2018/8/13

ニュース

  • Facebookでシェア
  • Twitterでツイート
  • noteで書く

ティムール・アスケロフに聞く [マリインスキー・バレエ]

ダイナミックさと気品を併せ持つ、マリインスキーの貴公子 ティムール・アスケロフ。
息をのむようなジャンプや回転で魅せるだけではなく、ノーブルな舞台姿でも客席を魅了。完璧なサポートで女性ダンサーからの信頼も厚い素敵なダンサーです。彼の誠実な人柄を感じるインタビューをご覧ください。
日本では『ドン・キホーテ』『白鳥の湖』『パキータ(マリインスキーのすべて)』と、すべてのプログラムを踊ってくださいます。それぞれの違うパートナーとの舞台ですね。
いろいろなパートナーと踊れるという事は、僕自身とても素晴らしいことだと思っています。ダンサー同士がお互いに信頼しあっていること、そしてダンサーのクオリティーが高いということの証明でもあります。バレエ団の中はとても良い雰囲気だということは、バレエにも前向きに取り組めますし、自分の能力をそれぞれが発揮できますよね。
いろいろなパートナーと踊ることで、自分自身もさまざまに変化できるということもも楽しいこと。カーチャ(エカテリーナ・コンダウーロワ)と『白鳥の湖』を踊る自分は、他のパートナーと踊る自分とは別の王子になるし、相手がヴィーカ(ヴィクトリア・テリョーシキナ)だったら『パキータ』のグラン・パで彼女の燃え上がるような視線と送られてくるメッセージを受けて、僕はエレガントな騎士となって彼女の気持ちをつかもうと懸命になります。ナースチャ(アナスタシア・マトヴィエンコ)は『ドン・キホーテ』で情熱的な踊りを見せてくれて、僕もきっとそれに応えて、それ以上のものを魅せようと思うでしょう。
数年前にプリンシパルに昇進した時に、自分にとって大きな一歩を踏み出したというふうに言っていらっしゃいましたが、今の目標は?
今は、プリンシパルの重責を担っていこう、その地位に値するダンサーだともっと証明していこう、気を緩めることなくこれまでの2倍、3倍と練習してその成果を示していこうと思うようになりました。
次の目標はこれで止まってしまうのではなく、様々な役をマスターしていくことです。バレエの歴史に足跡を残そうと思うダンサーなら、誰でもこのことを目標にしているのではないでしょうか。成し遂げたものを糧に、止まらずに前へ進むことです。

普段から心がけていることはありますか?
いつも正直でありたいと思っています。バレエや舞台で言えば、ダンサーが正直でなければ、演じる主人公や伝えようとしているイメージを観客に信じてもらえないでしょう。もし自分が正直で、何ごとにも誠実であろうとすれば、観客も舞台に入り込めるでしょうし、目の前にいるダンサーの事は忘れて、そこに演じているキャラクターが見えてくるのではないでしょうか。

美しく、輝かしい感動がよみがえる・・・
マリインスキー・バレエ

11.28[水] 18:30 「ドン・キホーテ」ヴィクトリア・テリョーシキナ/キミン・キム
11.29[木] 14:00 「ドン・キホーテ」アナスタシア・マトヴィエンコ/ティムール・アスケロフ
12.5 [水] 18:30 「ドン・キホーテ」レナータ・シャキロワ/フィリップ・スチョーピン
12.2 [日] 18:00 「マリインスキーのすべて」
12.3 [月] 18:30 「マリインスキーのすべて」
12.6 [木] 18:30 「白鳥の湖」ヴィクトリア・テリョーシキナ/ウラジーミル・シクリャローフ
12.7 [金] 18:30 「白鳥の湖」エカテリーナ・コンダウーロワ/ティムール・アスケロフ
12.8 [土] 12:00 「白鳥の湖」ナデージダ・バトーエワ/キミン・キム
12.8 [土] 18:00 「白鳥の湖」オクサーナ・スコーリク/ザンダー・パリッシュ
12.9 [日] 14:00 「白鳥の湖」アナスタシア・マトヴィエンコ/ウラジーミル・シクリャローフ
マリインスキー・バレエ2018年来日公式サイトはこちらから

ページ上部へ