2013/5/16

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44年の歴史に今シーズンで終止符を打つ“最後の日本ツアースタート”

44年の歴史に今シーズンで終止符をうつ【東京クヮルテット】の日本ツアーが、
昨日大阪・いずみホールでスタート。

極上のアンサンブル、最高のコンサートホール、そして室内楽を愛するお客さま・・・
すべてがそろった素晴らしい公演でした。
実は、リハーサル時のメンバーは曲のディテールなどを入念に、でも淡々とチェックしていく
”確認作業”的な様子。
しかし、この雰囲気が一変したのが本番が始まる直前、チューニングをした瞬間でした。
「さあ、行こうか」というオーラが一瞬にしてみなぎり、メンバーがひとつになったのです!

クヮルテットの演奏は、優雅なハイドンでスタートし、ドビュッシーへ。
すべてのパートが、これ以上ないくらい透明な音を奏で、絶妙な抑揚とアンサンブルは、客席を包み込み、ホール全体で夢のような空間を作り上げていました。

休憩後は、東京クヮルテットが長年ともに歩んできたベートーヴェン。
インタビューで「(ベートーヴェンの弦楽四重奏曲は)実験精神のかたまり。」と話していたとおり、キャリアを積んだクヮルテットだからこそ演奏できる「新鮮さ」に満ちていました。
最後の一音を弾き終わると、ブラボーが飛びかい、アンコールを弾き終えたときには、
客席が総立ちになって、素晴らしいコンサートを讃えました。

東京クヮルテット、最後の日本公演。
創設時からのメンバーである磯村さんをはじめ、メンバーひとりひとりがこのツアーにかける
思いはなみなみならぬものがあり、一言では語りきれません。

今日は、東京オペラシティコンサートホールでの公演。
ぜひ、多くの皆さまにお越しいただければと思います。


最後の日本ツアー
東京クヮルテット
2013年5月16日(木) 19時開演 東京オペラシティ コンサートホール
[曲目]
ハイドン:弦楽四重奏曲第81番ト長調「ロブコヴィッツ」作品77-1
コダーイ:弦楽四重奏曲 第2番 作品10
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第14番 嬰ハ短調 作品131
詳しい公演情報はこちらから

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