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Artist Voice - アーティストたちの声 Vol.11

音楽を奏でるように、音楽家の言葉は、人々の心に優しく響き、大きな励ましと希望を与えてくれます。皆さまの健康をお祈りして、今日もアーティストたちの声をおおくりします。

今回は、指揮者の曽我大介、ピアニストの三舩優子、ヴァイオリニストの小林美恵からのメッセージをお届けします。

アーティストの皆さんには、主に以下の質問にお答えいただきました。
①今、何を想い、どのようなことを考えているか。ご自由にメッセージを。
②リラックスの方法(日々どんなことをして過ごしているか、など)

曽我大介(指揮者)①今年は折角のベートーヴェンイヤーなので、一冊本を書こうと思っています(音楽之友社から刊行予定)。本当は指揮をしながらわらわらと書く予定が、折角時間ができたので、じっくりとベートーヴェンのスコアや本に囲まれながら書いています。あまりにもウチにベートーヴェンの本があるので、ベートーヴェンとタイトルが付いた本や曲目に直接関わる本を平積みにしてみました。(じつは写真以外にもまだありました!)図書館から借りている本も含め全部で51冊あります。世の中の人はベートーヴェンを愛していて来たのだなあ?ということを実感しています。とくに生誕200年の1970年に書かれた本はスゴイ!昔ネットの情報がなかった時代にみんななんでこんなに情報を集められたのでしょうか?②外出自粛ですが、私の借りている畑は運良く自宅目の前なので、混まない時間に外に出て作業をしています。今年は時間があるので、土作りをしっかりやりました。去年の11月に種を蒔いた空豆がそろそろ収穫を迎えます。すこし寒い日々がつづいていたので、ようやく夏野菜を植えました。ゆっくりした野菜の生育をながめていると、音楽の表現の上でゆっくりと思考を巡らせることの大切さを教えられます。
この休み中に普段読めないスコアを読んで、沢山の発見がありました。神様が下さった時間だと思ってじっくりと音楽と向き合っています。

三舩優子(ピアノ)①映画の中でしか観たことがなかったようなことが、現実に起こるとは。
地球上すべての人に訪れた恐慌。今まであった普通のことが、普通じゃなくなる。
こういう時には、ひとりひとりの価値観や、生き方が試されている気がします。
この事態は、個人から世界レベルに至る、様々なことへのリセット、Re-birthなのではないでしょうか。

今まで日々忙殺される中、気付かなかったことや、おざなりにして来てしまったことに、改めて感謝したり、反省したり。人生のなかで、とても大事な時間を与えられている気がします。どんな時でも、音楽が支えてくれる、と思って来ましたが、今ピアノを弾くと、とてつもなく悲しさがこみ上げて来てしまい、ピアノは自分のために弾いていたんじゃないんだ、ファンの方々が居てくださるから弾いて来たんだ、と気付かされます。こういう状況のなかでも、思い出してメッセージを送って来てくださるファンの方には、感謝の想いでいっぱいです。いつかは必ずまたコンサートでお会い出来る日を信じて、今は辛抱のときです。

医療関係者の方々を始め、交通機関、スーパー・・・
家に居たくてもリスクのなか働かなければいけない方々に、心より敬意と、感謝を申し上げたいです。
家にこもれるのはprivilegeです。
Stay safe! We are all One.

②1月に肋骨骨折をし、回復して来たところにコロナがやって来たので、実質今年はほとんど働いていません(笑)。家にいるのは元々好きなので、片付けをしたり、映画を観たり、料理をしたりで大体一日が終わります。海外の友人たちとのやりとりが増え、お互いに情報交換をしながら、励まし合っています。国によって状況がかなり違うので、このやりとりはとてもためになり、なおかつ繋がっている、という安心を感じます。親や友人たちと会える日を心待ちにしながら、今は穏やかな時間を自宅で過ごしています。

小林美恵(ヴァイオリン)