2020/5/15

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Artist Voice – アーティストたちの声 Vol.14

音楽を奏でるように、音楽家の言葉は、人々の心に優しく響き、大きな励ましと希望を与えてくれます。皆さまの健康をお祈りして、今日もアーティストたちの声をおおくりします。

今回は、テノールの錦織健、ソプラノの森麻季、ヴァイオリニストの松田理奈からのメッセージをお届けします。

アーティストの皆さんには、主に以下の質問にお答えいただきました。
①今、何を想い、どのようなことを考えているか。ご自由にメッセージを。
②リラックスの方法(日々どんなことをして過ごしているか、など)

錦織健(テノール)もともと人と会うことも少なく趣味は練習とゲームというインドア派だったので自粛生活に向いていました。そして今多くの時間が生まれたことを前向きに捉えています。

健康だけでなく経済を破壊し社会的営みまで変えてしまうウィルスは今後のエンターティメントに深刻な影響を与えることでしょう。
しかし如何なる状況になろうとも考え方や興行形態を柔軟に適応させることで、生演奏のコンサートが生き残ってゆく道はあると信じています。
比較することがナンセンスなのは重々承知で言いますが、あまりの無情さに心が折れ涙が止まらなかった東日本大震災に比べれば今回の敵はまだ戦いようがある。
恐ろしい相手ではあるが私達にも創意工夫する時間と気力が残っていると思うのです。


森麻季(ソプラノ)演奏会やコンサート、オペラなども完全に中止や延期となり、音楽家にとっては演奏活動が全くできない日々が続いております。

この先も緊急事態宣言が解除されたとしても、お客様の安全を第一に優先しつつ、皆様の前で演奏できる日は、一体いつになるのか、全く予想のできない、混沌とした日が続いております。

それでも、日本はロックダウンとならずとも、皆様の自粛生活の成果が多くの場所で現れておりますので、この大変な状況を乗り越え、また素晴らしい音楽を皆様と共有しながら、ホールや劇場で皆様と共に幸せな時間を過ごせる日を心待ちにしております。

<ヘンデル:歌劇「リナルド」より“涙の流れるままに”>

<リヒャルト・シュトラウス:万霊節>


松田理奈(ヴァイオリン)「ホールで、全身を音に包まれたい」
このことがこんなにも贅沢な望みであるのかと感じてしまう、不思議な時間です。

以前に比べアンバランスな日々ですが、気持ちの核心が整うように自然の力が働いて、少しでも心穏やかになるよう願うばかりです。

最高のわがままを述べさせていただくと、はやくホールやサロンで音を浴びたい、奏でたい、共演者やお客様と同じ音時間、共鳴音を感じたい!これに尽きますが、今後大きく変化するであろうこの環境の中で出来る事に取り組みつつ、一方で我々が魅了され続けている素晴らしい芸術作品本来の魅力を堪能出来る場所は絶対に死守しながら、偉大な文化遺産を愉しむことができる機会に向け邁進するのみだと思っております。

プライベートのことでは、最近ようやく板に付いてきたのですが、娘(小学二年生)の専属シェフ(三食プラスおやつ、本当によく食べる!)に、自宅学習なのでマンツーマン家庭教師(これが一番苦闘しています・・・)、そして好奇心旺盛で元気いっぱいな娘の遊び相手となりながら、生徒さんのオンラインレッスンやプロジェクトのオンライン打ち合わせ等で慌ただしい毎日です。栄養の考えられた給食を作ってくださっている方々、勉強を教えてくださる先生方、シッターさん、プロの方々の偉大さ、有り難さを、改めて感じる日々です。

そして、このように不自由無く家で過ごすことが出来ていることは、この状況下でもインフラを支えてくださっている方々のおかげです。有り難い気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。
また、医療の現場で日々頑張ってくださっている方々のことを想いながら引き続きstay home期間を過ごしてまいります。。

リラックスと言えば、セルフハンドマッサージでケアしたりしています。手にあるツボは全身と関係しているので、血流が良くなり気持ちも落ち着く効果があります。他には、長めにバスタイムを取ってその時にmedici.tvで見逃していたコンテンツを見たり、自分の餃子アカウント(https://www.instagram.com/lina_gyoza/)を眺めたり、餃子を作ったりしています。黒酢とともに食べるのがおすすめです。

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