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木嶋真優のインタビュー ~リサイタルに向けて~

2018年2月にヴァイオリン・リサイタルを行う木嶋真優のインタビュー是非ご覧ください。第1回上海アイザック・スターン国際ヴァイオリン・コンクールでの優勝、おめでとうございます。
ありがとうございます。でも、もう1年も前のことになってしまいましたけれど(笑)

しばらくコンクールからは離れていらしたように思うのですが、今回、改めてコンクールを受ける気持になったのは?
自分を一度リセットして、音楽に集中したいなと思ったからです。これまでのコンクールでも、コンクールという点がつけられるある意味競争の場で音楽以外の不必要な事を考えてしまったり、うまく行かないことがありました。そうではなくて、本当に真剣に音楽に向き合ってコンクールを受けてみたいと思ったからです。同時に、このコンクールが第1回目ということも良かったと思います。これまでの優勝者などのことを考えてなくても良いし、まだ色がついていない感じもして。

コンクール期間中はどんな風に過ごしたのですか?
本当に、ホテルとコンクール会場の往復だけで、ホテルに籠ってひたすら練習をしているという感じでした。実は、音楽に集中したい時には、よくそういうことをやっていたのです。ヨーロッパではコルシカ島に出かけて、ホテルに缶詰になって、音楽に集中するとか、日本でもそうすることがあります。

コンクールのファイナルでは、何を演奏されたのですか?
ショスタコーヴィチの第1番の協奏曲でした。それに取り組んでいる間に、あ、この曲はプロコフィエフのヴァイオリン・ソナタの第1番と、精神的に似ているものを感じたのです。そこで、来年のリサイタルにプロコフィエフの第1番のソナタを入れることにしました。プロコフィエフの第1番もしばらく遠ざかっていて、久しぶりに取り上げることになります。アイザック・スターン氏との関わりもあったのでは?
そうなんです。宮崎国際音楽祭のマスタークラスで、何度かレッスンをして頂きました。そのことをコンクールの後に主催者の方に話したら、とても喜んで頂いて、アイザック・スターンの息子であるマイケル・スターンさんと今年10月に約一ヶ月に渡るアメリカ各地でのコンサート・ツアーで共演しました。

来年のリサイタルのプログラムは、とても楽しみなラインナップですね。
私が昔から演奏してきたヴィターリの『シャコンヌ』に始まり、バルトーク、スメタナ、ラフマニノフ、プロコフィエフというラインナップですね。

日本人の作曲家、平井真美子さんの「マゼンタ・スタリオン」が世界初演されるのも注目ですね。平井さんと出会ったきっかけは?
アメリカのワシントンで去年から桜まつりというプロジェクトに関わらせて頂いて、毎年違う作曲家の方に新曲を委嘱するというプロジェクトなのですが、平井さんとは今年そこで出会いました。

面白いタイトルの作品ですね。
これは、平井さんが私に会ったときの印象をそのまま言葉にしたものだそうです。曲を形にしていく創作過程で、共に長い時間を過ごした中で、彼女が私を見て感じたイメージがマゼンタ・スタリオン(紅紫色の雄馬)だったそうで、そのタイトルで作品を書いて頂くことになったのです。委嘱作の世界初演ということで、聴くのが楽しみです。ありがとうございました。

インタビュアー:片桐卓也(音楽ライター)
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凛とした気品と風格。旬のヴィルトゥオーゾの現在を聴く。
木嶋真優 ヴァイオリン・リサイタル
2018年2月2日(金) 19:00開演 紀尾井ホール
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