてくださった山田和樹マエストロに、心から感謝申し上げます。 舞台を通して、自分でも知らなかった自分に出会えたような、そんな大きな経験をさせていただきました。心から、ありがとうございました。
本番緊張すると、どうしても普段より上手く演奏しようとしてしまったり自分を良く見せようとしてしまいがちですが、それを忘れられる体験をさせてくださった、山田和樹マエストロと。
©Stephane Danna
2025年6月8日 石井 希衣
現地レポート
レポート⑤
今日は午前中にリハーサル、午後にドレスリハーサルがありました。オーケストラから得る新しい音色感や音楽のインスピレーションをお互いに交換し合いながら会話することを目標としながら、また、自分の音楽の世界にオーケストラを “招待する”ことも意識してのリハーサルでした。今日の午後がゲネプロになるので、明日はゲネプロなしの本番(!)です。
リハーサルの合間にもメンバーの皆さんが話しかけてくれたり励ましてくださったおかげで、すでにとても緊張していますが明日の本番が楽しみになってきました。
今夜は、木管セクションの皆さんが食事に誘ってくださったのでニースのレストランで美味しいお料理を頂きました。明日の活力にしたいと思います!
2025年6月7日 石井 希衣
現地レポート
レポート④
今日は朝一の便でケルンからニースへ移動。ニースから車で無事にモナコ入りしました。ついに、今日からオーケストラとのリハーサルが始まります。
私が演奏する武満徹の I hear the water dreaming はオーケストラと一緒に演奏する箇所が多く、フルートコンチェルトというよりもオーケストラの音色の中の一部としてフルートが扱われているような作品なので、オーケストラとアンサンブルすることを大切に演奏したいと考えているのですが、やはり最初はうまくいかず…。山田マエストロからも、オーケストラと一緒に演奏する際のアドバイスや新しいインスピレーションを沢山頂き、早速充実した初日になりました。
2025年6月6日 石井 希衣
現地レポート
レポート③
昨夜武満のソリストをされていたマリーさんにレッスンをして頂きました。
音の出し方、響きの作り方、ヴィブラートのこと、私が一番教えていただきたかったことをみっちり教えてくださり、とても充実した時間でした。
お疲れのところ、また急にお願いしたにも関わらず午後のフライトの時間ギリギリまでレッスンして下さり本当にありがたかったです。
今日は一旦ケルンに戻り、明日朝一でモナコに飛びます!
2025年6月5日 石井 希衣
現地レポート
レポート② リハーサル、コンサート2日目
今日は午後から山田和樹マエストロに武満を聴いていただき、モンテカルロフィルとの公演に向けて沢山のアドバイスを頂きました。ヤマカズさんのリハーサルはとにかく新鮮で衝撃的。自分の頭がいかに硬くて、限られた価値観や狭い世界の中で生きてきたのかと思い知らされます。
そのまま夜のリハーサルから公演、終演後はソリストのマリーさんにお誘いいただき、近くのバーへ。木管セクションの皆さんといろいろなお話ができました。
あっという間のバーミンガム滞在、明日は午後のフライトで一瞬ケルンに戻りますが、マリーさんが朝からレッスンをしてくださることに…お疲れのところ本当にありがたいです。
2025年6月4日 石井 希衣
現地レポート
レポート① リハーサルとコンサートへ
昨夜ケルンからバーミンガムに到着し、翌日午後からのリハーサルを見学しました。
9日にモンテカルロ・フィルと演奏する、武満の I hear the water dreamingのリハーサル、そしてこの日の演奏会のプログラムであるサン=サーンスのオルガン付きのリハーサルが行われました。
武満を演奏される首席のマリーさんの演奏は以前CBSOで演奏されている際に聴いたことがありましたが、その時の印象とはまた違い、最初の一音から透き通った柔らかい音色に惹き込まれました。
目の前で演奏しているはずなのに、ホールの様々な方向から聴こえてくる多彩な音色や質感を肌で体感できました。数日後の自分の演奏に生かしていきたいです。
同じオーケストラで演奏してきたからこそのメンバーとのアンサンブルにも脱帽でした。リハーサル後にマリーさんと作品のことを沢山お話しして、夜はサン=サーンスのオルガン付きの演奏会へ。
とにかく美しい音色を持ったオーケストラで、シンフォニーホールのリッチな響きと相まってとても贅沢なコンサートでした。
2025年6月3日 石井 希衣
スタッフレポート
6月8日(日)、山田和樹指揮モンテカルロ・フィル定期公演は大盛況に終演!
RMF&山田和樹グローバルプロジェクトの一環で開催されたオーディションで本公演のソリストとして選出されたフルート奏者・石井希衣さんは、武満徹作曲「ウォーター・ドリーミング」でソリストを務めました。伸びやかな音楽性と色彩豊かな音色で、モンテカルロの聴衆を魅了しました!
<石井希衣さんと山田和樹>
<左から、RMF&山田和樹グローバルプロジェクトでの活動を経て、モンテカルロ・フィルに入団した福田廉之介さん、6月8日公演でソロを務めた石井希衣さん、昨年アシスタント指揮者を務めた岡本陸さん>