プロフィールProfile

札幌市出身。国立音楽大学声楽学科卒業、同大学院声楽専攻(オペラ)修了。新国立劇場オペラ研修所第 3 期生修了。文化庁派遣芸術家在外派遣員としてイタリア留学後、ロームミュージックファンデーション在外研究生として再度渡伊し研修を積む。パオラ・モリナーリ、セルジョ・ベルトッキ、田中久子等に師事。

2006 年 2 月の東京二期会公演「ラ・ボエーム」ムゼッタで高い音楽性と麗しい舞台姿で絶賛を博したのち、翌 年のサイトウ・キネン・フェスティバル松本では小澤征爾指揮の「スペードの女王」クロエを好演。2009 年 2 月、宮本亜門演出・新制作の東京二期会「椿姫」でヴィオレッタに抜擢されると、多彩で細やかな表現と品格ある演唱を披露。その後も、佐渡裕プロデュースオペラ「カルメン」ミカエラ(ジャン=ルイ・マルティノーティ演出)、2011 年 5 月セジョン文化会館大劇場での日韓伊合同制作「蝶々夫人」蝶々さん(リゴン指揮、マッティア演出)、2012 年びわ湖ホール・神奈川県民ホール共同制作オペラ「タンホイザー」エリーザベト、2013年 3 月同プロダクション(イタリア、ボローニャ歌劇場提携公演)「椿姫」ヴィオレッタ、6 月新国立劇場「ナブッコ」アンナ、9 月あいちトリエンナーレプロデュースオペラ「蝶々夫人」タイトルロール、2014 年 2 月の東京二期会「ドン・カルロ」エリザベッタ等、重要な役を担う。

コンサートでは、横浜みなとみらいホールのジルヴェスターコンサート、神奈川県民ホールファンタスティックガラコンサート、仙台クラシックフェスティバル等多数出演の他、クルト・マズア指揮、スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ指揮 NHK 交響楽団「第九」のソリスト、2013 年 10 月にはヴェルディ生誕 200 年を記念した東京・春・音楽祭の特別公演でリッカルド・ムーティと共演、17年はバッティストーニ指揮 東京フィルとのヴェルディ「レクイエム」など有数のキャリアを築く。

近年の大きな舞台では、2017 年 2 月に新国立劇場のオペラ「蝶々夫人」でタイトルロールを務め、その卓越した演唱は聴衆と批評家から絶賛を博したほか、同年劇場での「神々の黄昏」グートルーネ、インキネン指揮日本フィルと「ラインの黄金」(コンサート形式)フライア、2020年3月にはびわ湖ホールプロデュース・オペラ「神々の黄昏」で再びグートルーネ役で出演し成功を収めた。2021年にはNISSEI OPERA2021ラ・ボエーム(日本語上演)でミミを演唱し、プリマドンナとしての圧倒的な存在感を印象付けた。実力と華麗な容姿を備えた大型ソプラノとして多彩に活躍している。

(2022年4月現在、1,082字)

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