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漆原啓子インタビュー 「9/15ヤコブ・ロイシュナーとのデュオ・リサイタルに向けて」

<モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ全曲CDリリース記念リサイタル>
漆原啓子&ヤコブ・ロイシュナー デュオ・リサイタル
公演迫る!!


「モーツァルトと組み合わせて際立つ作品をはさんだプログラムで構成しました!」
ヴァイオリニスト漆原啓子が最も信頼するピアニスト ヤコブ・ロイシュナーとモーツァルトのヴァイオリン・ソナタ全集を録音。すでにリリースされた第ニ集はレコード芸術(9月号)で特選盤に選ばれて話題をよんでいます。第三集で完結のアルバムリリースを記念して、9月15日浜離宮朝日ホールにて行われるリサイタルを間近にひかえ、お話を伺いました!

ヤコブ・ロイシュナーさんとの出会いと魅力について
出会いは2009年、ライプツィヒのユーロアーツ・フェスティヴァルで思いがけない偶然の共演でした。演奏したのはベートーヴェンの大公。お互いにあわせたその瞬間に響きあうものを感じました。ヤコブは、日本が大好き(日本語も上手!)なので、年に1度は必ず日本にきていますから、日本でも、また私がヨーロッパへ出かけたときなど海外でも度々共演しています。そろそろCDを一緒につくろうと思ったとき、モーツァルトはヤコブからの提案でした。音楽的にしっくりとくるヤコブのピアノは、決して派手ではないのですが、テクニックがあり、音は美しくて、一緒に歌ってくれるから、私は自由に思いのままの表現ができます。音楽については遠慮なしに、とことん意見をぶつけあいます。お互いゆずらないので大変。時には喧嘩みたいになるんですよ(笑)。でも、尊敬しあい認めあえるという確信があるからこそいいたいこともいえるのだと思います。そして、何度もくりかえし演奏することでみえてくる確かなものがあるのです。

今回のプログラムについて
今回のコンサートのプログラムは、もちろん、オール・モーツァルト・プログラムも構想にあったのですが、あえて、モーツァルトと組み合わせて際立つ作品をはさんだプログラムを考えました。ですから、モーツァルトの作品選びもとても悩みました。結果、オープニングに相応しい大ソナタK.481ではじめることにしました。それにあわせたドホナーニは、最近出会った作品なのですが、短い中にもドラマティックさに満ちていてすっかり気に入ってしまったのです。後半のモーツァルトの「泉のほとりで」の変奏曲は、録音するまで演奏の機会のなかった作品。気にはなっていましたが取り上げることがなかった。それが演奏してみたらとっても好きになってしまったのでコンサートで皆さんに是非紹介したいと思いました(きっと気に入ってもらえる!)。そして、これまで何度も共演してその度に感銘をうける作品シュトラウスのソナタで締めくくります。

ヴァイオリンとわたし
私にとってヴァイオリンは、いまや人生そのもの。練習も練習ではなくなっています。若いときには、自分に関係するものにばかりに興味がいったのですが、最近はヴァイオリンにとどまらず、オペラでもピアノでもオーケストラでも音楽は何でもききたいと思うんです。
宮崎の音楽祭などでマイスキーやズッカーマンという巨匠たちと共演したり、アイザック・スターンやラクリンの公開レッスンなどから得る「ヒント」は大きくて深い。ボーイングや解釈などのちょっとしたことでも自分の演奏へのひらめきになるんですよ。これまでなんとなく弾いていた旋律が言葉を持つように確かなものとして心に響いてくる。また、指導者として”教える”ということも、明確に作品を掘り下げる行為の中で思いもかけない新しい発見がありますから、自分へかえってくる貴重な時間です。

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<モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ全曲CDリリース記念リサイタル>
漆原啓子&ヤコブ・ロイシュナー デュオ・リサイタル
2017年9月15日(金) 19:00開演 浜離宮朝日ホール
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