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セミヨン・ビシュコフ スメタナ「わが祖国」を熱く語る!【チェコ・フィルハーモニー管弦楽団】

今年10月にセミヨン・ビシュコフとチェコ・フィルハーモニー管弦楽団が来日し、スメタナの連作交響詩「わが祖国」を全曲演奏します。この特別な作品を自分の内面に取り入れたいという強い思い語りました。ぜひご覧下さい。

“ 「わが祖国」は、特別な生き物のような楽曲です。”「モルダウ」~「わが祖国」よりは、世界の誰もが知っていて、皆に愛されている曲です。曲名を知らなくとも、誰もが一度は聴いたことがあって、メロディを認識できる曲でしょう。今回の日本ツアーの東京公演では「わが祖国」を全曲演奏します。「わが祖国」は、特別な生き物のような楽曲です。チェコの人々にとっては、「わが祖国」は国歌のようであり、聖書のようでもあります。この曲から、人々の心の中にある、独立への渇望、国の存続にかける願いを感じ取るからだと思います。そのため、この曲はチェコでは、人々の気持ちに寄り添う特別な曲なのです。そしてなぜこの曲が普遍的な曲であるのか。それを理解するのは簡単です。英語では、よく「わが国」と訳されていますが、それは少し違っていて、「わが祖国」が正しいと思います。フランス語では、Patrie(祖国)、イタリア語ではPatria(祖国)、ロシアではMotherland(母国)、ドイツでは、Fatherland(父祖の国)と訳されるように、つまり皆にとっての祖国、また、こうあって欲しいと思う国の姿についての曲なのです。私達皆が愛する唯一の祖国のことであるからこそ、大変普遍的な作品なのです。私達は誰もが、自分の国の歴史と対峙しなくてはなりません。例えば私はロシアで生まれ、スターリン時代の共産主義の弾圧の歴史と対峙しました。ドイツ人であれば、ナチス・ドイツとの過去との対峙があります。先週私はスペインのマドリッドで指揮をしたので、スペイン人の友人と話していたら、彼らもやはりフランコ政権の独裁を経験しているのです。チリではピノチェトの独裁というように、世界のどこへ行っても、自分たちに責任の無い、50年前、100年前あるいは3世紀前のことであっても関係なく、その国の歴史に翻弄されます。祖国の歴史は私達のDNAに刻み込まれているのです。そのようなことから、「わが祖国」という曲は、人々の心の琴線に触れるのだと思います。それがたまたま、このチェコの地で生まれた、ということなのでしょう。

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ビシュコフとともに新たな時代を築くチェコ至宝の響き!
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 音楽監督・首席指揮者:セミヨン・ビシュコフ
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