クラシック音楽家の定義を変える ヴァイオリン界の寵児

レイ・チェン ヴァイオリン・リサイタル2020

曲目・演目

グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ 第2番ト長調 Op. 13

サン=サーンス:ヴァイオリン・ソナタ 第1番ニ短調 Op. 75

* * *

バッハ:シャコンヌ (無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第2番 ニ短調 BWV 1004)

ドビュッシー(ロレンツェ編曲):月の光

ラヴェル:ツィガーヌ

公演に寄せて

レイ・チェンの魅力のすべてが開花するバラエティに富んだプログラム

いま、もっとも勢いのあるヴァイオリニストのひとり、レイ・チェンは幅広いレパートリーを備えているが、ひとつの作品と対峙するとき、膨大な練習量と時間をかける。
「モーツァルトのひとつのカデンツァには50時間くらいかけ、じっくりモーツァルトと向き合い、その内面の暗い部分が理解できたときにカデンツァが頭に浮かびます。いずれの作品も、作曲家の魂に分け入るように奥深く入り込まないと、その真意は理解できません」
レイ・チェンはクリストフ・エッシェンバッハをはじめとする偉大な指揮者との共演も多く、ブルッフのコンチェルトなどを得意とするが、ベルリン・フィルのメンバーと結成したメイド・イン・ベルリン(弦楽四重奏団)とも「月の光」をはじめとする名曲を録音。名曲が新たな光を放って耳に心地よく浸透してくる。
バッハの《シャコンヌ》も愛奏曲で、「僕にとっては特別な曲です」と語っている。2017年9月の来日時にはバッハ「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ」全6曲を演奏したが、最後の「シャコンヌ」に至ると、とても力強く豊穣な歌が奏でられ、ようやく長大で厳格な孤独の旅が終わりを告げ、音楽が自由に天空に舞い上がっていくようだった。
そんなレイ・チェンの今回のプログラムはバラエティに富み、グリーグのソナタ第2番から開始。北欧の自然と民族性を音で描き出すこのソナタは、抒情的な表現をもっとも得意とするレイ・チェンによく似合う。サン=サーンスのソナタ第1番はマルセル・プルーストが愛好し、「失われた時を求めて」に登場する音楽家ヴァントゥイユはこの曲から着想されたといわれる。レイ・チェンはこうした暗い情熱と軽快さが混在した作品を小説のように、映画のように、絵画のように描き出す。最後に登場するラヴェルの「ツィガーヌ」は、レイ・チェンの真骨頂を表す作品で録音も行い、世界中で演奏している。ゆるやかなラッサンと急速なフリスカのふたつの部分をどう表現するかが一番の聴きどころ。聴き手の心は限りなく高揚し、至福の時が味わえるに違いない。

伊熊よし子(音楽ジャーナリスト)

チケット詳細

【チケット残席状況】◯残席あり/△残席少/×売り切れ
公演日 S席 A席 B席 - - - -
4月27日 - - - -
学生席 - - - -
  • 公演日
    4月27日
  • S席
  • A席
  • B席
  • 公演日
    学生席
  • S席
  • A席
  • B席
【チケット料金】()内は夢倶楽部会員価格
S席:6,500円(5,800円)/A席:5,000円(4,500円)/B席:3,000円(2,700円)
【備考】
シニア・チケット=65歳以上の方はS席とA席を会員料金でお求めいただけます。
車椅子の方は、本人と付き添いの方1名までが割引になります。(ジャパン・アーツぴあコールセンターでのみ受付)
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学生席
S席:3,250円(3,250円)/A席:2,500円(2,500円)/B席:1,500円(1,500円)
【備考】
*残券がある場合、2020年2月27日(木)10:00より受付を開始いたします。
*社会人学生を除く25歳までの学生が対象です。公演当日、入口にて学生証を提示の上、ご入場ください。
 (学生証がない場合は一般料金との差額を頂戴いたします。)
 ジャパン・アーツ夢倶楽部会員で学生の方も、学生席は一般価格の半額です。
学生席購入

チケット発売情報

① 11月16日(土) 10:00a.m.~発売 夢倶楽部ネット会員 
② 11月17日(日) 10:00a.m.~発売 夢倶楽部会員 
③ 11月21日(木) 10:00a.m.~発売 ジャパン・アーツぴあネット会員 
④ 11月23日(土・祝) 10:00a.m.~発売 一般   


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プロフィール

レイ・チェン Ray Chen (ヴァイオリン,Violin)
21世紀のクラシック音楽家の定義を変えるヴァイオリニスト。現代テクノロジーによる新しい機会を活用し、ソーシャル・メディアに登場することで、アーティストとファンとの新たな関わり方を示す先駆者となっている。台湾に生まれ、オーストラリアで育つ。15歳でカーティス音楽院へ入学。ユーディ・メニューイン国際コンクール(2008年)とエリザベート王妃国際コンクール(2009年)での優勝をきっかけに、注目を浴び始め、ヨーロッパ、アジア、アメリカ、オーストラリアでキャリアを築いている。2017年にデッカ・クラシックスと専属契約。これまでに、ロンドン・フィル、ロンドン響、ゲヴァントハウス管、ミュンヘン・フィル、サンフランシスコ響等と共演。また、シャイー、V.ユロフスキ、M.ホーネック、K.ペトレンコ、ウルバンスキ等の指揮者と共演している。2012年から15年まで、ドルトムント・コンツェルトハウスのレジデントを努め、2017/2018シーズンは、ベルリン放送交響楽団の「アーティスト・フォーカス」の一人となった。音楽教育に対しても非常に献身的で、音楽とコメディーを組み合わせたビデオ・シリーズを自ら作製し、音楽を志す学生たちの教育に役立てている。
フリオ・エリザルデ Julio Elizalde (ピアノ,Piano)
ソリスト、室内楽奏者、アーティスティック・アドミニストレーター、教育者、キュレーターなど、多方面にわたるキャリアを展開する。アメリカ、ヨーロッパ、アジア、ラテン・アメリカの主要な舞台に出演。2014年以来、ワシントン州、シアトル近郊のオリンピック音楽祭の芸術監督も務める。これまでに、サラ・チャンやレイ・チェンと海外ツアーで共演するほか、パールマン、エイブラムス、マンソンなどの指揮者と共演。アンドリュー・ワン(ヴァイオリン)、パトリック・リー(チェロ)とともに、創設したニュー・トリオの一員でもある。サンフランシスコ出身。ジュリアード音楽院にて修士号と博士号を取得。J.ローエンタール、J.カリクシュタイン、R.マクドナルドの各氏に師事。

主催・協賛

主催:ジャパン・アーツ