2025/6/9
ニュース
【RMF&山田和樹グローバルプロジェクト】バーミンガム市交響楽団日本公演 アシスタント指揮者レポート
現地リハーサル編
レポート⑥
今日は帰国の日です。
バーミンガムに滞在した数日間を通して、山田マエストロやバーミンガム市交響楽団(CBSO)のメンバーから多くのことを教えていただきました。
6/28からは日本ツアーが始まります!
日本ツアーでは少しでも成長した姿をお見せできるように、しっかりと準備してまいりたいと思います。
最後にバーミンガムでの思い出の写真を載せたいと思います。
リハーサル初日にCBSOを指揮した時の写真(事務局のJackが撮ってくださいました!)
山田マエストロからプレゼントしていただいた指揮棒。もったいなくて使えません…
ここまでお読みくださった皆さま、本当にありがとうございました。
日本ツアーでも引き続きレポートしてまいります。
山田マエストロとバーミンガム市交響楽団のコンビネーションは非常に「特別なもの」だと、今回のバーミンガム滞在中に強く感じました。
この「特別なもの」を日本公演にて皆さまにも感じていただけましたら最高です!
たくさんのお客様と感動を共有できますように!会場にてお待ちしております!!
2025年6月5日 伊東新之助
現地リハーサル編
レポート⑤
今日はSymphony Hallにて、ゲネプロとコンサートでした。
ゲネプロはレスピーギ→ベルリオーズ→武満の順で行われました(サン=サーンスは昨日も本番があったので、ゲネプロは無しでした)
武満のゲネプロ後、楽団員の一人が立ち上がり、山田マエストロや武満のソリスト・Marieに感謝の言葉を述べているので、私は、マエストロはバーミンガム市交響楽団(CBSO)の音楽監督、MarieもCBSOの主席フルート奏者なので、仲間からメッセージを伝えている、のだと思って聞いていました。
しかしその後、マエストロから「このオーケストラは、指揮者やソリストが誰であっても本番前に感謝の言葉を伝える素晴らしい習慣があり、それによって演奏会をより良くしようとしている」と教えていただきました。
私はこのような光景は初めて見ましたが、本当に素敵な習慣だと思います。
(余談ですが、6/2のレポートでMarieのことをファミリーネームのZupancicさんと記載しました。その後、山田マエストロに教えていただいたのですが、CBSOは全員、ファーストネームで呼び合うそうです。コンサートマスターについても、コンサートマスターではなくリーダーという肩書きが用いられています。また、指揮者と奏者の間にも上下関係はないため、マエストロもKazukiと楽団員から呼ばれています)
そしていよいよ本番!
山田マエストロが登場すると客席から歓声が沸き起こります。
コンサートのどの瞬間を取っても、凄まじい集中力で、色彩豊かなプログラムを描き上げており、マエストロとCBSOのコンビネーションの掛け算を改めて感じました。
(カーテンコールの様子です)
私にとっては、今日がイギリスでのCBSOとの最終日でした。
CBSOとの3日間は本当にあっという間に過ぎていってしまいましたが、楽団員の方々に温かく迎えていただき、最高の3日間を過ごさせていただきました。
次に私がCBSOに会うのは6/28から始まる日本ツアーになります。
終演後、山田マエストロやCBSOの皆さんと日本ツアーで再会することを誓いました!
2025年6月4日 伊東新之助
アーカイブ記事
現地リハーサル編
レポート①
皆様、初めまして。
この度、バーミンガム市交響楽団・日本ツアーのアシスタント指揮者を務めさせていただくことになりました、伊東新之助と申します。
どうぞよろしくお願いいたします!
日本ツアーに先立ち、イギリス・バーミンガムで事前に勉強する機会をいただき、本日、成田空港を出発しオランダ・アムステルダムのスキポール空港を経てバーミンガムに向かうことになっています。
実は私にとっては10年ぶりの海外で、初めての一人海外です!
先程スキポール空港に到着し、空港の広さに驚きながらバーミンガム行きの搭乗ゲートにやっと着いたと思ったのですが…
着いた瞬間、電光掲示板を見てびっくり!バーミンガム行きの飛行機の出発が遅延していて、搭乗ゲートが変更になっていました…(しかも相当遠いところに…)
かなり焦りました!!
このように海外に不慣れな私ですが、この文章を読んでくださっている皆様、最後まで温かく見守っていただけますと幸いに存じます!
今、このレポートをスキポール空港で書いております!
写真はスキポール空港の時計、中に人が入っていて時計の針を描いています!
さあそろそろ、バーミンガム行きの飛行機の搭乗時間です。無事にバーミンガムに到着しますように!!
