ベートーヴェン×ブッフビンダー
ルドルフ・ブッフビンダー ピアノ・リサイタル
ピックアップ
■ 世界が敬愛するウィーンの巨匠 【ルドルフ・ブッフビンダー ピアノ・リサイタル】(2019年9月)
■ 【再発売情報】ルドルフ・ブッフビンダー「ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集 (EU輸入盤)」(2019年8月)
■ ドイツ・グラモフォンと契約!(2019年4月22日)
チケット詳細Ticket Information
① 3月16日(土) 10:00a.m.~発売 夢倶楽部ネット会員
② 3月17日(日) 10:00a.m.~発売 夢倶楽部会員
③ 3月21日(木・祝) 10:00a.m.~発売 ジャパン・アーツぴあネット会員
④ 3月23日(土) 10:00a.m.~発売 一般
… ジャパン・アーツぴあコールセンター 0570-00-1212
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チケットぴあ t.pia.jp 0570-02-9999 [Pコード143-977]
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ローソンチケット 0570-000-407 [Lコード33843]
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曲目・演目Program
オール・ベートーヴェン・プログラム
- ピアノ・ソナタ 第8番 ハ短調 「悲愴」 作品13
- ピアノ・ソナタ 第21番 ハ長調 「ワルトシュタイン」 作品53
- * * *
- ピアノ・ソナタ 第23番 ヘ短調 「熱情」 作品57
- ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第17番二短調Op.31-2「テンペスト」より第3楽章
- J.S.バッハ:パルティータ第1番BWV825より’ジーグ’
公演によせてMessage
常に新たな発見を求めてベートーヴェンの神髄に近づいていく、
ルドルフ・ブッフビンダーの精神性が高く洞察力に富むピアニズム
「ウィーンの宝」と称され、いまや巨匠と呼ばれるルドルフ・ブッフビンダーの演奏は、自由闊達で創意工夫に満ち、洞察力に富んでいる。ライフワークはベートーヴェンのピアノ・ソナタとピアノ協奏曲で、それぞれ複数の楽譜を徹底的に検証した成果が美しい響きとなって開花し、聴き手の心に説得力をもって作品の偉大さを伝える。
ブッフビンダーのベートーヴェンは非常にテンポが速く、疾走するような空気も生み出す。とりわけピアノ・ソナタのコラール風な書法、長大なロンド、随所に現れるスタッカート、トリルを駆使した主題など、すべてが劇的で強烈だ。彼は長いフレーズ感を表現する箇所やテーマが再度同じ音型で登場するところなど、微妙な弱音を用いる。この“弱音の美しさ”が非常に印象的で、聴き手の心に深く記憶される。各舞曲の一気にトリルで進めるところなども、柔軟性を備えた弱音で、野生動物の動きのようなしなやかさを見せる。それらはあくまでも自然に流れ、何度も聴きたくなる魔術的な美質を放っている。
「私は完璧主義者なんですよ。どんな作品を演奏するときも楽譜を8から10版研究し、徹底的に作曲家の意図したことを追求していきます。ベートーヴェンのソナタも同様で、あらゆる版を見直し、常に新たな発見を求めてベートーヴェンの神髄に近づいていきます」
こう語る彼の徹底した楽譜の読み込みと、作曲家の意図にひたすら近づいていく手法により、ひとつひとつの音が生命力に満ち、聴き慣れた作品がいま生まれた音楽のように新鮮な色合いを帯びる。演奏はからだのどこにも余分な力の入らない自然体の奏法で、精神性が高く作曲家の魂に近づく一途なものだが、随所に豊かな歌心と踊り出したいような躍動感が顔をのぞかせる。だからだろうか、演奏を聴いた後は、ウィーンの空気をまとったような不思議な温かさに包まれる。ベートーヴェンの音楽性と人間性の両面を全身で享受する、至高のひとときが体験できるのである。
伊熊よし子(音楽評論家)
全国公演日程National performance
- 日時
- 2019/9/23(月)
- 会場
- 東京オペラシティコンサートホール
- お問い合わせ先
ジャパン・アーツぴあ 0570-00-1212
★:読売日本交響楽団公演 指揮:セバスティアン・ヴァイグレ
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番 ト長調 作品58
プロフィールProfile
ルドルフ・ブッフビンダー Rudolf Buchbinder (ピアノ, Piano)
「ブッフビンダーは我々の時代における最も重要で有能なベートーヴェン奏者」
(フランクフルト・アルゲマイネ紙)
現代の巨匠の一人であるブッフビンダー。50年以上にわたり、名だたるオーケストラや指揮者と共演し、世界中でコンサートに出演している。自身70歳の誕生日を迎えた16/17シーズンには、カーネギーホール、サントリーホール、ウィーン楽友協会、ベルリン・フィルハーモニーなどで記念コンサートを行った。この他、同シーズンの主な活動として、ティーレマン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団との共演、シュターツカペレ・ドレスデン並びにウィーン・フィルハーモニー管弦楽団とのツアーなどが挙げられる。また、ヤンソンスの招きにより、バイエルン放送交響楽団のアーティスト・イン・レジデンスも務めた。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団とイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団からは名誉楽員の称号が授与されている。
レパートリーは、バッハから現代音楽にまで及ぶ。この幅広いレパートリーを、100枚を超えるレコードやCDに録音しており、その多くが賞を受賞。特にベートーヴェン作品については、ブッフビンダーによる解釈が新しい規範とされるようになった。ベートーヴェンのピアノ・ソナタ32作品の全曲演奏は、同作品の演奏の歴史を発展させる上で、大きな貢献をした。これまでに同作品の全曲演奏は、ベルリン、北京、ブエノスアイレス、イスタンブール、ミラノ、サンクトペテルブルク、ウィーンなど50を超える都市で行われている。2014年には、ザルツブルク音楽祭にて、ひと夏の間にベートーヴェンのピアノ・ソナタの全曲演奏を行った最初のピアニストとなった。
ブッフビンダーの楽曲解釈は、入念な音楽資料の研究に基づいている。彼は歴史的価値のある楽譜のコレクターでもあり、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲については39種類もの異なる版を所有している。この他にも、彼のコレクションには、初版、原典版、ブラームスのピアノ協奏曲2曲の自筆譜(コピー)などがある。
グラーフェネック音楽祭の芸術監督を、同音楽祭が創設された2007年から務め、ブッフビンダーのリーダーシップの下、同音楽祭はヨーロッパ屈指のオーケストラ音楽の祭典として発展した。
書籍はこれまでに自伝「ダ・カーポ(Da Capo)」と「私のベートーヴェン―巨匠との人生(My Beethoven―Life With the Master)」を出版。 オフィシャル・ホームページ:www.buchbinder.net.
主催・協賛
主催:ジャパン・アーツ
協力:ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル