河村尚子の「テレーズ」「熱情」

河村尚子 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ・プロジェクト Vol.2 (全4回)

  • ピアノ
日時
2018年11月29日(木) 19:00
会場
紀尾井ホール
出演
河村尚子 Hisako Kawamura (ピアノ, Piano)

チケット詳細Ticket Information

① 5月26日(土) 10:00a.m.~発売 夢倶楽部ネット会員 
② 5月27日(日) 10:00a.m.~発売 夢倶楽部会員 
③ 5月31日(木) 10:00a.m.~発売 ジャパン・アーツぴあネット会員 
④ 6月2日(土) 10:00a.m.~発売 一般   

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曲目・演目Program

<オール・ベートーヴェン・プログラム>

  • ピアノ・ソナタ 第18番 変ホ長調 Op.31-3 「狩」
  • ピアノ・ソナタ 第21番 ハ長調 Op.53「ワルトシュタイン」

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  • ピアノ・ソナタ 第24番 嬰ヘ長調 Op.78「テレーズ」
  • ピアノ・ソナタ 第23番 ヘ短調 Op.57「熱情」
  • ベートーヴェン:エリーゼのために

公演によせてMessage

河村尚子が語るベートーヴェン
~その生涯と作品を、独自の視点で解説~

 若かりしベートーヴェンの曲からは、いかにも聴衆の目を引きたくてしょうがない、注目して欲しい!という雰囲気が漂っているようです。元気一杯で溌剌とし、ユーモアとアイロニーに溢れ、優れたピアニストであったベートーヴェン自身の“腕力”が目に見えるかのような作品が多いと思います。

 続いて、そんな戦略で一気に注目を浴びたベートーヴェンが“青春を満喫している”と感じるのが今回のプログラムでも取り上げている中期の作品です。ロマン派のように情緒溢れた作品、情熱的で感情をさらけ出すことに全く恥ずかしさを感じない、といったところでしょうか。耳の痛みを訴え、音楽家なのに音が聴こえないという苦難を味わい始めている頃です。

 そして外部からの音が殆ど聞こえなくなり、自分だけの世界に浸っていた後期の作品は“狂っている”反面、とても人間的で“情け”を感じます。とてもセンシティブな穏やかな情緒と、情熱的で、時に自分自身に対する、時に世間に対する嫌悪を表現する激しさ、の2つのギャップが初期から後期に移っていくにつれて、どんどん大きくなっていくのです。

 19世紀にベートーヴェン奏者として知られたドイツのピアニスト、ハンス・フォン・ビューローは、バッハのピアノ平均律を旧約聖書、ベートーヴェンの32のソナタを新約聖書に例えました。ベートーヴェンのピアノ・ソナタは、ピアニストにとって通らなくてはならない門であり、長い人生の中で何度でも通り、あらゆる角度から眺めて解釈を深める作品でもあります。ベートーヴェン自身、とても優れたピアニストだったので、技術的内容が大変挑戦的で、聴衆をあっと言わせる、それまでの古典派作品に見られないような新しい試みを沢山曲の中に盛り込んでいます。でもそれは、決して技術的なところだけに留まらず、音楽の構成の仕方そのものにも貫かれている姿勢であり、大変興味深く向き合っています。

プロフィールProfile

河村尚子 Hisako Kawamura (ピアノ, Piano)

ハノーファー国立音楽芸術大学在学中の2006年ミュンヘン国際コンクールで第2位を受賞、翌年、クララ・ハスキル国際コンクールで優勝を飾り、一躍世界の注目を浴びる。ドイツを拠点に、欧州で積極的にリサイタルを行う傍ら、ウィーン響、バイエルン放送響、チューリヒ・トーンハレ管、サンクトペテルブルク・フィルなどと共演。室内楽では、C.ハーゲン(チェロ)とのデュオで知られるほか、M. ホルヌング(チェロ)とロンドン・ウィグモアホール、R.オルテガ・ケロ(オーボエ)とニューヨーク・カーネギーホールにデビューするなど、同世代の実力派アーティストたちとも積極的な活動を展開している。  日本では、2004年東京フィル定期演奏会でデビュー。P. ヤルヴィ指揮NHK響など国内主要オーケストラと共演を重ねる傍ら、フェドセーエフ指揮モスクワ放送響、ルイージ指揮ウィーン響、ヤノフスキ指揮ベルリン放送響、ビエロフラーヴェク指揮チェコ・フィルなどの日本ツアーに参加。その他、ノリントン、インバル、ラザレフ、テミルカーノフなど多くの指揮者から度々再演の指名を受けている。  文化庁芸術選奨文部科学大臣新人賞、新日鉄音楽賞、出光音楽賞、日本ショパン協会賞、井植文化賞、ホテル・オークラ賞を受賞。主なCDに「夜想(ノットゥルノ)~ショパンの世界」「ショパン:ピアノ・ソナタ第3番&シューマン:フモレスケ」「ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番&チェロ・ソナタ」ほか、2018年4月にリリースした最新譜「ショパン:24の前奏曲&幻想ポロネーズ」がある(RCA Red Seal)。2018年5月より2シーズンにわたり、ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ・プロジェクトを日本各地で展開する。これまで、ウラディーミル・クライネフ、澤野京子、マウゴルジャータ・バートル・シュライバーの各氏に師事。現在、ドイツ・エッセンのフォルクヴァング芸術大学教授。 河村尚子オフィシャル・ホームページ:http://www.hisakokawamura.com/

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主催・協賛

主催:ジャパン・アーツ
協力:ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル

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