2025年5月31日 伊東新之助
レポート②
今日は一日オフだったため、バーミンガム市交響楽団の練習場所であるCBSO Centreとコンサート会場のSymphony Hallの下見に行ってきました!
写真はCBSO Centreの外観と、Symphony Hallに併設されているICCという建物で撮った写真です。
ICCにはモールがあり、サブウェイやスターバックスといった日本でも馴染みのあるお店が入っています。
バーミンガム市交響楽団は市民との距離感が近いことで有名ですが、この看板を見てそんな一面を少し垣間見ることができました。
いよいよ明日からリハーサルが始まります!
山田和樹先生、そしてバーミンガム市交響楽団の皆様とご一緒できることが非常に楽しみです!
2025年6月1日 伊東新之助
現地リハーサル編
レポート③
今日はCBSO Centreにてリハーサル初日でした。
今回のプログラムは
・ベルリオーズ: 序曲「海賊」
・武満徹: ウォーター・ドリーミング
・レスピーギ: ローマの噴水
・サン=サーンス: 交響曲第3番「オルガン付き」
となっています。
明日がサン=サーンスのみの短いコンサート、明後日が4曲全てのコンサートです。
リハーサルは武満作品からスタート!この曲はソロ・フルートとオーケストラという協奏曲のようなスタイルで書かれています。
今回のソリストはバーミンガム市交響楽団(CBSO)主席フルート奏者のZupancicさんです。
リハーサルをしていくうちにどんどんオーケストラがまとまっていきます。
そして、山田マエストロが「この曲は日本のことではなく、オーストラリア先住民がテーマ。この場面はオーストラリアの星の輝きを表現している」とおっしゃった途端、オーケストラの音色ががらりと変わりました。
まさにヤマカズマジックだと思いました!
次はレスピーギのリハーサル。ここではCBSOの持ち味である明るいキャラクターが炸裂していました!
その後、ベルリオーズのリハーサルをして昼食休憩になりました。
そして、リハーサルが再開する直前、マエストロが私に「サン=サーンスの2楽章の冒頭、振ってみたい?」と聞いてくださり、リハーサル初日にしてCBSOの指揮台へ!
私にとっては夢のような出来事でした!
リハーサル終了後、マエストロから私の指揮に対して講評をいただき、今回のアシスタント指揮者を通して私がどのようなことを学ぶべきかなど、丁寧に教えていただきました。
CBSOという一流のオーケストラを指揮させていただき、世界で活躍する山田マエストロからアドバイスをいただける私は何と恵まれているのでしょう!
明日からもこの貴重な時間を大切にしっかり学びたいと思います!
2025年6月2日 伊東新之助
現地リハーサル編
レポート④
今日はSymphony Hallにて、リハーサルとRush Hour Concertでした。
リハーサル前、事務局のJackがSymphony Hallを案内してくださいました。
360°客席があり、ステージ上方にはパイプオルガンが設置されていて、非常に美しいホールです。
今日のコンサートはサン=サーンスのみの演奏ですが、リハーサルは2曲行われ、武満作品(明日のプログラム)→サン=サーンスでした。
武満作品は今週末のモンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏会でも取り上げられることになっており(もちろん指揮は山田マエストロ!)、そこでソロを務められるフルーティストの石井希衣さんも見学にいらっしゃいました。
そして、いよいよコンサート!
Rush Hour Concertというのはバーミンガム市交響楽団(CBSO)の新しい試みだそうで、午後6時に開演し1時間で終演するため、家で夕食を食べることができるというアイディアです。
オーケストラは私服で、まずはプレトークがあります。
山田マエストロ、オルガン奏者のSebastian、CBSOヴァイオリン奏者のJaneがサン=サーンスの作品について楽しく解説をしていきます。
そして、サン=サーンスの演奏!
演奏はもちろんのこと、Symphony Hallの音響も素晴らしかったです。
細かい音の粒まで非常によく聴こえました!
プレトーク付きの1時間のコンサートは普段なかなかコンサートホールに足を運ばない人も楽しむことができる、市民との距離が近いCBSOならでは素晴らしい試みだと思いました(値段も£10なので日本円で2000円程度)
終演後は山田マエストロから「バーミンガムのカレーを是非食べてみて!」とお勧めいただいたので、石井さんとカレーを食べに行きました。実はバーミンガムは「バーミンガム発祥のイギリス式カレー」が有名なのです!
マエストロのおっしゃる通り、とても美味しかったです!(マエストロは終演後も会議でした。本当にお忙しい…)
カレーの後は、マエストロの滞在先にお招きいただき、3人でゆっくり色々なお話をさせていただきました。
明日はいよいよフルのコンサート!とても楽しみです。
2025年6月3日 伊東新之助