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舘野泉 バースデー・コンサート2019「スペシャルブラスアンサンブル」の出演者決定!

2019年11月12日 東京オペラシティコンサートホールにて開催する「舘野泉 バースデー・コンサート2019」の「スペシャルブラスアンサンブル」の出演者が決定しました!日本のトップ奏者によるアンサンブルをお楽しみに!
また、世界初演される作品「アヴェ・フェニックス“紅の風”~左手のピアノと金管アンサンブルと打楽器のための」について作曲者であるパブロ・エスカンデ氏からプログラムノートが届きました!ぜひご覧下さい。日本のトップ奏者によるスペシャルブラスアンサンブル
熊倉 優(Conductor/Masaru Kumakura)
長谷川 智之 (1st Trumpet/ Tomoyuki Hasegawa)
安藤 友樹 (2nd Trumpet/ Tomoki Ando)
伊藤 駿 (3rd Trumpet/ Shun Ito)
重井 吉彦 (4th Trumpet/ Yoshihiko Shigei)
木川 博史 (1st Horn/Hiroshi Kigawa)
野見山 和子 (2nd Horn/ Kazuko Nomiyama)
日橋 辰朗 (3rd Horn/ Tatsuo Nippashi)
熊井 優 (4th Horn/ Yu Kumai)
新田 幹男 (1st Trombone/ Mikio Nitta)
古賀 光 (2nd Trombone/ Hikaru Koga)
野々下 興一 (Bass Trombone/ Koichi Nonoshita)
佐藤 和彦 (Tuba/ Kazuhiko Sato)
竹島 悟史 (Percussion/Satoshi Takeshima)【曲目解説】
パブロ:エスカンデ:“Ave Fenix(紅の風)”左手のピアノと金管アンサンブルと打楽器のための(舘野泉に捧げる/「舘野泉左手の文庫」助成作品)世界初演

ギリシャ神話に登場するフェニックスは、幾度も再生する長命の鳥である。
太陽や火の力、そして浄化や不死と結びつくこのフェニックスは、500年毎に燃え尽きては自身の灰から再び生まれることを永遠に繰り返す。
この伝説はエジプトからグレコローマンの伝統に引き継がれた。フェニックスが新生を象徴することから、キリスト教の伝統にも引き継がれたことは不思議ではない。なぜならイエス・キリストの死と復活に強く結びついているからだ。

私にとって、左手のピアニストとして生まれ変わった舘野氏はフェニックスと重なる。
舘野氏から左手のピアノと金管アンサンブルのための作品の委嘱を新たに受けた時、彼自身を表した作品を書きたいと思った。
この作品はいわゆるピアノ協奏曲ではなく、アンサンブルの中のピアノではあるが、ピアノパートは時折独奏で光を放つ。
3つの楽章は、約18分の大きなABA'形式で構成されている。大変小さな要素が使われており、それがミニマリズム的に繰り返され、膨張し、発展していく。2楽章では、最初から最後まで一貫して同じ旋律的なパターンが繰り返されるが、ピアノのカデンツまでもそのパターンが現れる。
この作品について端的に述べるのなら、1楽章はフェニックスの全ての力を、2楽章は死を、3楽章は新生を表現している。
6世紀の詩人、クラウディオ・クラウディアーノがこう書いている。
「フェニックスは天上の神々と似た力を持つ。その命は星のように永遠である。食べることも飲むことも必要とせず、時を超える。なぜならそれは決して死なず、生まれ変わり続けるのだ。」

私が表現したフェニックスを聴いて、それぞれに何かを感じていただけたら嬉しい。

パブロ・エスカンデ


◆舘野泉のプロフィールなどアーティストの詳細
https://www.japanarts.co.jp/artist/IzumiTATENO
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舘野泉 バースデー・コンサート2019
2019年11月12日(火)13:30 東京オペラシティコンサートホール
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