2013/5/7

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ウィーン交響楽団 定期演奏会レポート

 さわやかな風が吹く5月のウィーンで、大野和士がウィーン交響楽団の指揮台に登場、本拠地のコンチェルトハウスで地元のファンを大いに沸かせました。

ウィーン交響楽団

日時:2013年5月6日(月)19:00
会場:ウィーン・コンチェルトハウス 大ホール
指揮:大野和士/ヴァイオリン:庄司紗矢香
曲目:ブラームス ヴァイオリン協奏曲/マーラー:交響曲第5番

 メインプログラムはウィーンの作曲家マーラーの5番。
 とりわけ第2楽章の密度の濃い音楽づくり、渦巻くうような音世界に聴衆は耳を奪われました。第4楽章アダージェットでは耽美な雰囲気をたたえつつ、マエストロの的確なタクトが音楽を常にリードし、輝かしいフィナーレに導かれていきました。

ウィーン交響楽団

 前半は庄司紗矢香がブラームスの協奏曲を熱演。定評ある完璧なテクニックに加え、作曲家の世界に厳しく迫っていく気迫がすさまじく、1楽章が終わった時点で客席から感嘆のような声があがりました。
 日本ツアーに向けて準備も万端整い、満席の会場から贈られた熱い喝采は日本ツアーへのエールでもありました。

ウィーン交響楽団

 事前のインタビューで、今回の共演について「ウィーン語を想像し、自分自身もそこへ入っていく」と話していた大野マエストロ。終演後の楽屋では「マーラー5番に書かれている光と影、絶望、はるかなる望み、といった色々な要素が、オーケストラの楽員ひとりひとりからあふれ出てきて、指揮者冥利につきる演奏となりました。
日本のお客様にも今日のような興奮を届けたいです」と語った。


―名匠&名手が織りなす―煌めきの瞬間(とき)―
大野和士 指揮 ウィーン交響楽団

2013年05月13日(月) 19時開演 サントリーホール(ヴァイオリン:庄司紗矢香)
2013年05月15日(水) 19時開演 サントリーホール(ピアノ:インゴルフ・ヴンダー)
公演の詳細はこちら

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