類い稀なる知性派ピアニストが紡ぎ出す、唯一無二の世界

キット・アームストロング ピアノ・リサイタル

ピックアップ

18:35~プレ・トーク開催のお知らせ
今回のこだわりのプログラムについて、キット・アームストロングが演奏前に語ります。開場は18:20、ぜひお早めにご来場ください。

【掲載情報】東京新聞「クラシックの部屋『伊熊よし子のここから広がる』」(2019年1月)

チケット詳細Ticket Information

① 9月22日(土) 10:00a.m.~発売 夢倶楽部ネット会員 
② 9月23日(日・祝) 10:00a.m.~発売 夢倶楽部会員 
③ 9月26日(水) 10:00a.m.~発売 ジャパン・アーツぴあネット会員 
④ 9月29日(土) 10:00a.m.~発売 一般   

… ジャパン・アーツぴあコールセンター (03)5774-3040
… インターネットで購入可チケット購入はこちら※ジャパン・アーツ夢倶楽部会員先行発売などで満席になった席種は、以降販売されない場合がございます。

【その他プレイガイド】
朝日ホール・チケットセンター 03-3267-9990 (日・祝除く/10:00~18:00)
チケットぴあ t.pia.jp 0570-02-9999 [Pコード127-129]
イープラス eplus.jp
ローソンチケット 0570-000-407 [Lコード34638]

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チケット残席状況

残席あり / × 売り切れ

特別割引
  • ◎シニア・チケット=65歳以上の方はS席とA席が会員料金でお求めいただけます。
  • ◎車椅子の方は、本人と付き添いの方1名までが割引になります。(ジャパン・アーツぴあコールセンターでのみ受付)
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曲目・演目Program

  • クープラン:パッサカリア ロ短調(クラヴサン曲集 第2巻 第8組曲 ロ短調)
  • バッハ:ソナタ ニ短調 BWV527(トリオ・ソナタ第3番 ニ短調 BWV 527)
  • フォーレ:9つの前奏曲 Op. 103
  • * * *
  • バード:ウォルシンガム
  • バード:セレンガー・ラウンド
  • バード:鐘
  • リスト:バッハの動機による変奏曲 S180
  • J.Sバッハの平均律クラヴィーア曲集第1巻より「プレリュード」
  • J.Sバッハの平均律クラヴィーア曲集第1巻よりコラール「主なる神よ 我を憐れみたまえ」

公演によせてMessage

半世紀に一人の天才~キット・アームストロング

 キット・アームストロングを知れば知るほど、半世紀に一人の天才かもしれないと思える。もしかして百年に一人の?もちろんどんな曲でも一度で覚えてしまうとか、8歳で協奏曲を弾いたとかそういう次元の話ではない。そもそも天才とは何か。以前、真の才能とは、物事を総合する力だとどこかで読んだことがあるが、かれの凄さもまさにそこにある。
 キットは小さい頃からピアノや作曲と他の学問を同時に勉強してきた。レヴェルが半端ではない。アメリカでは能力が高ければ大学で学ぶのに年齢は問われないが、キットは9歳の頃から音楽の専門教育と並行して、大学で数学や化学を学んだという。頭がいいだけじゃないかと言うなかれ。真の天才は総合力なのだ。もとより、古代ギリシャの頃から音程の数比の研究に見られるように数学と音楽は縁が深かった。中世ヨーロッパでは音楽は数学や幾何学等、数に関する学問に属していたし、ルネサンスやバロックの対位法の音楽はしばしば数学的といわれる。キットはこんなことを言っている。「僕は音楽と数学の関係にとても興味がある。数学には美があり、そこに人間は情緒的に反応する。一方、当然ながら音楽には論理的な構造がある。だから音楽と数学の間に矛盾はなく、両者は互いに影響し合っている」。
 そんなキットを初めて聴いたのは2015年。まず、3月に秋山和慶指揮東京交響楽団とブリテンの協奏曲を協演。その年にアルバム「バッハとリゲティ」(ソニー)がリリース。その後も何度かリサイタルが行われた。たとえば昨年8月に聴いた《ゴルトベルク変奏曲》では驚くべき集中力と明晰さがある種のリリシズムをもたらし、同時に繊細な感受性や深い精神性を感じさせた。隙がないと同時に音楽の流れはいたって自然。時にデリカシーに富んで聴き手の心に優しく触れる。タッチはとても美しく、演奏技術も高いが、演奏中はほとんど意識されることなく、興味深くも情味豊かな音楽そのものがクローズアップされるのだ。
 今度のリサイタルにもキットらしいポリフォニックな要素の強い曲が並ぶ。クープランとリストは時代や様式こそ異なるもののパッサカリア風の点で共通。得意のバッハは3声の線の絡み合いの美しいトリオ・ソナタ。イギリス・ルネサンスのバードの鍵盤曲もキットの十八番だが、ピアノで彼ほど魅力的に聴かせられる人はかつてのグールド以外にいない。フォーレやクープランも楽しみだが、いずれにせよ、キットならではの新鮮で特別な世界へと誘ってくれることだろう。

那須田務(音楽評論)

全国公演日程National performance

日時
2019/2/2(土)
会場
東京芸術劇場コンサートホール
お問い合わせ先

都響ガイド 0570-056-057

日時
2019/2/4(月)
会場
浜離宮朝日ホール
お問い合わせ先

ジャパン・アーツぴあ 03-5774-3040

プロフィールProfile

キット・アームストロング Kit Armstrong (ピアニスト、作曲家, Pianist, Composer)

「ここに遥かなる高みへ続く道を歩み出したと思われるピアニストがいる」                      (アルフレート・ブレンデル) 1992年ロサンゼルス生まれのピアニストであり作曲家。幼くして非凡な知性、音楽性、そして演奏テクニックを認められ、現在、類い稀なキャリアへと続く道を確実に歩んでいる芸術家である。彼の華麗かつ完璧なテクニックは思わず息を飲むほど素晴らしく、また、その卓越した知性と直観的な音楽性によって、分析的であると同時に極めて感情的に音楽の真髄に迫っている。インディペンデント紙は、彼の「自信みなぎる表情豊かでリラックスした演奏」に言及し、「殿堂入りを果たした新進気鋭のピアニスト」で「注目すべき作曲家」であると称賛した。 これまでに、コンツェルトハウス、ウィグモア・ホール、トーンハレ、ケルンとベルリンのフィルハーモニー・ホールなど世界各地でリサイタルを行っている。特筆に値するオーケストラとの共演プロジェクトは、リッカルド・シャイー指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、エサ=ペッカ・サロネン指揮バイエルン放送交響楽団などが挙げられる。さらには、2016年11月シュターツカペレ・ドレスデンの日本公演に、ティーレマンの指名により急遽イェフィム・ブロンフマンの代役に抜擢、大絶賛された。メクレンブルク=フォアポンメルン音楽祭2018年では、アーティストインレジデンスを務める。 また、室内楽の名手とも知られ、共演者たちから厚い信頼を寄せられている。 アームストロングは、フィラデルフィアのカーティス音楽院とロンドンの王立音楽院で学んだ。13歳からアルフレート・ブレンデルに師事し、以来、緊密かつ有意義な関係を継続している。ブレンデルは彼について、「これまでに出会った最も偉大な才能の持ち主」と評し、師として、あるいは良き助言者として彼に影響を与えている。 今日のクラシック音楽界で最も注目すべき逸材である。

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主催・協賛

主催:朝日新聞社/ジャパン・アーツ

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